寺山修司のレビュー一覧
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この人の博識ぶりは「ポケットに名言を」で思い知らされたのだが、この本でもそれが如何なく発揮されている。
誰でも知ってる著名人を独自の機知と切り口で論じた一冊。
ユーモアがあって非常に読みやすい(政治家の評伝は少し辛かったけど・・・。政治に全く興味が無いので・・・)。
偉人とはいえ探すと結構突っ込みどころがある。
街へでよ、というのは正解だね。
偉人も包茎だの童貞だのと散々な言われようで、北方某ではないが「ソープへ行け」みたいな論調も多い。
そして寺山の初体験が人妻であることに感動。
自分も人妻だったのでね。
より彼にシンパシーを感じてしまった。
とりあえず風俗行きます!!(何 -
Posted by ブクログ
文豪達に、「女」を通して迫る。
取り上げられている文豪を大して知らなくても非常に面白いですし、1人あたり10ページ程度と読みやすいです。
文豪達の作品に「女」が投影されている事も有るので、また作品を読み返したくなります。
0208-0211
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天才詩人中原中也と女優長谷川泰子のロマンスの実相、近代文豪島崎藤村と姪こま子の恋の後日譚、彫刻詩人高村光太郎と妻智恵子の愛情物語の虚構など。――
文学史上に燦然と輝く文豪たちの波乱に満ちた一生を陰に陽に彩る女たち。彼らの創作の秘密をときあかす鍵としてさまざまな位置にあった女たちにスポットをあて、著者自らの文学的体験を織りまぜながら語る、ユニー -
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寺山修司が読んだり聞いたりした名言を
自身の古いノートから選んでテーマ別に集めたもの。
僕も昔、ユミのを真似てこういうのをHPでやってたなぁ。
ちなみにこの本は
最初は「青春の名言」という本を出して10年後に
いくつかの名言の入れ替えを行って出し直したものらしい。
その時々に自分にあった名言を選んで
Tシャツでも着るかのように着こなしては脱ぎ捨てていく。
そういう寺山の名言に対する姿勢が心地よい。
寺山が集めた名言ではないが
「忘却」というテーマの中の寺山自身のノートの中にある一節
私には、忘れてしまったものが一杯ある。
だが、私はそれらを「捨てて来た」のではけしてない。
忘れることもまた、 -
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元来、事実等を淡々と綴る文章を気の赴くままに
追いかけることが好きだ。しかし、本書の
タイトルに惹かれて、即購入に至った。
本書は、筆者が過去に著した作品を基に、
7つの異なる主題を構築し、再編集したものである。
独特な表現等で無数の印象的なフレーズがあるが、
夢みる肉体にある
『ふりむくな ふりむくな うしろには夢がない』という詩が心に響く。
巻末に筆者の略歴が記載されている。
肝硬変と腹膜炎が原因で敗血症となり、47歳の時に
永眠する。19歳で混合性腎臓炎に罹患して以来、
闘病生活は、長かったようだ。
約四半世紀にわたる闘病生活等を経験したうえで
遺した作品等の数を思うと、言葉の持つ -
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民俗学・伝記との本作の紹介があったが、最後まで読み切るとこの本は紀行文学・エッセイというのがよくわかる一冊だった。
特にそれが顕著なのは、表題になった「花嫁化鳥」と「馬染かつら」の二つ。幼少期の思い出に紐つく形で馬と競馬と馬肉食が連想されていっていたり、花嫁と新婚旅行は好きだけど奥さんは嫌いとか、作者の主観とかが強く書かれている。
時代柄、どうしても表現や考え方にうっ、とキツくなるところもないわけじゃないけれど、それを差し引きしてもどこか幻想めいていて、それでいてやっぱり寂しいところがあって、作者は紀行文でも変わらんのだなぁと思った。
あと、表紙の写真が一番花嫁化鳥という幻想的なフレーズを強く -
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『書を捨てよ、町へ出よう』。
元来ひきこもりがちで出不精、本棚の前で背表紙を眺めているだけでも有意義な一日を過ごせる自信がある私にとっては、出会った瞬間から衝撃的な言葉だった。
それからは事あるごとに、おまじないか合言葉のように「書を捨てよ、町へ出よう」と心の中で唱えてきたけれど、実際に読むのはこれが初めて。
三島由紀夫の『不道徳教育講座』のような内容かと思っていたら、寺山修司のふざけたエッセイのようなもので、椅子から転げ落ちそうになった。
彼は21歳のときはじめての本を出版し、創作活動に勤しんでいたものの、病気になって三年間の入院生活を送っていたのだそう。
病床での友人との手紙のやり取りや、 -