飛鳥井千砂のレビュー一覧

  • 海を見に行こう

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     海を中心に少しだけつながっている短編集。民宿をつぶしてラブホテルにした叔父夫婦の家に転がり込む姪っ子。甘い考えながら少しだけ強く我慢強くなる。DV男と別れられない女。人が良すぎるというか、一時でも自分を慰めてくれる人が欲しいというか、こんな感じなのかと思った。「笑う光」はよくわからなかった。

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    2014年07月27日
  • 海を見に行こう

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    恋愛に絡んだ短編集。
    付き合ってるとか結婚してるとか同棲してるとかって話が多い。
    大半は切ない。ただ、前に向かって進もうとしている話が多かったように思う。
    彼らの日常の、キーになっているところを覗き見た感覚。

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    2014年07月23日
  • チョコレートの町

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    "故郷を愛している"という台詞がキーワード。
    強く印象に残りました。
    実家が首都圏だから地元を離れる気持ちや嫌う気持ちはあまりわかりません。だけど、幼い頃過ごした土地を100%嫌うことってできないんじゃないかなって思いました。

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    2014年07月18日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    「かなしい食べ物」と「運命の湯」は、個人的に好きな作風でした。

    読んでいて、ハッとなったのは、「残業バケーション」という話。

    自分も、面倒くさがったり、周りになんて思われるかという事を気にして、自分から、誰かや何かと繋がることを放棄してしまうような所があるから、種田君の言葉は心に残った。

    自分でも気付かない内に、周りに壁を作ってしまってるのに、自分ではそんなつもりがないから、周りに遠ざけられてる気がして、悪い方、悪い方にばかり、考えてしまう・・・。

    初めの一歩は、誰だって怖い。でも、その一歩を踏み出すからこそ、道が見えてくる。

    待っていても何も変わらないし、始まらない。
    自分から、ア

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    2014年07月18日
  • サムシングブルー

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    結婚と仕事と恋愛。
    自分はこの先どうしたら良いのか?
    今までにない程揺れに揺れ悩み苦しんだ20代後半の頃を思い出した。
    結婚が全てではないけれど、カップルから夫婦へと変わって行く周りに焦りを感じたあの頃。
    今から思い出してもしんどい時代だった。
    今まさにその時代を経験している人にとってはとっても共感出来る本だろう、そしてその時代を通過して来た私の様な世代にはホロリと懐かしさが込み上げて来る本だ。
    20代後半の頃はこういう本を救いを求めるかの様に読んでいたけれど、最近は読んでいなかった。
    久しぶりに読めて良かった。

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    2014年07月04日
  • 君は素知らぬ顔で

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    ネタバレ

    タイハピと同じく、ある部分でつながった連作短編集。今回は女優「ゆうちゃん」がそのつながりになる。ゆうちゃんを背景にした物語が全部で6つ。最後の1作で「えーっ」ってちょっと驚いて、「なるほどねぇ」ってニヤリと納得する

    …という展開なんだけど、そのしかけをなんとなく察知してしまう人は結構多いんだろうなぁ。俺もラスト1編の最初でなんとなく気づいてしまった。

    「えーっ」「なるほどねぇ」が薄かった分、☆の数は平凡だけど、それでも現代人を描かせたらさすがの飛鳥井さん、読ませるなぁ。結構グイグイ引っ張りこまれてしまった。

    ポジティブってエエことだけなん?
    あんた性格変わったよなぁ?

    そんなことをちょ

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    2014年04月29日
  • チョコレートの町

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    不動産会社で店長をしている遼は急遽トラブル対応のため故郷にある店舗で店長をすることになる。久々に戻った故郷で両親や兄、友人たちと関わるなかで、気持ちの変化が起きる。

    自分でなければダメな仕事、立場。
    人から必要とされること。
    28歳の遼の気持ちは結構共感できる部分が多かったかな。

    ただ東京で生まれ育って両親も祖父母も都内にいるあたしとして故郷とか望郷の念とかいうのは想像するしかないけど
    羨ましくもあります。

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    2014年04月27日
  • サムシングブルー

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    ネタバレ

    自分の心の呪縛を解く。いろんな人との関わりの中で、徐々に解けてゆく。

    飛鳥井作品に久しぶりに触れた。いつものことだが、これだけたくさんの人が、その胸に抱える人生の課題と共に精緻に描かれているのを見ていると、どこがが必ず自分と重なるものだ。

    誰かに尋ねたら、答えてくれるだろうか。
    泣き尽くしたら出口は本当に見つかりますか。

    いえ…そんなことよりもまず。

    どうしたらそんなに泣けるのですか。
    私は父の臨終にも涙が流れなかった。感情のセンサーが、どこか壊れているらしい。

    しんどくても、底までは落ちたことがありません。出口はどこなのでしょうか。

    自分の出口を見つけた梨香のようになりたい。

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    2014年04月25日
  • サムシングブルー

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    読んだのは文庫ではなくハードカバーだったけれど
    出てこなかったのでこちらで。

    恋人と別れた翌日に、高校時代の恋人と親友との結婚式の招待状が届く。
    そりゃあ宗教勧誘の人に「神様なんて信じません」と言うだろう。

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    2014年05月25日
  • 神様たちのいるところ/運命の人はどこですか?

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    好きな作家さんが入っていたので読んだ。
    やはり、瀬尾さんの技はほっこりぞくぞくする。
    柚木さんも最近好きな作家さん。同世代だから?
    そうそうと共感、主人公と一緒になれるところが良かった。

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    2014年04月19日
  • チョコレートの町

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    生まれ育った町に仕事の都合で一時戻ることになった男の人の話。故郷への複雑な思いがリアル。脇役に魅力的な人がたくさん。
    2014/3/16

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    2014年03月17日
  • 海を見に行こう

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    強い絆で結ばれた者同士であればこそ、互いを癒すこともかなわない時があるのだと思い知った。とても腑に落ちた。

    おそらくは湘南。同じ海が背景を占める短編が6つ。

    特に、吉田伸子が解説でも触れている表題作が秀逸。

    短いストーリーなのに急がずゆっくりと、すべての登場人物や風物、過去のエピソード…そういった細かな描写の積み重ねで、主人公が抱えているものが明らかになってゆく。

    赤の他人との不思議な絆。
    気づかれないように互いを思いやる父子。

    主人公の心を解いたのは、長い年月、嫌いだと思い込み遠ざけていた故郷。父。海だった。

    同じ心の傷を負った夫婦は、深く愛し合いながらも、また愛し合っていればこ

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    2014年01月18日
  • チョコレートの町

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    故郷がずっとキライだった遼は、ひょんなことから故郷の支店の店長代理に!何においてもズボラな田舎。いちもチョコレートの甘ったるい香りのする田舎。早く東京に戻りたいとおもいつつも、居心地のよさを感じ始めるが…最後には東京に戻るのがいい。田舎にはいつでも帰れる。そう思って今までより一歩前に進めた遼。
    田舎って、イヤでもキライでもいつでもそこにあり、どんな状況になっても待っていてくれる。そんな安心感があるから、イヤであり、いい所でもあるんだろうな。

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    2014年01月12日
  • サムシングブルー

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    結婚式には何か青いものを贈ると幸せになれる…
    結婚式の贈り物を考えるため、集まった高校時代の体育祭のメンバー。
    全体的に爽やかなメンバーにストーリー。高校時代の思い出と共に、過去と現在を照らし合わせる。
    ただ、主人公のリカが他人に対しジェラシーを感じすぎてて、あんまり好きになれなかった。
    ドラマ化、もしくは映画化したら面白そうな女性向けなストーリーだと感じた。
    イラストが漫画家のいくえみ綾だと知って驚き!

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    2013年10月03日
  • サムシングブルー

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    失恋直後に元彼から結婚式の招待状がきて葛藤するお話し。

    丁度自分と年齢が重なるぐらいの主人公だからか、過去のことを自分まで照らし合わせながら読んでしまった気がする。

    飛鳥井千砂さんの作品はこれで三作目読みました。共通して言えるのは主人公をあまり魅力的に描かないですよね。女の子のドロドロした部分を描く辺り、女社会で嫌な思いをしてきたんだろうなと思ってしまいます。

    読み始めは中々進まなかったけど、後半は一気読みしました。面白かった!

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    2013年08月17日
  • サムシングブルー

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    27歳の梨香は、彼氏と別れた次の日に元彼と元親友からの結婚式の知らせを受け取る。

    哀しみには底がある。
    底にも出口があるんだね。

    無理して笑顔でいるんじゃなくて、素直に哀しんでもいいんだ。

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    2013年10月19日
  • 海を見に行こう

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    女性の方が現実的だな、と改めて感じた作品だった。特に「笑う光」は。
    東京生まれ東京育ちの自分にとっては、ふと思い出す景色、帰りたくなる場所があることをすごく羨ましく思う。

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    2013年07月29日
  • サムシングブルー

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    表紙がきれいなウェディングドレスの女の子だから、幸せな話なのかと思いきや、しょっぱながどん底。
    読んでてとってもずーん。。となるので、最初はあんまり好きじゃなかったんだけど、そこはやっぱり飛鳥井さん。キラッと好きな部分が散りばめられてるなーって感じた。
    例えば、田原さんと澤田さんが喧嘩するシーンとか。素直に笑っておめでとうって心からまだ思えないって認めるところだとか。
    ただやっぱり、まだめちゃくちゃ好き!って作品ではないので笑、星みっつ。

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    2013年03月28日
  • はるがいったら

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    ネタバレ

    今まで読んだ彼女の作品ほどには惹かれなかった。
    でも、文体も好きだったし、最後の展開も好きだった。
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    両親が離婚し、離れて暮らす姉弟。完璧主義の姉・園は、仕事もプライベートも自己管理を徹底しているが、婚約者のいる幼なじみと不毛な恋愛を続けている。体が弱く冷めた性格の弟・行は、寝たきりの愛犬・ハルの介護をしながら高校に通い、進路に悩む。行が入院し、ハルの介護を交代した園。そんな二人に天気が訪れ--。瑞々しい感性が絶賛された、第18回小説すばる新人賞受賞作。

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    2015年06月01日
  • 鏡よ、鏡

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    ちょっとつらすぎる

    飛鳥井さんの作品は読みやすくよく読んでいるのですが、この作品はちょっと私にはつらすぎました。好きな人を親友に取られて5年じゃ全然許せないし、大路さんとエリコが他人を振り回しすぎてて腹が立った。
    ゆうじくんが居てくれてよかった。うーん、久しぶりに後味悪い作品でした。

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    2018年10月13日