飛鳥井千砂のレビュー一覧
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自分の求める「たったひとり」を探す主人公たち。
個人的によかったのは、飛鳥井千砂さんの『神様たちのいるところ』と柚木麻子さんの『残業バケーション』かな。
昔の何気ない約束を忘れられない気持ち、わかります。
相手が覚えているかもわからないのに、忘れているだろうなと思いつつも、じっとしてられない感覚。
何かを変えたくて、何かしなきゃともがいて。
約束って、お互い覚えていたら美談ですけど、片方だけ覚えてるのは切ないですよね。
同僚なのに存在感がなくて、趣味が同じとわかってから急接近!というのが、とてもときめく感覚が伝わってきて好きでした。
親近感わいて、急激に距離が縮まっていくのが自分でもわか -
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恋人と別れた翌日に、高校の頃の彼氏と親友の結婚式の招待状が届くお話
何か障害や問題があったわけでもなく、ただ二人でいることが不自然になってきた恋人たち
もう彼が自宅に来ることはなくなったのに、彼にまつわるアイテムがいくつか残っている部屋
その中に届いた結婚式の招待状
梨香は過去の苦い思い出である彼と、不義理で会っていない親友が付き合っていた事を知らなかった
招待されたのは体育祭の実行委員だった面々で、皆で結婚祝いを贈ろうという話が進むが、梨香の気持ちは優れず……
梨香の中で起こる感情は何に起因するものなのか?
今の恋人と別れた事か、高校の頃の彼への執着か、親友への不信感か
だめだ、登 -
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浅井リョウ「それでは二人組を作ってください」
飛鳥井千砂「隣の空も青い」
越谷オサム「ジャンピングニ―」
坂木司「女子的生活」
徳永圭「鳥かごの中身」
似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」
三上延「月の砂漠を」
吉川トリコ「冷やし中華にマヨネーズ」
以上8つの短編集。
率直な感想を述べると、私には少し難しかった。
同居人との間には特別な価値観があり、そしてその形の多様さはとても素敵だと思う。
しかし、若輩者の私には実感が伴わなかった。
この物語を楽しむには私の経験が足りない。
逆に言えば、もっともっと多様な人と出会っていけば、きっとどこかで共感できることだろう。
以下は、いくつか気になった作品に -
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きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。
「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。
瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。 -
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全部のお話に部屋の見取り図がついてて、これ見るのが楽しい♪
△それでは二人組を作ってください 朝井リョウ
主人公がヤな子で、さすが朝井リョウというか、隠れブラックだった。読後感があまりよくない。
○隣の空も青い 飛鳥井千砂
男二人でダブルの部屋に出張、という設定が笑えた。主人公より、同室の先輩がいい味出してる。日韓関係を盛り込んで、希望もあって、○
×ジャンピングニー 越谷オサム
ダメんずとズルズル同棲話。この手の話はあまり興味が持てない。私小説、リッチな日本の時代版て感じ。でも、最終話よりは、終わり方が爽やかかな。
○女子的生活 坂木司
なるほど!と