飛鳥井千砂のレビュー一覧

  • This is the Airport

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    空港を行き交う人と人生を描いた6つの物語。⁡

    添乗員や空港書店員、グランドスタッフ、ディスレイ制作の人など、⁡4つの物語は空港に関わる仕事をする人々の物語。⁡

    CAやパイロットのように目立つ仕事ではないけれど、⁡
    それぞれ自分の仕事を一生懸命頑張り、⁡ときに壁にぶつかったり、落ち込むことがあっても、⁡
    空港での出会いを通して、また前を向いて進んでいく。⁡
    ありふれたことかもしれないけれど、⁡
    どの章も読後は爽やかで、⁡何かを一生懸命頑張る人の話は⁡自分も明るい気持ちになれてとても好き。⁡

    最終章の、本のタイトルでもある「This is the Airport」⁡
    同時多発テロや震災

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    2025年06月22日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    「もうすぐ十八歳/飛鳥井千砂」
    「ありふれた特別/寺地はるな」
    「二人という旅/雪舟えま」
    「漂泊の道/嶋津輝」
    「祀りの生きもの/高山羽根子」
    「六年目の弔い/町田そのこ」
    冠婚葬祭をテーマにした6話収録の短編集。

    文庫オリジナル&書下ろしが嬉しい。
    著名な作家さん勢揃いで粒ぞろいの作品ばかり。

    お気に入りは寺地はるなさん。
    まんまとミスリードされ、感情が上へ下へと揺さぶられたが読後感は最高。

    嶋津輝さんの作品も味わい深い。

    町田そのこさん、やはり一筋縄では行かない。
    良い話で終わるかと思いきやラストで突き付けられる真相に愕然。

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    2025年06月14日
  • 見つけたいのは、光。

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    主人公は3人の女性。ワンオペ育児中の女性、マタニティハラスメントを訴えられ絶望している子供のいない女性、そして二児のシングルマザー。この3人はあるブログで繋がっているのだ。

    この三人はそれぞれ匿名でブログ上で交流していたが、偶然出雲で出会うことになる。

    3名のうちの1人はブログでいつも管理人の意見を否定するようなコメントを書いており、周りからも嫌われていた人物。そして1人は子供が幼くてこのブログの管理人に救いを求めていた人物。そしてもう1人はそのブログを書いている管理人。

    ネット上での人格と、リアルで会った時のギャップに戸惑いつつも、やがて本音で語り合うようになる…。

    話は変わるが、僕

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    2025年06月10日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    少しずつ物語ごとの人々が繋がっていて、それぞれの悩みがありつつも、幸せを見つけていくのが素敵な話。読んでよかった。

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    2025年05月24日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジー。幸せなお話が多いかと思いきや、じとっとした暗さを孕んだお話が多い。お気に入りは、死んだ夫の娘が訪ねてくるお話、町田そのこ「六年目の弔い」。

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    2025年05月08日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    小さな悩みや小さな幸せ。ちっちゃくても1つ1つが大切で、必要。社会人ってこんなもんだよなーってさらりと読める1冊ですね。

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    2025年05月04日
  • 女の子は、明日も。

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    4人それぞれ、悩みも葛藤も経ての前の向き方がよかった。いいパートナーに恵まれていることが、とても小説らしいというか。現実には、パートナーとの間ももっとドロドロしそうだけど、女性の間の、または女性としての葛藤だけで終えているところが、爽やかさにつながっているのかも。

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    2025年05月04日
  • This is the Airport

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    空港にかかわる人たちの短編集。飛行機苦手なので想像したことがあまりない世界。お気に入りは、やっぱり書店員の「空の上、空の下」。旅行の時は本を持ってく派だけれど飛行機で読んだことないな。タイミングに振り回される表題作も好き。

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    2025年05月02日
  • This is the Airport

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    ネタバレ

    短編集だけど、1話1話に読み応えがあってとても面白かったです!
    空港にはさまざまな人がいる。
    幸せな気持ちへ旅に向かう人も、
    悲しい気持ちでどこかへ帰る人も。
    そんな当たり前のことに気付かされました。
    そして旅立つ人だけではなく、そこで働く人たちのお話もあるのが面白かったです。
    グランドスタッフや、航空署で働く人、はたまた空港内のディスプレイ製作者や書店員まで
    さまざまな職種に光が当たっていて新鮮でした。
    中でもやはり書店員の矢崎さんのお話が興味深かったです。普通の書店に比べて、空港の書店に来る人はもう2度とその書店に来ることは無いかもしれない。そんな中で本を紹介する緊張感だったり、空港という

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    2025年08月07日
  • This is the Airport

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    「外国の女の子」
    「扉ノムコウ」
    「空の上、空の下」
    「長い一日」
    「夜の小人」
    「This is the airport」

    空港を舞台にした6話収録の連作短編集。

    爽快感がありとても良かった。

    ツアーコンダクター、空港内の小さな書店で働く女性店員、グランドスタッフ、夜に作業する空港ディスプレイチームなど職種は様々だが登場人物の葛藤や情熱、心の揺れがリアルで共感ポイントが一杯。

    表題作は実際に起きたアメリカ同時多発テロや大震災、パンデミックが描かれているのでハードだが、人と人が繋がる事で生まれる力に未来への希望を感じた。

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    2025年04月12日
  • 見つけたいのは、光。

    匿名

    購入済み

    ブログを通じて繋がってゆく女性達。人との繋がり方についてとことん追求している。人の言葉を聞き、自分の言葉を相手に伝える。すごく誠実な言葉のやり取り。簡単なようだけど、嘘のない本当の気持ちを伝えるって難しいです。まずは相手の言葉をちゃんと受け止めてみたいと思いました。

    #タメになる

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    2025年03月28日
  • 砂に泳ぐ彼女

    匿名

    購入済み

    すごく繊細な女性だけれど、自分の気持ちを大事にしていて素敵な人です。苦しい時に周りに流されなかったからこそ、道を開ける事ができたんだと思う。
    彼女みたいに自分の気持ちととことん向き合って、後悔しない決断が出来る人になりたいと思いました。

    #タメになる #共感する

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    2025年03月18日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。

    何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
    設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。

    冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。

    寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。

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    2025年03月01日
  • 女の子は、明日も。

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    ネタバレ

    今の私の世代の女性4人のお話。
    同じ高校で過ごした女子たちだが、当時は一緒にグループにいた訳ではなく、偶然大人になってから集まることになる。

    不倫で夫を略奪し、医者の妻として女性であることをすべて自然に受け止めて生きるまりこ。

    バリバリ仕事をしてるけど、ある日子宮内膜症が見つかり、その後妊娠して、、、
    「女の子であることを利用して生きるな」と親から言われ続けていたせいで30代まで人に媚びることなくエリートとして生きてきたゆうき。

    4人の中では1番普通の子、ひとみ。
    平凡な旦那さんと暮らすが、不妊治療に悩み、他人の幸せを喜べなくなっている。

    自分の道を生きる元気な女の子、りお。
    けど、実

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    2025年01月27日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    ルームシェア、同棲、長期出張のホテルとか、いろんな形の「ふたりぐらし」を描いたアンソロジー

    最初に部屋の間取り図と最寄駅とか築年数とかの情報が載ってるのが部屋をイメージしやすくてありがたかった
    備考欄の内容が結構面白くて、ストーリー想像してから読んでた

    どの話も面白かったけど、18階の神様と月の沙漠の話が特に好き

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    2025年01月04日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    かなり好き♡ オススメ♡
    読み友さんが大絶賛されていて知った本書。
    「恋愛小説は今更ねぇ」という体で読み出したのだが、来た道を振り返りハマった!

    訳すと「小さな小さな幸せ」という大型ショッピングモール「タニハピ」で働く人たちの群像劇。

    ちょっと不器用だったり、心とは逆の言動をしてしまったり、空気を読めなかったり…。

    「正しいことが正解ではない」(文中より) 主役としては描かれてないが、大原さんの言葉に喝采した。

    著者が登場人物たちと同世代の頃の本書。ぜひ、年月を経て書かれた最近の著書も読んでみたい。

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    2024年12月25日
  • 女の子は、明日も。

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    アラサー女子に刺さりそうな内容だと思って読んだ。まさしく、夫婦、仕事、妊娠、、、ぶっ刺さりすぎる内容。
    高校の同級生だった4人が、偶然再会して毎月食事するようになる。面白いのは、元々4人は仲良しグループというわけでもなくキャラも性格もバラバラだということ。今も、医師の夫をもつ専業主婦満里子、編集の仕事をするバリキャリ悠希、ゆるくパートで働く仁美、フリーで売れっ子翻訳家の理央と、仕事も生活もバラバラ。高校時代からの友人だったらたぶん感じないような、そもそもの性格の違いから感じられる壁や遠慮を感じる部分がある。

    妊娠という女性にしかない人生の一大イベントがあることで、結婚、仕事にもどこか有効期限

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    2024年12月12日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    何人かの作家さんが1度に読めて、
    読みおわったあとは、気に入った作家さんの作品を調べてみたり、さらに読書の世界が広がった気持ちになった。

    最初のお話が個人的には好きでした。

    どこかで一歩踏み出さなきゃ始まらないことは、わかってる、でも、1人だとうまく進めず、誰かからの後押しがほしい。
    そんな気持ちは誰しも1度は経験あるんじゃないかなぁ…とおもいながら読みました。

    何事も一歩の行動は大切だな、と思ったお話でした。


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    2024年11月29日
  • 女の子は、明日も。

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    30代の同級生女性4人がそれぞれ抱える悩み、悩み‥どれもリアルで引き込まれました。
    ドロドロはしてなくて、どちらかというとみんなサバサバ?ラストはみんな明るい光が見えるような終わり方で、良かったです。

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    2024年11月09日
  • 私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー

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    ネタバレ

    嶋津輝「漂泊の道」
    葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。

    町田そのこ「六年目の弔い」
    哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
    というところ、が身にしみる。
    亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない

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    2024年11月06日