飛鳥井千砂のレビュー一覧

  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    もう大好き~。
    相関図を書きながらすぐにもう一回読んだ。
    この人の作品にはほんと悪い人が一人も出てこなくて大好きだ。

    0
    2018年04月28日
  • 砂に泳ぐ彼女

    Posted by ブクログ

    文庫本で再読。
    やっぱり苦しい、くるしい。

    ほんの少しだけ紗耶加と通ずるところがあって
    考えてしまう。
    わたしはこれからどうなるんだろう
    どうするんだろう

    「自分の力で起きあがれなければ、どのみち、
    また倒れてしまうだろう」
    人間も一緒だ。

    0
    2018年04月20日
  • 砂に泳ぐ彼女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    introduction───
    「はっくしょん!」
    大きなくしゃみが出た。鼻水がずるっと垂れてきそうになり、慌てて紗耶加は手で鼻と口を覆う。
    ─────────

    中盤、共依存寸前(というかもうそのもの)の恋人を断ち切ってからの解放感と躍動感が心地よくて一気に読み終えた。
    紗耶加をだめな恋愛から救いだしてくれるのが、恋人以外の男性ではなくて女友達の言葉であるところ、すぐに次の恋愛が始まって今度こそ恋も仕事もうまくいく…という展開にはならないところもいい。
    シンデレラストーリーではあるけれど、東京で自分の足で立とうと奮闘する女の子が女性に成長していく過程が丁寧に描かれている。

    2018

    0
    2018年01月08日
  • チョコレートの町

    Posted by ブクログ

    遼が実家を出たかった理由、深くうなづきながら読んでた。
    そうなんだよねぇ。
    でも同感する場面ばかりじゃなく、遼を若いなと思ってしまう場面も多く、それだけ私が年を取ったのかもしれない。

    0
    2017年12月31日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    姉と弟それぞれの人間関係が丁寧に書かれていて楽しめた。
    みんなそれぞれに悩みやコンプレックスを抱えながら日常を過ごしている様子がよく伝わって応援したくなる。

    どの登場人物にも共感できる部分があって、いわゆる「嫌なキャラ」というのがいなかったのはさすがだと思う。

    あともう一歩先まで読みたいと思うところで終わった。
    この作者の別の作品も読んでみたくなった。

    0
    2017年12月05日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    描写が丁寧で、主人公の気持ちがすごく伝わってきた。
    読む時の自分の状況によって、感じ方が変わるんじゃないかなと思う。
    一気読みしやすい本でした。

    0
    2017年03月27日
  • 鏡よ、鏡

    Posted by ブクログ

    飛鳥井さん 久々の文庫新刊。
    ずっと待ってました。

    構成が効果的でした。

    誰の言葉か明示されたパートと
    どちらの言葉かは最後の方まで
    わからないパート。

    得体の知れない不穏な感じが
    常につきまとう展開は
    裏表のような彼女たちの背負う
    業…呪縛によるものでしょうか。

    2人は真逆なのに同じ。
    第三者である読者にはわかる。

    溶け合えない存在だけれども
    互いにとって
    互いは必要欠くべからざる存在だった。

    悲しい結末のようでしたが
    爽快さを胸に残してくれました。

    それから。

    男の私は化粧を全否定していましたが
    その見方の一方的過ぎることを
    悟らせていただきました。

    女性が美

    0
    2016年12月25日
  • 海を見に行こう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *同棲中の彼氏と大喧嘩して家出した女の子。妻との間に大きな悩みを抱え、故郷に戻った青年・・・海辺の街を舞台に、人生に迷い立ち止まる6人の男女の再生を描く、ほろ苦くも温かい小説集*
    ありふれた、よくある男女のすれ違いのお話なのに、海の表情が絡まっているせいか、様々な感情が入れ替わり立ち代わり。うまいなあ。読者の想像に任せたような、ふわりとしたラストもなかなか。

    0
    2016年10月05日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お気に入りの作家、飛鳥井さんと柚木さんの作品が読みたくて購入。目当ての二人の作品は安心の面白さ。彩瀬さんと瀬尾さんのもよかった。運命の人、ていうとつい恋愛関係かと思っちゃうけど、それだけじゃないですよね。

    0
    2016年08月31日
  • チョコレートの町

    Posted by ブクログ

    自分が地元に転勤したときのことを思い出して、主人公に共感した。
    故郷を「中途半端」だと言うのもよくわかる。
    嫌いではないけど特別好きなわけでもない。
    それでも帰る故郷があるのはいいなと思った。

    0
    2016年08月28日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    浅川梨花の高校時代の彼氏、由比謙治と高校時代の親友町田沙紀の結婚招待状が届きショックを受ける現在の梨花と、高校時代の過去の話が代わる代わる出てくる書き方が切なくて、はがゆかった
    。些細なことですれ違って別れただけで喧嘩別れなわけではなかったからこそ、過去を思い出して悲しくなったり虚しくなる梨花の気持ちがわかったし、疎遠になってたのは自分だけなのかと思い詰めるのもわかるなぁ。
    最後の、高校時代のリレーのシーンがみんなが一生懸命で、みんなが応援して、みんなで頑張って、みんなで笑って、、、青春っていいなとうるっときた。
    飛鳥井さんの描写はいつも綺麗で繊細で優しくて、思いやる気持ちが暖かかくて好き。

    0
    2016年07月05日
  • チョコレートの町

    Posted by ブクログ

    地元ってうんざりすることも多い。狭すぎるコミュニティとか、不便さとか。でも少し離れると、良いところも見えてくる。生まれ育った街がかけがえのないものに思えてくる。嫌いにならずに、ずっと大切に思えたらいいなぁ。

    0
    2016年06月04日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    最近ハマっている飛鳥井千砂さん。美人で何事にも妥協しない完璧主義の姉・園と、冷静で大人っぽくて普通な高校生の弟・行を中心としたお話。題名の『はるがいったら』の『はる』は春に2人が拾った犬、ハルのことだった。
    起承転結があるお話ではない、ごくごく普通な日常のお話なのにすごく好きな空気感だった。特に、行のような真っ直ぐで優しい青年の考え方が好きなんだよなぁ。真面目だけど、決してつまんないやつではない、魅力的な青年。老犬のハルを介護するとことか、自分の犬だから当たり前っていうその当たり前のことを当たり前に出来ることが凄いいいんだよね。好きだなぁ。
    姉の園は綺麗だしさっぱりしていて好きだったから、変な

    0
    2016年05月06日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    久しぶりの飛鳥井さん。
    こちらは第18回小説すばる新人賞受賞作なんですね。
    毎回感じる「わかるよわかる」というこの感じ。わかるからこそチクッと胸が痛いところもあれば、なんだか懐かしく思えるところもあって、改めて好きだなあと思いました。

    物語の中心は、完璧主義な姉と病弱な弟、そして老犬ハル。
    描かれているのは何気ない日常なんですが、飛鳥井さんの瑞々しい感性でもって切り取られた世界は、何だかかけがえのない大切な日々に映ります。
    写真を見ても、小説を読んでも感じることですが、「ああ、この人には世界がこんな風に見えているんだな」という感動がこみ上げてきます。

    登場人物でいえば、私は園が好きです。

    0
    2016年03月22日
  • アシンメトリー

    Posted by ブクログ

    セクシャルマイノリティという深いテーマを扱っていて、ただの恋愛ものとは一味違って考えさせられた。
    4人とも客観的に見たら個性的なんだけど、それぞれの視点で過去や苦悩が描かれていて内面から人物像が見られたから考え方に納得できた。
    智美の自分基準とした「普通」発言にはイラついた。
    でも実際このタイプが自分を含めて世には多いんだろうなー。

    0
    2016年02月18日
  • 海を見に行こう

    Posted by ブクログ

    大きな不満はないけれどなんだかなぁっていう気分のとき、分かち合えるような主人公たちに安心する。
    ただ「笑う光」「海のせい」は読んでいて気持ち悪くなってしまった。
    それ以外は大好きです。

    0
    2015年11月15日
  • サムシングブルー

    Posted by ブクログ

    結婚を意識してた恋人と別れ、追い討ちのように元彼と親友の結婚式の招待状が届き、どん底の主人公のお話。
    何に悩んでいるのか、落ち込んでいるのか、よくわからずもがいてもがいて前を向く主人公にきっと同年代の主人公なら共感するだろうなって思いました。話の予測はつきやすいけど、でも一気に読み進められるそんなお話でした。

    0
    2015年11月04日
  • 君は素知らぬ顔で

    Posted by ブクログ

    タニハピがよかったのでこちらもトライ。
    この人の物語の組み立て方が好きだ。

    最後に大きなどんでん返し、もいいけど、
    あそこのこれが、つながって・・っていうのが
    ムフフとさせてくれる感じがイイ。

    登場人物のみんなも、
    繊細すぎず、でも単純すぎず、毎日を生きていて、ちょうどいい。

    0
    2015年10月04日
  • 海を見に行こう

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編集と海の様々な一面をマッチさせた、とても面白い作品だった。少し人間の歪んだ一面も描かれていて、興味深かった。

    0
    2015年08月21日
  • はるがいったら

    Posted by ブクログ

    とても読みやすかった。タニハピよりこっちの方が好き。話は淡々としているのに、続きが読みたくて仕方なくなるのは何故でしょう?
    とりあえず行が凄くかっこよかった。こんな男の子って素敵だなぁーって思った。
    園の性格にもちょっと共感した…。私もどちらかと言えば完璧主義で、自分でも自分に疲れるし、かと言って崩したくないし…。
    恭ちゃんとの恋が切なかった。完璧にはなれないから、だから本気なんて要らない。それでいいって誤魔化してる園の気持ちが切ない。恭ちゃん…ずるい男だ。笑
    とりあえずハルも大好きになったし、楽しかった!読んで良かった!

    0
    2015年05月16日