飛鳥井千砂のレビュー一覧

  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    色んな人の視点から書かれた短編集なので、ひとつのショッピングモールの中で交錯する無数の人生を覗いているような感覚になる。
    ショッピングモールのシンボルである大きなツリーが、希望や癒しの象徴として何度も登場している。いつも変わらずそこにある、見守ってくれているようなツリー。そこが本当に素敵な場所であることを、想像できた。

    同年代の恋愛が主な内容だったので、なんとなく、恋愛以外の要素も見たかった。

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    2023年03月04日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    思ってたより面白かった。どの話もそれぞれの色が出ているなと。カラフルな表紙通りの作品群。その部屋で生活している住人たちの頭の中、独り言、生活模様を覗き見しているような気分になる。
    印象に残ったのは、三上延さんの「月の砂漠を」。
    ちなみに一つだけ異色な部屋が混ざってます(笑)

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    2023年01月14日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    恋愛ベースの話なので20代から30代位の女性が共感できると思います。
    悪い人はでてきませんが、ハラハラするような展開もなくさらっと読める本です。

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    2022年11月10日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    一つの部屋と二人をお題として八名の作家が書いたアンソロジー。同じお題なのに全然違ってて面白い。朝井リョウさん目的で買ったけど、他の作家さんのも面白くて、なるほど、こういう風に好きな作家さんを発掘していくのも面白いなと思いながら読んだ。吉川トリコさん好き。

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    2022年10月10日
  • はるがいったら

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    ネタバレ

    主人公・行がなあなあにしていた日常をもう1度見つめなおす物語。園も、そう言えるのかな。

    この物語1番のキャラクターと言えば、なっちゃん&めぐみなのではないかと思う。病弱や両親の離婚及び再婚ということを日常として受け入れて来たふたりを動揺させる行動を取れたから。人は行動することで他人を動かすのだと思う。

    個人的には恭司の様な男は嫌いだが、彼にも弱さはあり、彼は彼なりに懸命に生きている姿を垣間見れて良かった。

    小川くんは今後、園とは何ともならないとは思うが彼の人生を応援したい(宮本さんも!)

    作中になった「服装や化粧がどれだけ「人」を表すのか」から始まる園の独白が、この作品の背骨になってい

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    2022年10月17日
  • アシンメトリー

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    一人一人の内面描写が丁寧で、優しく寄り添ってくれる。
    普通 ってなんだろう。

    個性を尊重する世の中ではあるが、人と違うということにどこが抵抗がある。
    普通でありたいけど、個性も出したい。
    そんなジレンマがふとよぎった。

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    2022年10月03日
  • はるがいったら

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    別々で暮らしている姉は、弟から犬を預かってくる。

    ごく普通の日常から、ひょっこり顔をだす、非日常。
    いや、姉の方が非日常?
    まだ既婚者ではないので浮気? でいいのでしょうか。
    男の方もすっきりしているので、まぁばれなければ
    傷つく人は本人だけ??

    そんな姉と対照的に、弟の方は何事もなく…。
    入院しているのは、久しぶりの日常のようですし
    見舞いに来てくれた友人も、友人の枠、ですし。
    姉の方は、日常生活にも『非』が入ってきてますし。
    自分が正義、と思うのはいいですが
    実行して後先考えないのか、と
    突っ込みたい同僚でした。
    執着じみてて、怖いものが、あります。

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    2022年09月28日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    運命の人、にまつわるアンソロジー。

    彩瀬まる「かなしい食べもの」がよかった。
    古い傷をこねて安堵する。

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    2022年08月13日
  • 女の子は、明日も。

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    羨ましく思える相手も実はそれぞれ悩みがある。つい自分と比較してしう女同士を描いても、ドロドロとした雰囲気にならないのがこの作家らしい。
    旦那達がみんないい人。これでいいんだ、と思える着地点に旦那の存在あり。

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    2022年06月13日
  • アシンメトリー

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    ラストまでぐっと読ませる展開が魅力。男女4人のバックグランドもしっかり掘り下げてくれて、モヤモヤ感が無い。登場人物一人一人に対する作者の優しさが伝わり、読んで良かったなと思える作品。

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    2022年06月11日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    鳥居千紗さん、南綾子さん、綾瀬まるさん、瀬尾まいこさん、西加奈子さん、柚木麻子さんの6名の女性作家による、"運命"にまつわる物語を収録した短編小説集。

    初見の作家さんもいたけれど、最も記憶に残ったのは、柚木麻子さんによる「残業バケーション」。
    少しずつ関係性が変化していくのに伴って、仕草や言葉遣いも変わっていく描写が良かった。

    職場では多少なりとも人の入れ替わりはあるものの、コロナのこともありお互いのプライベートに踏み込まなくなり、久しくこういうの経験してないなー、と懐かしくて甘酸っぱい気持ちになれました。

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    2022年06月05日
  • 砂に泳ぐ彼女

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    飛鳥井千砂さんは、若い女性の日常の描き方がリアルで共感できて且つ、最後何となく勇気がそこはかとなく、日常の中で、出る、という作家だと思っていて。

    しかしこれは、なかなか主人公に共感できなくてー!
    という感情は、解説で見事に紐解いてもらえます。

    ラスト急に救われる、人の温かみを感じる、そこまで長い、、。

    #飛鳥井千砂 #砂に泳ぐ彼女 #読書記録

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    2022年05月02日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
    すごく盛り沢山な感じの本だった。

    飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
    元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
    彩瀬まる「かなしい食べ物」
    同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
    瀬尾まいこ「運命の湯」
    呂三男じいさんとジュリエット。
    西加奈子「宇田川のマリア」
    殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
    南綾子「インドはむりめ」
    結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
    柚木麻子「残業バケーション」
    昔のドラマを録画したビデオを探し出す。

    私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけ

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    2022年04月16日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    面白いところとそう出ないところと。
    この本に触れたおかげで、どんな作家の本を読みたいのか分かったのが学び。

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    2022年04月09日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    ツリーを中心とした複合商業施設ならではの人間模様と色んな形で揺れ動く心模様が上手に描けている。

    小さな幸せも気付かないと手のひらからポロっと落ちてしまうけど、ちゃんと気付いて向き合う勇気を持てばきっと心強い味方とかけがえのない幸せに繋がってくれる、そんな風に思わせてくれる作品でした。

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    2022年03月03日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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    軽く楽しく読めました。
    登場人物が多くて、ボーッと読んでいると少しこんがらがりましたが…(真剣に読めば大丈夫?!)
    実際にもありそうな、恋愛&お仕事物語。
    ★3.5がないので★3で。

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    2022年02月24日
  • はるがいったら

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    ネタバレ

    飛鳥井千砂さん長編初読み。
    いくえみ先生のイラストが素敵。

    読んでいて思ったことは、園ってやな女だなー。ってこと。

    自分に厳しいから人にも厳しいんじゃなくて、人に厳しいから自分にも厳しくしとかないとバランスとれないんじゃないの?みたいな、なんかちょっとめぐみちゃんの気持ちもわからないでもないな。と思った私は女の嫉妬なのかしら。

    園の完璧主義についてのバックグラウンド的な説明があれば、もうちょっと園に寄り添って物語が読めるのにな。なんて残念な気持ちになりつつも、最後スッパリと終わらせる事ができて良かったね。って思いました。

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    2022年02月16日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    タイトルから広がる私の想像とはちがった物語たち。それぞれに味がある。
    瀬尾まい子さんの物語が、瀬尾さんらしくて好きだった。
    南綾子さん、初読みの作家さん。
    はじめての出会いがあるのもアンソロジーの楽しさだと思う。

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    2022年02月13日
  • 女の子は、明日も。

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    深く分かり合えているようで実は全くもって相手の内を知らない、なんて女の子同士ではよくある事だろうけどこの本を読んで改めて痛感した…

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    2022年02月06日
  • タイニー・タイニー・ハッピー

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     人の心の機微がうまくすくいとれてる。
    だけど4編くらいで飽きてきたかな…恋愛だけフォーカスしてるからかも。おっと恋愛小説のお薦めだった

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    2022年01月14日