喜多川泰のレビュー一覧
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ネタバレすごく面白かった。これまで読んできたミステリーとは異なり、無気力で社会に対して冷ややかな目をしている主人公が、入学式で落研の、部長の、パフォーマンスに魅了されたところから物語は始まる。まず、文借亭那碧(あやかりていなあおい)、背負亭こたつ、有賀亭眼鏡(ありがていめがね)など名前がとてもキャッチーであり、読むだけで微笑んでしまう。その後は、碧との会話や実際の落語での経験を通して暖平(こたつ)がグングンと人間的に成長していき、最終的にはこたつがあの日の部長のような姿になるという結末で終わる。僕はあまり悲観的に物事を捉えるタイプではないので共感するところはあまりなかったが、それでも彼の人間的な成長や
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Posted by ブクログ
「人は皆、出会ったものでできている」ということをつくづく実感した。
碧に出会ったことから、始まって早々に諦め半分だった大学生活が一変した暖平。この素敵な出会いは偶然だったのかもしれないけど、案外日常のあちこちに転がっている気もする。自分自身を振り返ってみても、友達と親しくなったきっかけはひょんなことから…が多いし。
落語研究会の仲間との会話には、名言がさらりと織り交ぜられていて、心に残るものがたくさんあった。目次が落語の演目とテーマで「第◯席 ◯◯ 名言」のように書かれていて、忘れん坊の私もこれを見るだけで内容がしっかり思い出せそう。
私が特に印象的だったのは、第5席「金明竹」第6席「猫の皿」 -
Posted by ブクログ
私の故郷熊本の高校生の話だぁ♩…とそれだけでワクワク
「高校どこねー?」と聞きたくなる 笑
17歳の男子が自分のついた嘘をリカバーするために日帰りで東京にやって来たものの、トラブルで帰りの飛行機に乗れなくなって…
所持金は3,400円
彼が人にお金を借りることなく、家族に迎えに来てもらうことなく、熊本に帰りつくまでの5日間のお話
こんな出来すぎな旅は有り得ないんだけど、まぁそれは置いといて…
彼は旅先で会う人達からいろんなことを学びます
人に感謝の気持ちで臨むこと
人の色メガネをかけても自分には合わないこと
自分を取り繕ってもなんの得にもならないこと
必要なものは自分がいる場所に実はそろ -
Posted by ブクログ
ネタバレ就職活動に悩む主人公が、「手紙屋」と文通をする中で成長していく物語です。手紙を読み進めるたびに、主人公の視野がゆっくりと広がっていくのが分かり、気がつけば自分の考え方まで揺さぶられていました。
とくに印象に残ったのが以下のポイントです。
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● 世の中は物々交換である
会社が給料と交換してくれるのは、単に時間や労働力だけじゃない。
笑顔や言葉、姿勢みたいな“お金じゃない価値”もちゃんと見られている。
逆に、会社からもらえるのもお金や安定だけじゃなく、知識や経験、人とのつながりなどいろんなものがある。
この考え方を持つだけで、働くことの見え方が少し変わるなと思いました。
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● 相手