あらすじ
命のバトンをつないで、あなたは今、ここにいる。
家族に会いたくなる、奇跡の物語。
ベストセラー作家、喜多川泰の隠れた名作!
書き下ろし新作短編を収録
<あらすじ>
もうすぐ二児の父になる秀平は、経営する塾がうまくいかず、不安な毎日を過ごしていた。
そんなある日、口にすると「自分の先祖の体験」が夢にあらわれる不思議なキャンディを手に入れて……?
秀平は祖父たちの生きざま、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と、塾の子どもたちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。
<読者から感動の声、続々!>
・本屋さんで数ページ立ち読みし、引き寄せられるように購入しました。命の重みやつながりを考えさせられました。(20代、女性)
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・読み終えたとき、とても心地良い気持ちになると同時に、心の底からグツグツと力が湧いてきました。(30代、男性)
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・当たり前に思っていた家族の存在を、改めて深く考えさせられました。(30代、男性)
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・家族のルーツ、祖先の生き方に触れる作品で心が熱くなります。(30代、男性)
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・何度読んでもおもしろい。新しい発見もありつつ、やはり同じところで「グッ」ときます。(40代、男性)
*本作は、『母さんのコロッケ 懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語』(2011,大和書房)に書き下ろしの短編を加えた新装版です。
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Posted by ブクログ
いつも生きるうえで大切なことを教えてくれる喜多川奏さんの作品。
日常生活を送っていると、つい自分の力だけで生きているような気がしてしまうけれど、
本当は自分を産み育ててくれた両親、祖父母、曽祖父母、そのもっともっと古い御先祖様。
日本の未来をより良いものにするため、行動してくれた見たこともない、名前も知らない方達のおかげだということを思い出させてくれる。
自分のことだけではなく、大切な人やまだ見ることのない未来の人のために、
自分が持っているモノを上手に使っていきたいと思う。
気に入った言葉
「欠点は周囲の人の才能に助けてもらえばいい。でも長所はお前のものだけではない。」
Posted by ブクログ
「人は皆、使命を持って生まれる。その使命を果たすために必要なものを持って生まれる。」という文章が印象に残った。
昔は昔、今は今の種類が違う難しさがあることを改めて感じた。その上で、精一杯生きたい。
Posted by ブクログ
不思議なキャンディを舐めると自分の先祖たちがどうやって命のバトンを繋いできたかが見え、その気持ちを今に繋いでいくというストーリーです。
すごく良いお話なのですが、私自身が子供を作りたくない派なため、少し複雑な気持ちにもなりました。
でも、自分の先祖たちにも様々な物語があって、今こうして生かされているのだなぁと思うと、もっと大切に生きようという気持ちになれました。