飛鳥井千砂のレビュー一覧

  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    浅川梨花の高校時代の彼氏、由比謙治と高校時代の親友町田沙紀の結婚招待状が届きショックを受ける現在の梨花と、高校時代の過去の話が代わる代わる出てくる書き方が切なくて、はがゆかった
    。些細なことですれ違って別れただけで喧嘩別れなわけではなかったからこそ、過去を思い出して悲しくなったり虚しくなる梨花の気持ちがわかったし、疎遠になってたのは自分だけなのかと思い詰めるのもわかるなぁ。
    最後の、高校時代のリレーのシーンがみんなが一生懸命で、みんなが応援して、みんなで頑張って、みんなで笑って、、、青春っていいなとうるっときた。
    飛鳥井さんの描写はいつも綺麗で繊細で優しくて、思いやる気持ちが暖かかくて好き。

    0
    2016年07月05日
  • チョコレートの町

    Posted by ブクログ

    地元ってうんざりすることも多い。狭すぎるコミュニティとか、不便さとか。でも少し離れると、良いところも見えてくる。生まれ育った街がかけがえのないものに思えてくる。嫌いにならずに、ずっと大切に思えたらいいなぁ。

    0
    2016年06月04日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    最近ハマっている飛鳥井千砂さん。美人で何事にも妥協しない完璧主義の姉・園と、冷静で大人っぽくて普通な高校生の弟・行を中心としたお話。題名の『はるがいったら』の『はる』は春に2人が拾った犬、ハルのことだった。
    起承転結があるお話ではない、ごくごく普通な日常のお話なのにすごく好きな空気感だった。特に、行のような真っ直ぐで優しい青年の考え方が好きなんだよなぁ。真面目だけど、決してつまんないやつではない、魅力的な青年。老犬のハルを介護するとことか、自分の犬だから当たり前っていうその当たり前のことを当たり前に出来ることが凄いいいんだよね。好きだなぁ。
    姉の園は綺麗だしさっぱりしていて好きだったから、変な

    0
    2016年05月06日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    久しぶりの飛鳥井さん。
    こちらは第18回小説すばる新人賞受賞作なんですね。
    毎回感じる「わかるよわかる」というこの感じ。わかるからこそチクッと胸が痛いところもあれば、なんだか懐かしく思えるところもあって、改めて好きだなあと思いました。

    物語の中心は、完璧主義な姉と病弱な弟、そして老犬ハル。
    描かれているのは何気ない日常なんですが、飛鳥井さんの瑞々しい感性でもって切り取られた世界は、何だかかけがえのない大切な日々に映ります。
    写真を見ても、小説を読んでも感じることですが、「ああ、この人には世界がこんな風に見えているんだな」という感動がこみ上げてきます。

    登場人物でいえば、私は園が好きです。

    0
    2016年03月22日
  • アシンメトリー

    Posted by ブクログ

    セクシャルマイノリティという深いテーマを扱っていて、ただの恋愛ものとは一味違って考えさせられた。
    4人とも客観的に見たら個性的なんだけど、それぞれの視点で過去や苦悩が描かれていて内面から人物像が見られたから考え方に納得できた。
    智美の自分基準とした「普通」発言にはイラついた。
    でも実際このタイプが自分を含めて世には多いんだろうなー。

    0
    2016年02月18日
  • 海を見に行こう

    Posted by ブクログ

    大きな不満はないけれどなんだかなぁっていう気分のとき、分かち合えるような主人公たちに安心する。
    ただ「笑う光」「海のせい」は読んでいて気持ち悪くなってしまった。
    それ以外は大好きです。

    0
    2015年11月15日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    結婚を意識してた恋人と別れ、追い討ちのように元彼と親友の結婚式の招待状が届き、どん底の主人公のお話。
    何に悩んでいるのか、落ち込んでいるのか、よくわからずもがいてもがいて前を向く主人公にきっと同年代の主人公なら共感するだろうなって思いました。話の予測はつきやすいけど、でも一気に読み進められるそんなお話でした。

    0
    2015年11月04日
  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    タニハピがよかったのでこちらもトライ。
    この人の物語の組み立て方が好きだ。

    最後に大きなどんでん返し、もいいけど、
    あそこのこれが、つながって・・っていうのが
    ムフフとさせてくれる感じがイイ。

    登場人物のみんなも、
    繊細すぎず、でも単純すぎず、毎日を生きていて、ちょうどいい。

    0
    2015年10月04日
  • 海を見に行こう

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編集と海の様々な一面をマッチさせた、とても面白い作品だった。少し人間の歪んだ一面も描かれていて、興味深かった。

    0
    2015年08月21日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    とても読みやすかった。タニハピよりこっちの方が好き。話は淡々としているのに、続きが読みたくて仕方なくなるのは何故でしょう?
    とりあえず行が凄くかっこよかった。こんな男の子って素敵だなぁーって思った。
    園の性格にもちょっと共感した…。私もどちらかと言えば完璧主義で、自分でも自分に疲れるし、かと言って崩したくないし…。
    恭ちゃんとの恋が切なかった。完璧にはなれないから、だから本気なんて要らない。それでいいって誤魔化してる園の気持ちが切ない。恭ちゃん…ずるい男だ。笑
    とりあえずハルも大好きになったし、楽しかった!読んで良かった!

    0
    2015年05月16日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

    Posted by ブクログ

    飛鳥井千砂と柚木麻子目当てで購入。飛鳥井千砂は何かを期待したくなる女ごころが切なくてイタイ。彩瀬まるは初読み。可もなく不可もなく印象が少し薄い。瀬尾まいこは切り口が少し違い、こういう運命の人もいいな、とほっこり。西加奈子は個人的にはあんまり。南綾子も初読み。なかなかいいと思ったので他の作品も読んでみたい。柚木麻子は短いながらもうまい具合に小道具をちりばめて彼女らしく起承転結のある話を結んでいると感じた。一番は飛鳥井千砂かな。2013/171

    0
    2015年06月19日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    所謂よくある失恋小説なのですが。
    高校時代の体育祭のエピソードなんかは大人になって忘れた感覚を思い出させてくれたり。
    珍しく主人公の顔がなかなか想像できなかったな。

    0
    2015年04月05日
  • チョコレートの町

    Posted by ブクログ

    故郷が好きになれずに都会に出て来たはずなのに、仕事の都合で一時的に戻ってみると、かつては見えなかった良いところに気付く。
    自分も生まれた町を出て20年以上が経つので、また戻ると違う印象があるのかな。
    飛鳥井さんの繊細な描写は、どれを読んでも心が温まります。

    0
    2015年03月22日
  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    全6編の連作短編集。女優ゆうちゃんを時間軸に様々な話が語られます。さらっと読める話から、主人公を善人とせず、人の内面の汚いドロドロした心情を描いた物まで幅広い作品が集まっています。好きだったのは「斜め四十五度」と「どこかで誰かに」。「今日の占い」は読んでて怖い。モラハラに苦しんでいる人はこんな風に支配されちゃうのでしょうか。最後ヒロインが自分で逃げることを決断してよかった。始まりほわっと、中盤イライラどんよりして最後はほっとして読み終えました。

    0
    2015年02月14日
  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    同じ人を見ても、立場、環境によって見え方が違う。好意的であったり、否定的であったり。そして見え方と、本質はまったく違っていたり。飛鳥井さんの作品は本当にリアルで考えさせられる。全部が全部ハッピーエンドでないところも現実的でいい。オススメ

    0
    2015年02月05日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

    Posted by ブクログ

    神様たちのいるところ ★★★
    良い意味で裏切られて嬉しかった。

    かなしい食べもの ★★★★★
    一段落が長く感じて少し読みにくかった。
    けど、お話的にはすごくすき。

    運命の湯 ★★
    銭湯に行きたくなりました。

    宇田川のマリア ★★
    西さんの作品は、「サラバ!」しか読んでないからわからないけど、西さん作品に出てくる女の人は面白いなぁ。

    インドはむりめ ★
    うーん、って感じ。全部中途半端に終わった。
    タイトルが弱い気がする。

    残業バケーション ★★★★★
    よかった〜。心がほっこりしたし、
    ラストに近づくたびにきゅんきゅんした。

    0
    2015年02月07日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    完璧主義者の姉と病気がちな弟と老犬ハルのお話。
    姉の園が私には愛おしいキャラクターでした。
    洗濯物を干すときやタンスの中の洋服がグラデーションになるように並べるようなこだわりの強い子で、何事にも几帳面できっちりしてて完璧な子。友人だったら疲れちゃいそうな子。自分を完璧に見せることによって自分を守っている、そうじゃないと自分を守れないと思いこんでいる。婚約者がいる恭と付き合っていて、離れられない、苦しんでいる。
    最後に園があるきっかけから前に進むことができてほっとしました。

    0
    2015年02月01日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    2年間付き合った、結婚を意識していた恋人と別れてしまった27歳の梨花。
    頭が痛くなるほど泣いた翌日、結婚式の招待状を受け取る。
    差出人は、高校時代の彼氏と親友。
    二人が付き合っていたなんて全く知らなかった。失恋と二重のショックに打ちひしがれるも、迷いながら、揺れながら手探りで幸せを追い求める。

    想像するだけで泣きたくなるようなシチュエーションで始まるこの物語、こんなにも幸せな懐かしいような気持ちで読み終えることができるなんて、本当にびっくり。

    最近めっきり失意の底から立ち直る、みたいな物語に惹かれるので手にした1冊でしたが、相変わらず飛鳥井さんの作品はどこか友達の話を聞いているような、身近

    0
    2015年01月19日
  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    1人の女優をフックにした連作短編集。
    それぞれの短編ではいろんな人生における選択を、それぞれの登場人物からみた同じ女優(但し、時代が異なる)に対する評価を通して間接的に表現するという味のある構成です。
    人物描写に好感が持てるいい作品でした。

    0
    2014年12月17日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

    Posted by ブクログ

    神様たちのいるところ、は江國香織と辻仁成の冷静と情熱のあいだを思い出す部分が。
    運命の湯は面白かった。

    0
    2014年11月18日