寺山修司のレビュー一覧

  • あゝ、荒野

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     詩人、劇作家、映画監督、写真家等、マルチに活動し47歳で逝去された寺山修司さん。
     本書は1966年に刊行された著者唯一の長編小説です。ボクシングに関わる2人の若者と、周辺の人間模様が描かれ、中心に2人の絆、友情、成長、そして逃れられない宿命を置いた物語です。

     寺山修司さんといえば、1968年から連載が始まった『あしたのジョー』の主題歌の作詞を手掛け、ジョーのライバル・力石徹が死亡した際に、実際に喪主として葬儀を執り行い、弔辞を述べるという、今では信じ難い逸話もあります。
     『あしたのジョー』がもつ若者の孤独、友情、挫折、再生といった普遍的なテーマが、何となく寺山修司さんの生き方と重なる

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    2023年10月17日
  • あゝ、荒野

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    映画に触発されて読んでみた。あの映画、驚くほど原作に忠実だったのだなと思った。あともうひとつ思ったのは、なんとなく中村文則っぽくね?ということだった。今まで寺山さんと中村さんを同列で考えたことがなかったので、この感覚は自分でも意外だった。いたるところに荒野はあり、その中で個人の力で立ち向かうのが人生なのだ。「田園に死す」がなければきっと「荒野に死す」というタイトルになっていたのではないかな。

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    2023年02月16日
  • 寺山修司少女詩集

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    これは難解でした…でもわからないのに嫌じゃないというか、そんな心地良さがありました

    色んな意味で寺山修司が「言葉の魔術師」と評される所以がわかる一冊。

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    2022年05月01日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    『ビブリア』の中に出てくる書籍を
    抜粋してくれてる本の第二弾。

    今回はミステリが多め。
    学生時代に読んだことあったけど
    乱歩の『二銭銅貨』って、こんな話だったっけ?

    他にも寺島修司や太宰治や
    シェイクスピアなどなど。
    〝つまみ食い〟にはちょうどいいかも。

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    2022年04月04日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    中学生のときに買って以来つまみ読みしていたけれど、初めて通読した。第二章の賭博や競馬、パチンコの話が面白い。あと第四章の「歌謡曲人間入門」。
    昭和50年刊行かあ。終戦からまだ30年だけど、今よりよっぽど豊かな時代なんじゃないかなと思う。だって、サラリーマンの終身雇用や年功序列の出世、マイホームなんかを”ありきたり”的に言えるんだものな…。
    ジャパン・ドリームが潰え、終わりなき日常も幕を閉じた今になって読むと、ルサンチマンに苛まれ少し虚しくなってしまう。

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    2022年01月21日
  • 寺山修司少女詩集

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    私たちが不可能だと思ってることが、詩の世界では可能になるんだなぁと思った。自由を感じることができた。

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    2021年12月19日
  • 寺山修司少女詩集

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    1回読んだだけでは、恐らくその良さを深く理解できていないと思う。何回も読み返して、たった1つでも自分の心にスッと落ちてくるような詩があればそれでも十分なのではないか。

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    2021年06月27日
  • 寺山修司少女詩集

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    途中です。

    こわい。不気味。
    おもってたのと、、、違うんたけど。

    思ってたのは、ふわふわのお砂糖のような可愛さやせつなく甘酸っぱい青春のヒトコマ。
    男性が少女に抱く幻想をとことんなりきって自由に描いた女の子らしい女の子。

    トイレに行くたび少しずつ読んでいる。

    短時間だけど一瞬でこの世界に飛び立てる、というか、飛び込んでしまう。

    短い言葉だけど、頭の中にイメージが鮮明に湧く。

    すごい。

    でも、こわい。不気味。残酷。

    何か心を動かされることもなくはっとすることもなく、全ては完全なるフィクションで世界に浸るためだけのもののように感じる。

    実益がない感じが私にはするのだが、それこそが

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    2021年05月27日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    出てくる人や時事ネタは古過ぎて知らないのも多いが、意外と当時も現代も人の悩みがそれほど変わっていないなと思う。寺山修司の目が人間の奥深い部分を見抜いていたからか。コンプレックスの塊であり、それを言葉で昇華させようともがく著者の姿は、今でも人を勇気づけるものではないだろうか。

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    2021年04月22日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    寺山修司の想像力の豊かさと個性的な考えに圧倒された。この人めっちゃロックだなと思うと同時に、確かにと納得させられたり、ちょっとわかるなーと思ったりしてなかなか面白かった。ただ途中から少し冗長だったり、寺山修司の個性的な考えに慣れたりしちゃったのか飽きてきた。

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    2021年04月01日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    ネタバレ

    出版社の夏の100選とかにいつもエントリーされていて、気になっていた一冊。
    タイトルも捻りが聞いていて、どんな内容なんだろうとワクワクして読んだけど、、、。
    色々と期待と大幅に違った(汗)
    なぜ母と寝てはいけないかを考えてみたり、母にお金を要求する手紙と、馴染みの女へのラブレターの中身を間違えて送って怒られたとか、母の立場からすると腹しか立たないんですけど(笑)
    大学生くらいに読んでもらって、評価するかどうか討論してみて欲しい。

    巻末に現代だと違反にあたったり、差別的な用語があるが、時代背景を正確に表現するために敢えて残してあると注釈が付いてた。
    小学生とかも手に取るおすすめ100選に選ぶな

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    2020年12月04日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    寺山修司(1935~1983 享年47)著「書を捨てよ、町へ出よう」、1975.3発行。町へは出かけますが、書は離せませんw。少年時代、トイレで「誰か故郷を想わざる」をハーモニカで吹いていたそうです。私も大好きな曲です。処世訓は畠山みどりの歌謡曲「やるぞ見ておれ 口には出さず~」。自殺紳士論で円谷幸吉の自殺を他殺と言ってますが、彼の遺書は心に響きます。「父上様、三日とろろ美味しゅうございました~」。

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    2020年11月23日
  • 幸福論

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    寺山修司氏の1969年の著作を、1973年に文庫化したもの。
    『幸福論』というタイトル、小難しい表現で彩られた文章で、評論を読んでいるような気分にはなりますが、寺山修司氏らしい言葉遊びが随所に飛び出す、評論風な詩集ともいえます。
    幸福を感じるためには、こうしなさい、と、一応は教えてくれていますが、寺山修司氏がどんなことをしている時に幸福を感じるのか、というエッセイ集でもありますね。

    どちらにしろ、自分にとって本書は気楽に読めるような内容ではなく、気力と体力が必要とされる読書になりました。

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    2020年08月23日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    刺激的だとかそういう面白そうなワードでちょっと話題になっていたので読んでみた。成る程、「クールな挑発の書」と形容されるに相応しい語り口だ。
    なんとなく若者向きかな…と思ったがしかし、やはり時代か。サラリーマンを平穏とか言ったり❨今のサラリーマンはブラック会社で命がけで働いているのに!❩、生活を切り詰めて高いクルマを買うような一転豪華主義を推奨したり❨あおり運転の人に煽られるリスクもあるしなぁ❩、このあたりは共感は得にくいだろう。だが寧ろどこかの世界のカルチャーを語っているのをガラス越しで眺めるような、それはそれで面白い感覚で読める。
    個人的には最初の章「書を捨てよ、町へ出よう」の文学人らしい指

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    2019年12月07日
  • さかさま世界史 怪物伝

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    世界史上の有名人たちについて寺山修司が記す一冊。
    寺山視点によって、寺山世界に偉人たちが連れ去られていくようで面白い。
    なんて鮮やかに、自分の世界に引き込むんだ。誘拐だこれは。

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    2019年08月04日
  • あゝ、荒野

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    寺山修司を初めてしっかり面白いと思った。全編通して、薄汚さ、下世話さみたいなものの漂う上にストーリーが乗っかってる。どちらを楽しむべきなのかよく分からないけど、話が純粋に面白くてなんとなくでも楽しめた。結局何もかも曖昧で終わるのかと思いきや、きっちり決着がつけられていて、その描き方に脱帽した。

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    2018年09月24日
  • 家出のすすめ

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    高校生か、大学生の頃に購入。
    親から自立するのが大人になる第一歩と考えていたんだな。ただ、家出まではどうか?と思っていたような気がする。

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    2018年08月25日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    ネタバレ

     そういえば最近読んだのだった、と書き忘れていたのを追加。寺山修司である。
     僕が読んだのは緑色のカバーに朱色で印字されたシンプルなやつ。最近デザインが変わったらしい。
     タイトルが好きで、いつか読みたいとずっと思っていたのだけど、折よく機会に巡り合うことができた。表題作、君もヤクザになれる、ハイティーン詩集、不良少年入門の四章構成で、さらにそれぞれ細かく中身が分かれているので、時間のないときでもちょこちょこ読み進められる。内容は、まあ面白いかな、という感じ。残念ながら寺山修司は僕を虜にするには至らなかった。読めば文学少年ぶれるかな、と軽い気持ちで読みだしたのだけど、ふたを開けてみれば詩集でも

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    2018年03月01日
  • あゝ、荒野

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    だが新宿新次は村田英雄が嘘つきだということを知っている。「おまえの時代」というものなど存在しない。ただ「おれの時代」を奪い合うエネルギーだけがほんものなのだ バリカン健二 ども跛吃りの治し方 吃り対人赤面恐怖症 「歌による自己表現」「スポーツによる自己表現」皮膚の下で何かが唸るのを感じた 心なんて、一種の排泄物みたいなもんで、「夜になるとたまって来るが、朝になると出ていっちまう」ものだ。 忽ちマンガ的に戯画化されて話題になった 薄利多売法 渥美清 長持ちする顔 老人に必要なのは、諦めではなくて、もっと酷い絶望か、或いは偽りの希望かの、どっちかなのだ。 西田佐知子 東京ブルース 話のネタになる本

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    2018年02月09日
  • 寺山修司青春歌集

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    「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」

    季節はもう冬だというのに,どうしようもなく夏を思い出す。

    普段は歌集なんて読まないので,よく分からないものが多かった。
    それでも読んだ瞬間,頭の中に広がる世界がどれも鮮やかで美しかった。

    「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり」

    これらの詩が高校生の頃の作品だというのが信じられない。
    でもその一方で,高校生だったからこそ生まれた作品だというのにも納得がいく。

    「わが夏をあこがれのみが駈け去れり麦藁帽子被りて眠る」

    あぁ,夏が恋しい。

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    2017年11月27日