飛鳥井千砂のレビュー一覧
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ネタバレ6人の女性作家が書いた短編集。普段読まないタイプの本だけど、先週のZoom飲み会で友人が紹介してくれたので読んでみました。
正直、西加奈子さんの話はイマイチだったけど、それ以外はそれぞれが全然違うテイストですごく面白かった!そこまで恋愛要素強めでも無いし、恋愛モノに興味無い人も楽しめる作品だと思います♪
柚木麻子さんのは、段々相手の事を好きになっていくドキドキ感が伝わってすごく面白かった。この話を一番最後に持っていくところに編集者のセンスも感じました♪1話目の飛鳥井千砂さんの「あれ?こういうテイスト??」もなかなかスパイスが効いてて面白かったし(笑)、一番本のタイトルに近い彩瀬まるさんのは -
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*それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)
姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。
*隣の空も青い(飛鳥井千砂)
同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。
*ジ -
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桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
こういうアンソロジー系って、作家さ -
Posted by ブクログ
海を舞台に6篇の短編からなる1冊
〜海風〜
ひょんなことで彼氏とけんかをし、家を飛び出してしまう主人公、茜
彼氏は、追いかけてきたり、電話してくるのかと携帯を何度も見るが連絡はない・・
電車は、どんどん進み、子供のころ遊びに行った海辺で民宿を経営していた叔父夫婦の最寄駅に・・
歩きながら、場所を探すと海が見えてきて・・・
いつの間にか民宿はラブホに代わっていた・・
茜は、駆け落ち同然に家を飛び出し、今の彼氏と同棲をしていることを、叔父夫婦も知っており・・
茜は自分の心を見透かされたかのように感じてしまう。
しかし、ホテルで働きながら、いろいろなことを学び、勝手に女にお金を貸した -
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飛鳥井さん 久々の文庫新刊。
ずっと待ってました。
構成が効果的でした。
誰の言葉か明示されたパートと
どちらの言葉かは最後の方まで
わからないパート。
得体の知れない不穏な感じが
常につきまとう展開は
裏表のような彼女たちの背負う
業…呪縛によるものでしょうか。
2人は真逆なのに同じ。
第三者である読者にはわかる。
溶け合えない存在だけれども
互いにとって
互いは必要欠くべからざる存在だった。
悲しい結末のようでしたが
爽快さを胸に残してくれました。
それから。
男の私は化粧を全否定していましたが
その見方の一方的過ぎることを
悟らせていただきました。
女性が美