【感想・ネタバレ】女の子は、明日も。のレビュー

あらすじ

略奪婚をした専業主婦の満里子、女性誌編集者の悠希、不妊治療を始めた仁美、人気翻訳家の理央。元同級生達は再会を機にそれぞれの悩みに向き合うことになる。前妻への罪悪感、要領のいい後輩への嫉妬、妊娠できない焦り、好奇の目に晒される戸惑い――。華やかな外見に隠された女性同士の痛すぎる友情と葛藤、そしてその先をリアルに描く衝撃作。

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Posted by ブクログ

女性4人の同級生たちのお話。
個々の物語で構成されていてとても読みやすく、
現実味のあるお話でとても面白かった!

歳を重ねるごとに女性ならではの悩みが出てきて
それを友達に相談することも躊躇してしまうのが
とても共感できる部分が多かったです。

特に結婚、妊娠、出産はデリケートな話で
どこまで友達に話していいのか聞いていいのか
私も分からなくて気を遣います。

4人の女性の人生に1つでも共通する部分が
あったのでこの作品は色んな人に
読まれて欲しいなと思いました!

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

高校の同級生の女性4人それぞれのお話
不倫、略奪年の差婚、キャリアウーマン、妊活、自営業など、現代の女性の生き方を描写した短編集…というだけでなく、ラストの表題作“女の子は、明日も。”で見事に爽快に4作がまとまってます。
翻訳家の理央がI can't do it aloneを一緒に行こうと訳したところがとても良いなぁ

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

32歳の4人の女性、高校の同級生。結婚、妊娠、出産、年齢と共に来る体と心の変化。周りからの見られ方、自分の見せ方など。共感ばかりの内容。

それぞれに悩んでいるけれど、女ということをそれぞれ受け入れて、今の幸せを見つめ直して心穏やかになっていく結末がよかった。

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

女友達ってときに嫉妬したりすることもあるけど、、やっぱり揺るがない強固な絆があるんだよなと思えた!「複雑かつ優しい結びつき」という言葉がふごく腑に落ちた。

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2024年05月01日

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人には人の悩みがあって、登場人物の内面をその人に合わせて、赤裸々に表現している文章力に惹かれた。女として生きることも考えさせられた。

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2024年02月14日

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月に1度会う仲でも相手のことはそこまで知らない。
そこまで知らないからこそ、仲良くできる女の子たちの距離感。
一般的に幸せといわれる人の苦しみは想像されにくく見え辛い。
彼女たちのパートナーがここぞというときは救ってくれる人たちでよかった。

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2022年02月11日

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登場人物の4人の女子。
みんな、それぞれの悩み…
多分、女子なら一度は思ったことがある悩みと一つくらいは重なるかな?

女子特有のドロドロした話もなく
サクサクと読めました。

同級生に会いたくなりました。

幸せそうに見えても、みんな外には見えないけど
悩みを抱えてるよなぁ。

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2020年02月14日

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4人それぞれ、悩みも葛藤も経ての前の向き方がよかった。いいパートナーに恵まれていることが、とても小説らしいというか。現実には、パートナーとの間ももっとドロドロしそうだけど、女性の間の、または女性としての葛藤だけで終えているところが、爽やかさにつながっているのかも。

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2025年05月04日

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ネタバレ

今の私の世代の女性4人のお話。
同じ高校で過ごした女子たちだが、当時は一緒にグループにいた訳ではなく、偶然大人になってから集まることになる。

不倫で夫を略奪し、医者の妻として女性であることをすべて自然に受け止めて生きるまりこ。

バリバリ仕事をしてるけど、ある日子宮内膜症が見つかり、その後妊娠して、、、
「女の子であることを利用して生きるな」と親から言われ続けていたせいで30代まで人に媚びることなくエリートとして生きてきたゆうき。

4人の中では1番普通の子、ひとみ。
平凡な旦那さんと暮らすが、不妊治療に悩み、他人の幸せを喜べなくなっている。

自分の道を生きる元気な女の子、りお。
けど、実は貧血を持っていたり、まわりからは「なんでも持ってて羨ましい」と思われるけど実際はそんなことない。

女って生きるの難しいし、どの女の子も世の中にいるからそりゃ気遣って生きるよなーとか考えた。
私自身はいま子供は別に要らないし、けどぼんやり結婚はしたいなあと思ったり。毎日のんびり考えるけど人生の選択肢が広すぎて難しい。

ゆうきが言うように、女であることを利用してずる賢く生きる女がどうも苦手なのも共感。
でも女であることを受け入れたり、たまには人に甘えてみたりすることも大事なのかなって思えた。

他人の結婚や出産の話に対して「負けた」と思うことがあるのも事実で、そんな自分も嫌になることがある。代わりに自分のキャリアでマウント染みた発言をしてしまうこともある。

みんな平等に欲しいものや手に入らないものがきっとあるから、もっとお互いを認め合って生きていきたいな。

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2025年01月27日

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アラサー女子に刺さりそうな内容だと思って読んだ。まさしく、夫婦、仕事、妊娠、、、ぶっ刺さりすぎる内容。
高校の同級生だった4人が、偶然再会して毎月食事するようになる。面白いのは、元々4人は仲良しグループというわけでもなくキャラも性格もバラバラだということ。今も、医師の夫をもつ専業主婦満里子、編集の仕事をするバリキャリ悠希、ゆるくパートで働く仁美、フリーで売れっ子翻訳家の理央と、仕事も生活もバラバラ。高校時代からの友人だったらたぶん感じないような、そもそもの性格の違いから感じられる壁や遠慮を感じる部分がある。

妊娠という女性にしかない人生の一大イベントがあることで、結婚、仕事にもどこか有効期限があるような感覚がある。早い者勝ちのような捉え方がある。そんなことないのに、どうして「負けた」なんて思ってしまうのか。

ものすごくリアルな感情描写で共感の嵐だった。特に仁美の話は。。。妬んでしまうよね。しかたがないよね。親しい友人をも妬んでしまう自分も嫌になるよね。わかる。

最終的にはみんな前向きになって救いがあるからわたしも受け入れようと思えるそんな小説。

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2024年12月12日

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30代の同級生女性4人がそれぞれ抱える悩み、悩み‥どれもリアルで引き込まれました。
ドロドロはしてなくて、どちらかというとみんなサバサバ?ラストはみんな明るい光が見えるような終わり方で、良かったです。

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2024年11月09日

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2024.10.08

「女」でいることを誇れるような、そんな読後感だった。
4人それぞれいろいろな事情を持つ女性たちがいて、それぞれの想いが交差する。

女ってドロドロしてて陰湿なもの、という通説は自分も女である以上ある程度自覚しつつ読んだものの、それとは正反対の印象を受けた。

女同士っていいよなぁ。と改めて思える。

仁美にはとても共感する部分が多く、自分と重ねながら読んでしまった。

繊細な女性の感情の機微を丁寧に描いていて、女性にしか描けないだろうな、と感じる。

また歳を何年も重ねた後は違った人物に感情移入するかもしれないのでその頃に再読したい。

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2024年10月08日

匿名

購入済み

4人の既婚女性の人生。仕事、結婚、妊娠、表面上の顔と、その裏での葛藤。誰でも悩みや不安ってあって、それを乗り越えた彼女らは輝いている。

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2024年10月07日

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いつもは女性同士のドロドロした関係とか嫌なとこの詰め合わせみたいな物語を結構読むのですが(笑)
この作品は不妊治療だとか婦人科系の病気だとかデリケートな問題を扱っているので、マウントとか探り合いとかに発展するのかと思えば、そうではなかった。各々抱えているものは違って、みんな分かち合えるわけではないけれど、大人になってからも友人関係って築けるんだなぁと。また、それぞれのパートナー(夫)との関係も描かれており、みんな違うタイプで夫婦という形でおさまっていてよかった。

フィクションとしてドロドロした物語はよくあるけど、実際はこのお話ぐらいがリアルなんじゃないかと思う(そうあってほしい)。

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2024年02月07日

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30代女性の4人のそれぞれの悩み。
羨ましいなぁと思う人にもそれぞれ悩みがある。
そんなもんなんだなぁと思う。
自分は1番リオと旦那さんの関係が好きだった。
読みやすくて、またこの作家さんの本読んでみたいな。

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2023年03月29日

Posted by ブクログ

初めましての作家さん。
いい意味で思いがけず名作に出会えて幸せ。

出産、恋愛、仕事。
体調や人間関係まででてきて、まさに30代前半今の私にドンピシャな小説だった。

ホルモン系の病気とか婦人科とか、ホント響いた。みんな悩んでるんだね。
子育てと仕事、パートナーとの関係、周りと比べての劣等感。
どの登場人物の悩みや思いにもすごく共感できて、ずっと読んでいたいと思う小説だった。

女性同士のドロドロした感じがなく、明るく背中押してもらえる感じも良かった。
この作者さん好きかも。違う作品も読んでみたい。

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2022年11月07日

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私がまだそんなに大人ではないということなのか妊娠などはまだ想像がついていなかったが、「負けた」というように感じたりする女性の友情ってそんなこともあるのかと驚いた。

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2022年08月02日

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友達と比較してしまうところとか、すごく身に覚えのある感情が多く飛鳥井さんの作品に登場する誰かしらに毎回自分を投影してしまいます。でも後味の悪さなどはなく、最後はほっこりできる、そう言う描き方が上手な作家さんだなあとおもいます☕️

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2021年04月24日

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4人の高校の同級生たちが30代になって再会するところから巡る物語。
つくづく女性とは色んな悩みにつきないし、自分が持ってないものを欲しがるものなんだなぁという感想。
20代半ばの自分としては5年後、10年後読み返すと更にリアリティがありそう。
30代の女性におすすめしたい本です。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4人の女性をメインに、30代女性が悩んでいそうなテーマを選んである。
お互いが妬みあって嫌な話になるのかと思いきや
それぞれがとてもいい人で、読んでいて気持ちいい。
あと、旦那さんがどの人もとってもいい人に見えて
うらやましくなりました。
読み終えた後も、気持ちよくいられます。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

同じ作者が、価値観が全く違う4人の心理をここまでリアルに言語化できるんだ、と思った。
特に、子供が嫌いな人と、不妊に悩んでいて友達の妊娠に心を乱されるくらい必死に子供が欲しい人の気持ちを、同じ人が書けるなんてすごい。
体験してないと表現出来ないような殺伐とした心の状態が描かれている。

自分を当てはめるとしたら悠希か理央かなぁ。
私はこんなにオドオドした男の人を好きになれないし、子供が嫌いだから、仁美の気持ちは一生わからないだろうし、
満里子みたいに美しい容姿や控えめな性格は持っていないから、こういう人特有のモヤモヤも一生わからないだろうな。
日本人には仁美みたいな人が一番多いんだろうなーという印象。
仁美の章読んでてめっちゃイライラしちゃった(笑)

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2024年06月21日

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隣の家の芝生の青さが、全く気にならない人っているのだろうか。
もしわたしが今、久しぶりに学生時代の友人に会うことになったら、一番何に気を使うだろう。
やっぱりまずは見た目かな。服装とかメイクとか、アクセサリーやバッグ。老けてみられたくないし、太ってだらしなくなったとも思われたくない。幸せな生活を送っているとまではいかなくても、惨めな人だと見られるのだけは絶対に避けたい。
そんなの大袈裟?見栄っ張り?いやいや、そんなことはない。世の中のほとんどの人間は、他人と会った瞬間に自分と比べずにはいられない生き物なのだから。持ち物だって比べるかもしれない(持ち物にはきっと恋人や夫も含まれる)。
相手のレベルがちょっと下なら安心するし、結構下だったら可哀想ねと憐れむ。少し上だったら羨ましいと憧れるし、結構上であれば妬ましくなる。


高校時代の同級生の4人は、14年経って再会した。
それはとても楽しい時間だったので、定期的に食事会を開いて交流を深めた。
専業主婦の満里子、女性雑誌の編集者の悠希、不妊治療を始めた仁美、人気翻訳家の理央。各章でそれぞれが語り手となって、自身が抱える不安や悩みと向き合い、受け入れて前に進む様が描かれている。

決して折れない魔法の杖を持ち、石より遥かに丈夫な硬いもので作られた橋を歩くような人生を歩く。
一点の曇りのない心で、1mmの不安もない明日を迎える。
そんな日は絶対訪れない。
だって幸せになれば、それを失うことが不安になる。
喜びが胸を満たせば、更に欲張りになる自分を抑えられない。
だから、
女の子は、明日も。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校の同級生4人が偶然再開してそれぞれゆるく影響し合う?話。
4人の絶妙な距離感と、それぞれの悩みを描いてる。隣の芝は青い。
年齢すごく近いけど、あんまりしみじみとはこないかも。。。そもそもこんな微妙な距離感の友達いない。。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

斉藤満里子
略奪婚をした専業主婦。千葉の片隅の町にある公立高校で、満里子、悠希、理央、仁美は同級生だった。旧姓渡辺。

山本悠希
女性誌編集者。旧姓衛藤。

桜井理央
人気翻訳家。父親の仕事の都合で、小学校と中学校のほとんどをヨーロッパ各地をまわって暮らしていた帰国子女。旧姓橘。

垣内仁美
マッサージ師。旧姓瀬戸。都心の一等地にあるマッサージサロン。不妊治療をしている。

満里子の夫
私立の総合病院で眼科の勤務医をしている。満里子の十五歳年上。

満里子の夫の元妻
皮膚科の医師。

健吾
悠希の夫。五歳年下。飲食店勤務。料理人兼バーテン。

真也
理央の夫。大学の同級生。広告会社でグラフィックデザイナーをしている。

浩介
仁美の夫。三歳年上。電子部品メーカーに勤めている。

アヤノ
満里子の家のパーティーにやってくる女性の内科医。

田村龍
総合受付で働いていたが辞めた。アコギの弾き語りシンガー。

保科
副編集長。悠希の四年先輩。

有村美加
悠希の後輩。センスはある。

シマ
志摩。健吾の後輩。

丸井
読者モニター。専業主婦。

長谷川
読者モニター。専業主婦。

大塚
読者モニター。アパレルの広報。

鎌田
読者モニター。商社の秘書課。

松本
マッサージの常連。

畑中
マッサージ師。離婚が成立し四国の実家へ帰る。

黒川
不妊治療のクリニックで仁美と知り合う。


理央の大学時代の友達。

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2024年04月05日

Posted by ブクログ

隣の芝生は青く見える。
この本に登場する人たちは皆、それぞれ良い人生を送れていると思う反面、嫌なことも沢山あるというような感じ。
気持ち的にちょっと凹んだり、上手くいかないこととががあったりすると誰でも他人の方が良く見えてしまう。そういうことを端的に表した本。
たまたま人物が全員女性だけど、男性でも同じことが言えると思う。
大切なのは、自己肯定感かなと。

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2024年03月13日

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20代前半の私が読み終えた感想としては
「うわぁ〜〜まだまだ、もっともっと悩むのかぁ!」と言う感じ。
想像できそうでできない、リアル(なんだろうな)な女性の悩みや葛藤に「自分なんてまだまだだなぁ」と思わされた。

教科書のような感覚で読んだ。30代になったらこの話題はデリケートな話題なのかぁ、、、。30代になった時の人間関係は一体どんな風になっているのだろう、、、。

女性同士の複雑なコミュニケーションは"繊細な心がそうさせている"と表現した瀧波ユカリさんの解説がしっくりきたというか、素敵だなぁと思った。

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2023年08月14日

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羨ましく思える相手も実はそれぞれ悩みがある。つい自分と比較してしう女同士を描いても、ドロドロとした雰囲気にならないのがこの作家らしい。
旦那達がみんないい人。これでいいんだ、と思える着地点に旦那の存在あり。

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2022年06月13日

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深く分かり合えているようで実は全くもって相手の内を知らない、なんて女の子同士ではよくある事だろうけどこの本を読んで改めて痛感した…

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2022年02月06日

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それぞれ違ったライフスタイルを送る4人。
各章で4人の日常がそれぞれ明かされ、集まった時には、表面的には分からないお互いの事情が見えて、自分の人間関係も同じく、全て分かったつもりにはなれないのだと改めて感じた。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ


ふとした時に、何度も繰り返し読みたくなる1冊。
柔らかい雰囲気の中に女性ならではの悩み、葛藤。
1つの女性グループの中をこっそり覗いたような感覚になりました。

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2021年03月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

異なる環境で生きている4人の女性の物語。
"女"であるからこその悩み、苦しみをそれぞれ抱えていて胸が苦しくなる部分もありました。

それぞれの悩みが解決してハッピーエンド、とはならなかったけれどスッキリする結末でした。

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2020年08月24日

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