飛鳥井千砂のレビュー一覧
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最近ハマっている飛鳥井千砂さん。美人で何事にも妥協しない完璧主義の姉・園と、冷静で大人っぽくて普通な高校生の弟・行を中心としたお話。題名の『はるがいったら』の『はる』は春に2人が拾った犬、ハルのことだった。
起承転結があるお話ではない、ごくごく普通な日常のお話なのにすごく好きな空気感だった。特に、行のような真っ直ぐで優しい青年の考え方が好きなんだよなぁ。真面目だけど、決してつまんないやつではない、魅力的な青年。老犬のハルを介護するとことか、自分の犬だから当たり前っていうその当たり前のことを当たり前に出来ることが凄いいいんだよね。好きだなぁ。
姉の園は綺麗だしさっぱりしていて好きだったから、変な -
Posted by ブクログ
久しぶりの飛鳥井さん。
こちらは第18回小説すばる新人賞受賞作なんですね。
毎回感じる「わかるよわかる」というこの感じ。わかるからこそチクッと胸が痛いところもあれば、なんだか懐かしく思えるところもあって、改めて好きだなあと思いました。
物語の中心は、完璧主義な姉と病弱な弟、そして老犬ハル。
描かれているのは何気ない日常なんですが、飛鳥井さんの瑞々しい感性でもって切り取られた世界は、何だかかけがえのない大切な日々に映ります。
写真を見ても、小説を読んでも感じることですが、「ああ、この人には世界がこんな風に見えているんだな」という感動がこみ上げてきます。
登場人物でいえば、私は園が好きです。
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Posted by ブクログ
2年間付き合った、結婚を意識していた恋人と別れてしまった27歳の梨花。
頭が痛くなるほど泣いた翌日、結婚式の招待状を受け取る。
差出人は、高校時代の彼氏と親友。
二人が付き合っていたなんて全く知らなかった。失恋と二重のショックに打ちひしがれるも、迷いながら、揺れながら手探りで幸せを追い求める。
想像するだけで泣きたくなるようなシチュエーションで始まるこの物語、こんなにも幸せな懐かしいような気持ちで読み終えることができるなんて、本当にびっくり。
最近めっきり失意の底から立ち直る、みたいな物語に惹かれるので手にした1冊でしたが、相変わらず飛鳥井さんの作品はどこか友達の話を聞いているような、身近