寺山修司のレビュー一覧

  • さかさま文学史 黒髪篇

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    文豪達に、「女」を通して迫る。
    取り上げられている文豪を大して知らなくても非常に面白いですし、1人あたり10ページ程度と読みやすいです。
    文豪達の作品に「女」が投影されている事も有るので、また作品を読み返したくなります。

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    天才詩人中原中也と女優長谷川泰子のロマンスの実相、近代文豪島崎藤村と姪こま子の恋の後日譚、彫刻詩人高村光太郎と妻智恵子の愛情物語の虚構など。――
    文学史上に燦然と輝く文豪たちの波乱に満ちた一生を陰に陽に彩る女たち。彼らの創作の秘密をときあかす鍵としてさまざまな位置にあった女たちにスポットをあて、著者自らの文学的体験を織りまぜながら語る、ユニー

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    2009年10月26日
  • さかさま世界史 怪物伝

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    世界のありとあらゆる偉人を言葉でぶった切っていきます。ニュートン、ポー、ガンジー、ヒットラー、ランボー、空海、ダーウィン、etc・・・

    特にヒットラーの記事は秀逸。

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    2009年10月17日
  • 誰か故郷を想はざる

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    いいなあ。なぜか夏の暑い空気と田舎の夕暮れを思い出す。無骨だけどパワーのある文章、語彙のセンスに惹かれます。

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    2009年10月04日
  • 家出のすすめ

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    土の匂いのする文章・・・というと妙かもしれませんが、少し不器用な感じ、けれどその語彙の面白さ、パワーにぐいぐい惹きつけられます。とくに竹本良次の薄暗さに(笑)。本当にどこにいらっしゃるのですか。

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    2009年10月04日
  • 幸福論

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    寺山修司に触れる
    理解できなくても共感できなくても
    ちょっとでも良いなと思うところを探す幸福

    そこを繰り返し読む幸福

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    2009年10月04日
  • ポケットに名言を

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    寺山修司が読んだり聞いたりした名言を
    自身の古いノートから選んでテーマ別に集めたもの。
    僕も昔、ユミのを真似てこういうのをHPでやってたなぁ。
    ちなみにこの本は
    最初は「青春の名言」という本を出して10年後に
    いくつかの名言の入れ替えを行って出し直したものらしい。
    その時々に自分にあった名言を選んで
    Tシャツでも着るかのように着こなしては脱ぎ捨てていく。
    そういう寺山の名言に対する姿勢が心地よい。
    寺山が集めた名言ではないが
    「忘却」というテーマの中の寺山自身のノートの中にある一節

    私には、忘れてしまったものが一杯ある。
    だが、私はそれらを「捨てて来た」のではけしてない。
    忘れることもまた、

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    2009年10月04日
  • 世界でいちばん孤独な夜に~寺山修司のことば集

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    何度でも読みたい魔法のような言葉たち。
    ベッド脇に置いて、大切にしたい本!!
    今に生きる私たちの生きづらさに‎・・・
    寄り添ってくれる1冊!今日本好きの後輩
    に貸したから感想共有するのが楽しみ♩

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    2025年06月03日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    第2弾。本家の内容はすっかり忘れてしまったけれど、それでも江戸川乱歩と太宰治のお話は良かったと。

    で、今回あらためて江戸川乱歩の面白さを認識した。
    太宰治はそこそこ読んでいるけれど、ミステリー好きなのに、乱歩はほとんど読んでない。

    これからのんびりと読んでみようと。
    春になったら、古本屋さん巡りに出かけよう。

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    2025年02月26日
  • 寺山修司少女詩集

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    言葉遊びが上手だなんて、詩人にとっては当然のことなのかな。普段ほとんど詩にふれないからほんとうに直感的でふんわりとした感想になるけれど、言葉と戯れている感じがして面白かった。海は涙でできているかもね。

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    2025年01月31日
  • 寺山修司全歌集

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    寺山は短歌の可能性を大きく拡大し、短歌はこんな表現ができるのだ、と示してみせた。

    寺山に衝撃を受けたのは映画「書を捨てよ、町に出よう」だった。
    千石の三百人劇場で、ATG特集でこの作品に出会って、映画はこんなことが出来るのだ、こんなことをしても良いのだ、と驚かされた。
    その原点は短歌にあったのだ。

    上の句と下の句の断絶と飛躍。
    立て続けに繰り出される鮮烈なイメージ。
    因習と革新。
    読む度に心が震え、その革新性に震撼する。

    塚本邦雄と寺山が、ほとんど停滞していた短歌を現代に甦らせたのだ。

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    2024年07月22日
  • 寺山修司少女詩集

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    初めて読んだのに懐かしい感覚になった。少女への解像度が高い。あどけなさも無邪気さも妖艶さもみずみずしさも痛々しさも、全て数行の文章に、文字に閉じ込めてる。お気に入り書籍。

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    2024年07月14日
  • あゝ、荒野

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    屈託を持った登場人物たちが織り成す群像小説(筆者はジャズ的だと言っていた)です。

    正直、小説としての仕上がりは不十分であると思います。
    ただ、この小説にはその不十分さを大きく上回るものがあります。

    寺山修司の熱意やエッセンスが煮詰まっているみたいです。
    六十年代の主に新宿を舞台にしていて、そこには「生のるつぼ」「生のジャングル」「生の荒野」…なんと言うか、生きることに対する人間のドロドロとしたマグマが渦巻いているような小説です。

    小説の後半に出てくる、新宿の朝方を描いた詩のような描写部分は白眉の出来でした。

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    2024年06月17日
  • ポケットに名言を

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    その言葉、文章、名言といつ出会うか。
    読み方、捉え方、噛み締め方は、日々刻々と変わり、自分自身も変わっていく。
    時として、名言を、あたかも全てが素晴らしいもののように、感じようとしてきたのかもしれない。
    ストンと心に落ちてくるものは、きっとその時の自分に合っているのだろうし、分からないものは分からないで仕方ない。いつか分かるかもしれない。
    再読を繰り返し、毎回違う想いを抱くことを楽しみたいと思う。
    ポケットに入れるように持ち歩きたい一冊。

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    2023年11月22日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    『書を捨てよ、町へ出よう』。
    元来ひきこもりがちで出不精、本棚の前で背表紙を眺めているだけでも有意義な一日を過ごせる自信がある私にとっては、出会った瞬間から衝撃的な言葉だった。
    それからは事あるごとに、おまじないか合言葉のように「書を捨てよ、町へ出よう」と心の中で唱えてきたけれど、実際に読むのはこれが初めて。
    三島由紀夫の『不道徳教育講座』のような内容かと思っていたら、寺山修司のふざけたエッセイのようなもので、椅子から転げ落ちそうになった。
    彼は21歳のときはじめての本を出版し、創作活動に勤しんでいたものの、病気になって三年間の入院生活を送っていたのだそう。
    病床での友人との手紙のやり取りや、

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    2025年12月03日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場する本の原文が集められていて、いろんな本の入り口として触れるにはとても良い本でした。

    普段詩を読まないので寺山修司や木津豊太郎の詩を読めたのと、意外と読まないシェイクスピアに触れられたのがよかったです。

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    2023年02月12日
  • あゝ、荒野

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    ボクシングの描写以外は退屈なとこが多い
    新宿シンジとバリカンのパートだけ読みたかった

    特に宮木パートが生々しくて苦手

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    2022年12月29日
  • 誰か故郷を想はざる

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    寺山修司さんの自叙自伝。言葉の文章の一つ一つを通して、想像力を掻き立てられ、情景が浮かんでくるようです。

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    2022年11月08日
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている

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    ネタバレ

    定期的に読みたくなる寺山作品。厭世的で幻想的な空気が漂い、そんな世界観が好きです。戯曲なのでテンポ良くリズミカルな文体。かつて『毛皮のマリー』を美輪明宏&及川光博で観ました。美輪さんのマリーを再度観たいですが叶わないかな?

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    2022年10月17日
  • 寺山修司少女詩集

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    寺山修司は詩、短歌ともに瑞々しく、抒情性に富むものだ。「時には母のない子のように」は歌がヒットしたとき母を失ったので心に沁みる。

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    2022年05月16日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    寺山修司氏の1967年の著作を、1975年に文庫化したもの。

    同じ寺山氏の1963年の著書『家出のすすめ』と何となくタイトルが似ていて、混乱します。
    まあ、どちらも寺山氏らしい、とっ散らかったエッセイ集ですが、印象としては、寺山氏20代の著書である『家出のすすめ』よりも、寺山氏30代の著書である『書を捨てよ、町へ出よう』のほうが更にとっ散らかった印象です。
    これは、寺山氏が若い頃のほうが落ち着いていた、ということではなく、ベトナム戦争の影響で日本の文化が混沌としていったことが関係しているでしょう。

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    2021年05月16日