寺山修司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文豪達に、「女」を通して迫る。
取り上げられている文豪を大して知らなくても非常に面白いですし、1人あたり10ページ程度と読みやすいです。
文豪達の作品に「女」が投影されている事も有るので、また作品を読み返したくなります。
0208-0211
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天才詩人中原中也と女優長谷川泰子のロマンスの実相、近代文豪島崎藤村と姪こま子の恋の後日譚、彫刻詩人高村光太郎と妻智恵子の愛情物語の虚構など。――
文学史上に燦然と輝く文豪たちの波乱に満ちた一生を陰に陽に彩る女たち。彼らの創作の秘密をときあかす鍵としてさまざまな位置にあった女たちにスポットをあて、著者自らの文学的体験を織りまぜながら語る、ユニー -
Posted by ブクログ
寺山修司が読んだり聞いたりした名言を
自身の古いノートから選んでテーマ別に集めたもの。
僕も昔、ユミのを真似てこういうのをHPでやってたなぁ。
ちなみにこの本は
最初は「青春の名言」という本を出して10年後に
いくつかの名言の入れ替えを行って出し直したものらしい。
その時々に自分にあった名言を選んで
Tシャツでも着るかのように着こなしては脱ぎ捨てていく。
そういう寺山の名言に対する姿勢が心地よい。
寺山が集めた名言ではないが
「忘却」というテーマの中の寺山自身のノートの中にある一節
私には、忘れてしまったものが一杯ある。
だが、私はそれらを「捨てて来た」のではけしてない。
忘れることもまた、 -
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Posted by ブクログ
『書を捨てよ、町へ出よう』。
元来ひきこもりがちで出不精、本棚の前で背表紙を眺めているだけでも有意義な一日を過ごせる自信がある私にとっては、出会った瞬間から衝撃的な言葉だった。
それからは事あるごとに、おまじないか合言葉のように「書を捨てよ、町へ出よう」と心の中で唱えてきたけれど、実際に読むのはこれが初めて。
三島由紀夫の『不道徳教育講座』のような内容かと思っていたら、寺山修司のふざけたエッセイのようなもので、椅子から転げ落ちそうになった。
彼は21歳のときはじめての本を出版し、創作活動に勤しんでいたものの、病気になって三年間の入院生活を送っていたのだそう。
病床での友人との手紙のやり取りや、 -
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