飛鳥井千砂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
故郷の町を歩くたびに旧友と出会い、声をかけられる遼が羨ましいと思った。
それは、小さな町だからということではなく、遼がそれだけ慕われていることへの憧れだ。
長い間離れていても、昔の同級生から親しげに声をかけられる。遼の場合は、同級生だけでなく、職場の同僚や上司にも頻繁に食事に誘われている。
それだけ遼が付き合いやすく、魅力的な人なんだな、と思うのだ。
言っていいことと悪いこと、言うタイミング、自分の立場などをわきまえて、そのときに一番ふさわしい態度を取る。
そして、たまに本音(弱音も含む)を吐く。
みんなから慕われているけれど、本人がそれを自覚してないところもまた、人間たらしだなあと思う( -
Posted by ブクログ
後半の三作がとてもよかった。
「海のせい」
同棲カップルのすれ違い、別れを決めて切り出そうとしているけれど、タイミングがつかめず切り出せない彼女。
微妙な分かり合えなさからもどかしくなったり、本当にこのまま付き合い続けていいのだろうか?と揺れ動く気持ちが、すごく絶妙に書かれていると思う。
別れようと決めたのに、いいところもあると考えたり、過去の思い出がよぎって結局別れられなかったり。。。。
怜子はこの先も同じことで悩んで、二人は上手く行かなくなるきがするけれど・・・
「小さな生き物」
結婚や子供についての価値観が対象的な考えの幼馴染三人組。
子供ができたかもしれない、けどまだそれを受け入れる -
Posted by ブクログ
本のタイトルからちょっと手に取るのが恥ずかしかった。
作中に出てくる女性が皆独身30歳前後、という設定。
・「神様たちのいるところ」飛鳥井千砂
アテネの街の描写が綺麗。
アクロポリス遺跡、フィロパポスの丘、早速ググって調べました。壮大なところ。
10年後に約束の地で再会しようという設定はベタですが、元カレへの心残りから揺れ動く心境に少し苦しくなりながらもラストどうなるのかが気になって仕方がなかった。
★★★★
・「かなしい食べもの」彩瀬まる
『かなしい食べもの』というタイトルから、途中でだれか死んでしまうのか、とか発想力の乏しい頭で考えていたのですが、なんともいえない昔の思い出のキーアイテ -
Posted by ブクログ
長らく積んでいた本。
セクシャルマジョリティ、マイノリティについて。
普通とは、普通でないとは何なのか。
いや、本当に何なんでしょうね。
私は恋愛対象も性対象も男性(異性)ですが、
そうではない人たちがいても何ら不自然ではないと思います。
聖書でも同性愛について書かれていますが、
神様がそう創られたんですもの。不自然ではない。
登場人物の朋美が『同性愛者って本当にいるのね。信じられない』と発言したシーンではかなり怒りを覚えました。
自分の世界だけが全てだと思っていて、知ろうとする気がないのなら否定なんてするもんじゃない。
と、かなりムカムカときていました。
最終的に彼女は“知った”事に