【感想・ネタバレ】きみが来た場所のレビュー

あらすじ

命のバトンをつないで、あなたは今、ここにいる。
家族に会いたくなる、奇跡の物語。

ベストセラー作家、喜多川泰の隠れた名作!
書き下ろし新作短編を収録

<あらすじ>

もうすぐ二児の父になる秀平は、経営する塾がうまくいかず、不安な毎日を過ごしていた。
そんなある日、口にすると「自分の先祖の体験」が夢にあらわれる不思議なキャンディを手に入れて……?
秀平は祖父たちの生きざま、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と、塾の子どもたちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。

<読者から感動の声、続々!>

・本屋さんで数ページ立ち読みし、引き寄せられるように購入しました。命の重みやつながりを考えさせられました。(20代、女性)
***
・読み終えたとき、とても心地良い気持ちになると同時に、心の底からグツグツと力が湧いてきました。(30代、男性)
***
・当たり前に思っていた家族の存在を、改めて深く考えさせられました。(30代、男性)
***
・家族のルーツ、祖先の生き方に触れる作品で心が熱くなります。(30代、男性)
***
・何度読んでもおもしろい。新しい発見もありつつ、やはり同じところで「グッ」ときます。(40代、男性)


*本作は、『母さんのコロッケ 懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語』(2011,大和書房)に書き下ろしの短編を加えた新装版です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

喜多川作品を読むのはこれで9作品目。どの作品も読むと温かい気持ちになれます。

ひとつの命が生まれるのは奇跡、とよく言われますが、ここまで深く考えたことはなかったような気がします。私もあの不思議な夢を見て自分のルーツを知りたくなりました。

そして、親は子供に成長させてもらっている。これにはとても共感します。

個人的にはとても温かい気持ちになれたお話でしたが、子供を持たなかった人、持てなかった人には少し酷な内容かもしれません。作者さんはそういう意図で書いたわけではないでしょうが、何か責任のようなものを感じてしまうかもしれません。それでもご先祖様に感謝し、自分の命を大切にし、今を大切に生きることを考えるきっかけになると思います。

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

喜多川さんの作品は、非常に読みやすいなぁと思う!
自分も6ヶ月になる娘が1人いるので、父親になったばかり。秀平の気持ちがよくわかったし、自分ごとのように感じられた。
何十億という可能性の中から、僕たちの家族のもとに来てくれた娘、選んできてくれたとしか考えられない。この子には無限の可能性があり、それをゼロにも100にもできるのは、親である僕らの言動。
テストでいい点数を取って、良い大学に行って、いい会社に入って、っていうレールを歩めるように教育するのではなく、『生きる力』を教えてあげたい。
そのために、自分が『生きる力』を身につけないといけない気がする。
SNS を流し見している暇なんてない。色んな本を読んで、色んな人に会って、色んなものに触れて、考え、調べ、娘に何を伝えたいか、をつねに考えた方がいいと思う。
そう思わせてくれた一冊。ありがとうございました!

1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

主人公の秀平40歳は営業職に見切りをつけ子どもたちの本当の生きる力を育てる塾を創りたいと脱サラする。【分からないこと】を大人が丁寧に教えてくれる事に慣れた子どもの考える力は育たない。自分の力で何とかする→達成感→また次も自分の力で何とかする。喜多川さんの塾に通ってみたい。

0
2025年04月22日

QM

購入済み

想像以上に壮大な物語でぞわぞわっときた(いい意味で)。
主人公が、キャンディを舐めた後大抵公衆の面前で醜態晒すの分かってるのにそれでも何度かやらかしてるのが個人的ツボ。
本当に自分たちはすんごい確率のもと生まれてきたんだなって。
そして戦時中命を懸けて後世の人たち、家族を守ろうとした先祖たちの境遇に比べたら、たしかになんと恵まれていることか。
落ち込むことがあっても、もう少し頑張ろうと静かに闘志を燃やせる。

0
2024年12月15日

Posted by ブクログ

今を丁寧に大切に生きようと思わせてくれる、そんな一冊でした。
母の心の強さがどこから来るのか、昔尋ねたら『腹を括るだけよ。腹をくくれるか、括れないか。それだけ』と言っていたことを思い出しました。
私達は自分の使命のために、必要なものは全部持って生まれてきた。
私の人生には子供はやってこなかったけど、周りを大切に、自分の居場所を大切にしながら、自分にできることを精一杯していく生き方をしていきたいものです。

0
2024年01月07日

Posted by ブクログ

熱血でちょっとくさいけれど、胸が熱くなる本。
終戦の日、そしてちょうど1週間後に第一子が産まれる予定の日にこの本に出会えました。ちょっと運命を感じたり。
母ちゃんがんばるぞ!

0
2023年08月15日

Posted by ブクログ

自分の娘が生まれてきた時のことを思い出しました。子は親に使命を気づかせるために生まれてくるのだとわたしも思います。実際、今まで自分中心で生きてきたわたしが、娘のため、次の世代のためのことを少しずつ考えられるようになってきました。逆に自分が生まれてきた時はどうだったのだろうと、自分のルーツが気になり始めました。

0
2023年08月08日

Posted by ブクログ

ビフォー
喜多川先生の家族の本ということで楽しみに読みました。家族やご先祖様がいてくれたからということはわかっていたけど、戦後を生き抜いた方のことまでは思っていなかった。

気付き
戦争時代のリアルな生活が今が当たり前ではないことに気づいた。1人でも欠けたらワタシはいない。ご先祖様たちが命を繋いでくれたこそ今がある。
ワタシは当たり前ではない事をもっと感謝しないといけない。

0
2023年04月03日

Posted by ブクログ

ひとつ前に読んだ同じく喜多川さんの「運転者」と通じるものがある。こちらの方がより「家族の絆」「いのちのバトン」に重きが置かれている印象で、たびたび目頭が熱くなった。子どもがいる人には特に刺さる内容だと思う。
自分にしかできないことは何か?
日々の暮らしや仕事で忙殺されて心に余裕がなくなってきたときに再読したい1冊。

0
2023年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも生きるうえで大切なことを教えてくれる喜多川奏さんの作品。

日常生活を送っていると、つい自分の力だけで生きているような気がしてしまうけれど、

本当は自分を産み育ててくれた両親、祖父母、曽祖父母、そのもっともっと古い御先祖様。
日本の未来をより良いものにするため、行動してくれた見たこともない、名前も知らない方達のおかげだということを思い出させてくれる。

自分のことだけではなく、大切な人やまだ見ることのない未来の人のために、
自分が持っているモノを上手に使っていきたいと思う。

気に入った言葉
「欠点は周囲の人の才能に助けてもらえばいい。でも長所はお前のものだけではない。」

0
2023年01月01日

Posted by ブクログ

普段は考えないようなことでも、考えるべき問題というのがあり、この本はそれに向き合わせてくれるいい機会でした。まだ私は子供の世代なので自分の両親に照らし合わせて読んでおり、親の苦労や覚悟はどんなものだったのかとても気になってしまうし、とにかくありがとうと言いたくなりました。そして同時に「子供がやりたいことをしている姿を見るのが親として一番幸せ」という以前読んだ本に書いてあったフレーズも思い出していました。
「与えるんじゃなくて、共に創り上げていくもの」というメッセージが心に響きました。大人は与えようと意識しすぎてはいけないし、子供は貰おうと貪欲になりすぎてはならない。この物語から気がつかされました。
文の流れとして分かりにくくなりそうな昭和と現代の場面転換も、昭和の内容を現代で主人声が噛み砕くという手法でとても分かりやすかったです。

0
2022年05月10日

Posted by ブクログ

 思いっ切り生きよう。そう強く思える作品。
 自分のルーツを辿れば、命のバトンが途絶えることなくつながってきたことがわかる。その間には大災害、戦争などの今まで直面したことがない危機がいくつもあったことだろう。そして数十億分の一の確率でこの世に誕生し、今ここにいる。
 自分がどんな使命を持ってこの世にやってきたのかはまだはっきりとわからないけれど「すべての子供は、大人に自分の使命に気づかせるという使命を持っている」ということはよくわかる。海で溺れている人を助けるために死にかけた13年前のあの日、夜中に自分の葬式の夢を見て、何もわからずに唇を噛みしめる5才の長男の姿。その時から本当の意味の使命を生きてきたのだと今ならわかる。
 そして今、まだまだできるはずなのに、小さな成功にとらわれて自分の使命をはっきりさせないまま生きてきた。私の使命は「世界をより良いものにして次代へ渡す」今アップデートできた。永遠に続く今を思いっ切り生きよう!

0
2022年05月05日

Posted by ブクログ

喜多川さんの作品の中でも1番心打たれた一冊でした。
親から見た子供の存在の尊さ、命を紡いでいく事の巡り合わせ、生きる上で大事な事を教えてもらえました。

「すべての子供は、大人に自分の使命に気づかせるという使命を持っている」

読みながら涙が出てくる本って中々ない、、、

人生の転機で何度でも読みたいと思いました!
全ての今を生きる人に読んでもらいたい!

0
2022年04月01日

Posted by ブクログ

喜多川さんの本でまだ読んでなかったため、手に取った本。

今の自分があるのは、数々の先祖の人たちが命をつないでくれたからだと改めて実感した。

また、新しい命として生まれてくれた赤ちゃんには、無限の可能性が広がっていて、親に何かを伝えるために生まれてきてくれたのだと理解できた。

将来子供に、お前が生まれてきてくれたから、今の自分がある。と言えるような生き方をしていきたい。

0
2025年11月02日

Posted by ブクログ

この世に生を受けることの奇跡。
気が遠くなるほどの可能性の中で、誰しも皆、誕生しているんだよな。だからこそ、『何のために生まれてきたのか』という問いに立ち返るけど、本編の主人公はご先祖様の体験から、その答えを見出す。
ファンタジー要素を含めながら、いろいろな気づきを得て成長していく主人公の姿が熱い。

『「俺は命をぶつけているか!?」
鏡の前の自分に問いかけた。』
このシーンにハッとする。っていうか、どこまで熱い?(笑)どこか懐かしい昭和的な感じもするけど、ガッツリ昭和生まれの自分は心を揺さぶられた。
そして自分はどうだろう、と考える。不平不満の原因を自分以外の何かのせいにして逃げてないか、って思うと自省の念が湧いてくる。

もう一つのテーマである『家族』。
このかけがえのない存在に感謝し、日々を大切に過ごしたい。
生を受けた奇跡や使命感さえも、結局はこの思いに繋がっているように感じた。

0
2025年09月22日

Posted by ブクログ

自分が生まれた意味は何なのか、今何のために生きているのか考えるきっかけになった。
これを読んだだけでは何かが変わるわけではないが、この本を通じて考えた自身のルーツや親に対する想いを言語化して小さな一歩でも行動に移すことで、少しでも豊かな人生に繋がるきっかけになればいいなと思う。

0
2025年08月23日

Posted by ブクログ

ご先祖様たちの生命のバトンが繋がって、今の自分がいること。子供たちがいることを改めて教えてくれた本だった。

自分も子供が生まれた時のことを思い出して、自身の覚悟も生まれた気がしたことを思い出させてくれた。
しんどいのは確かだけど、子育てで時間がないことを言い訳をする親にならないように、日々今を楽しんで、今を生きることを大事にしたい。

好きな喜多川作品だけど、登場人物が多くて途中何度か読み返すことがあったため▲1

0
2025年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 「人は皆、使命を持って生まれる。その使命を果たすために必要なものを持って生まれる。」という文章が印象に残った。
 昔は昔、今は今の種類が違う難しさがあることを改めて感じた。その上で、精一杯生きたい。

0
2024年11月27日

Posted by ブクログ

話に吸い込まれた!
ただ、登場人物が多くてこれは誰だっけ、となってしまいました
でも、とても面白かったです。

0
2024年07月21日

Posted by ブクログ

命のつながりが、家族の尊さが、毎日の当たり前が、特別に感じて優しい気持ちになりました。

ものや財、肩書きが子どもを守る訳では無い、親との記憶、思い出が可能性を育てて今を生きる活力になる。

本当に大切なものとは、幸せとはなにかを改めて考えるきっかけになりました。

0
2023年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議なキャンディを舐めると自分の先祖たちがどうやって命のバトンを繋いできたかが見え、その気持ちを今に繋いでいくというストーリーです。
すごく良いお話なのですが、私自身が子供を作りたくない派なため、少し複雑な気持ちにもなりました。
でも、自分の先祖たちにも様々な物語があって、今こうして生かされているのだなぁと思うと、もっと大切に生きようという気持ちになれました。

0
2023年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先祖が生き抜いてきたからこそ、今の自分があるというのは喜多川さんの他の作品にも出てくる内容。主人公の親や祖父母の体験をして号泣するというストーリーは、自分はそこまで入り込めずいささか置いてけぼりになった。
ただ覚悟を持って今を生きる、今日は過去に恐れていた未来といった表現には背中を押された。

0
2023年05月07日

Posted by ブクログ


自分が産まれるまでに多くの人(数え切れないほどの)が関わり、ここいることを感じた。

一人一人の人生を歩むような進み方で、一瞬誰がどんな人物だったのか混乱したが、繋がったときの感動がとても大きい。

家族に対する関わり方が大きく変わったと自分でも感じるほど、影響を受けた。

0
2023年03月18日

Posted by ブクログ

亡くなった祖母に会いたくなりました。
今自分がここにいる奇跡をとても感じ、日々に感謝して生きていきたいと思えた。

0
2022年11月17日

Posted by ブクログ

親のこと親の親のこと。どうしてもっといっぱい話を聞かなかったのかなって思った本でした。
まだ、聞くことのできるチャンスはあるから、聞いてみよう。

0
2022年09月05日

Posted by ブクログ

子供が生まれて自分の使命を知らされた、私自身もそうでした。
そして先に起きるかもしれない不安は起こったためしがない、だから永遠に今に集中して人生を楽しめと。
疲弊サラリーマン必読の書です。

0
2022年04月12日

Posted by ブクログ

先祖代々に対しての感謝とこれから未来がある子どもたちに対しての希望を示してくれる内容でした。
どんな時代でも厳しい世界であり、その中を強く生き、自分を残してくれた先祖。お金や家や土地など物質的な物を残すことよりもどんな時代でも強く生きることの大切さ、またその世の中を作り残していくことの大切さを教えてもらいました。
喜多川泰さんの作品は2冊目ですが、
心暖まるのと同時に今の時代に忘れかけていた何かを教えてくれるような気がします。

0
2022年03月01日

Posted by ブクログ

大切なことを思い出せる物語で良いが、以前読んだ同じ作者の『運転者』と似ていて新鮮味が感じられなかった。

0
2025年10月09日

Posted by ブクログ

まず心に響いたのは先祖への深い感謝の念です。「先祖が一人でも欠けていたら、今の自分は存在しない」という揺るぎない事実を改めて突きつけ、その重みを痛感させてくれます。

また、「自分が大切にしたものを相手にも大切にしてもらえる」というメッセージも印象的でした。これは人間関係の基本でありながら、とかく忘れがちな相互尊重の重要性を教えてくれます。

そして、「命を燃やしているか?」という問いかけは、日々の生活の中で自分が本当に情熱を持って生きているか、後悔のない人生を送れているかを深く自問するきっかけを与えてくれます。

読み終えた後には、きっとあなたの心に温かい光が灯り、明日からの生き方が少しだけ変わるはずです。

0
2025年06月15日

Posted by ブクログ

子どもが私たち親に教えてくれることは偉大だし、子どもに尊敬の念が湧く。
今の命は自分の親、祖父母、さらに上の世代がつないでくださった脈々とした流れも改めて感じた。

ただ、戦争において、家族を守るために死ぬという考えは好みじゃない。
先の戦争では、そのように信じて戦いの場に赴き、命を賭したのだと思う

でも実際は、利潤のために戦争させられ、どの国の人たちも利用されたということを忘れてはならないし、常に、国のあり方や、報道そのものを疑わねばならないとも思っている←本編とは関係のない個人的な考えです。

0
2022年07月19日

Posted by ブクログ

★★★
今月1冊目
これは先祖のいた時代に飴を舐めるとタイムスリップするような話。
先祖がいたから今の自分がいる、的な話

0
2022年05月07日

「小説」ランキング