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あなたの人生は退屈ですか? どこか遠くに行きたいと思いますか? あなたに必要なのは見栄えのよい仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、おしゃれな服でもない。必要なのは想像力! 家出の方法、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門……。時代とともに駆け抜けた、天才アジテーターによる100%クールな挑発の書。
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Posted by ブクログ
初読み寺山修司。すっごくおもしろかった!増田セバスチャンさんの影響で手を出した寺山だが、ここまでおもしろいとは。太宰を読んだのもアラサーのときだったが、アラフォーにして寺山にかぶれる。読書人生どんな楽しい落とし穴が待っているかわからないもんだ。 一読して思ったのは、寺山修司はぽっかり空いた穴を埋め...続きを読むてくれるタイプの作家ではなく、よりその穴をえぐるような扇動を仕掛けてくる挑発的な作家だということ。左翼的に思われがちな彼だが、私が感じたのは左翼も右翼も「体制」「反体制」というなんらかの体制に縛られているのに対して、寺山は「体制(スタイル)には属していない」ということ。そんな言葉があるかわからないが無体制か?ある意味アナキズムに近い気もするが、寺山はカテゴライズされることは嫌うだろう。アングラの代名詞の劇作家なので、もっと読みにくい代物かと思っていたが抜群におもしろかった。無思想足り得ることは難しいが、現代の大人にこそ寺山の挑発にのって踊っていただきたい。踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損損。血が沸き立ちますよ。
『書を捨てよ、町へ出よう』。 元来ひきこもりがちで出不精、本棚の前で背表紙を眺めているだけでも有意義な一日を過ごせる自信がある私にとっては、出会った瞬間から衝撃的な言葉だった。 それからは事あるごとに、おまじないか合言葉のように「書を捨てよ、町へ出よう」と心の中で唱えてきたけれど、実際に読むのはこれ...続きを読むが初めて。 三島由紀夫の『不道徳教育講座』のような内容かと思っていたら、寺山修司のふざけたエッセイのようなもので、椅子から転げ落ちそうになった。 彼は21歳のときはじめての本を出版し、創作活動に勤しんでいたものの、病気になって三年間の入院生活を送っていたのだそう。 病床での友人との手紙のやり取りや、戦争への捉え方の変革を経て、彼はついにブッキッシュな生活から遠ざかろうと決心した。そして快方するやいなや、町へ飛び出し、生活を一変させたのである。 青年よ大尻を抱け、新宿のロレンス、競馬のメフィスト、馬の性生活白書……。 なんなのそれ、めっちゃ面白い。馬鹿馬鹿しくて、くだらなくて、出先で顔を顰めたり笑いを堪えたりしながら読んだ。しみじみと、読んで良かった。 寺山修司は、自分は「青春煽動業をやってきた」と言っていたそうだが、言い得て妙。ここにあるのは、煽られるような青春! 私には青春といえるようなものは無かったし、書を捨てるなんて到底出来るとも思えない。 町へ出るのは相変わらず億劫だけれど、でも町へ出ると、いつもそれなりにちゃんと楽しい。 わかってる。ふと夢から醒めたように、このまま家の中でじめじめと文字を追い続けるだけで死んでいくの?と思ったりもするんだよ。 三十路にもなって、羨望とも観念ともつかないような気持ちでそれを実感している。 だから私は、これから先の人生でも飽くことなく何度も「書を捨てよ、町へ出よう」とぶつぶつ唱え続けるのだと思う。いじましく、書をカバンにしのばせながら。外は春の匂いがして、咲き始めた桜はとてもきれいだ。
寺山修司氏の1967年の著作を、1975年に文庫化したもの。 同じ寺山氏の1963年の著書『家出のすすめ』と何となくタイトルが似ていて、混乱します。 まあ、どちらも寺山氏らしい、とっ散らかったエッセイ集ですが、印象としては、寺山氏20代の著書である『家出のすすめ』よりも、寺山氏30代の著書である『...続きを読む書を捨てよ、町へ出よう』のほうが更にとっ散らかった印象です。 これは、寺山氏が若い頃のほうが落ち着いていた、ということではなく、ベトナム戦争の影響で日本の文化が混沌としていったことが関係しているでしょう。
原作のエッセイを読んで、いまいち分かりにくかったのだが、年配の友人に寺山修司ってどういう人?って尋ねたら、映画の方が面白いよと言われて読後に鑑賞もしてみた。 確かに面白かった。原作で読んだ言葉たちが繋がった。「書を捨てよ町へ出よう」とは「町そのものを書物のように読むべし」ことだそうだ。町とはそこに...続きを読む生きている人間、光の当たらない人々の言葉なんだろうなと思った。主人公とその家族、人力飛行機で祖国へ帰ろうとする在日朝鮮人、ゲイの文通欄の言葉、娼婦、尋ね人の言葉、犯される少女の叫び、姥捨山に送られる老婆、街中の落書き、看板、街頭インタビュー、悪態をつく若者、気持ちの吐き出せないさまざまなマイノリティの言葉が出てくる。それが町の言葉なんだろうなと。 今の時代でも彼らの言葉は街中に、そしてネットの中に溢れている。でも、ないものにされてしまっている。そして眉をひそめて批判する人々があまりにも多いことに、何も変わってないんだろうと思ってしまう。
《ノック(30時間市街劇)》という演劇の存在を知り、興味が湧いたので読んでみた。寺山修司という人が、天井桟敷や、映画や、詩などを通して何をやりたかったのか少しだけ分かった気がした。当時はあらゆる人間が、とにかく何か動かしてみること、行為を起こすこと、を求めていたのかも。私は今、あした何が起こるかわか...続きを読むらない日々を生きている。何をすべきか。 『これは、決して進歩のすすめではなくて、むしろ移動のすすめに過ぎないのだが、座標軸を決めてかかった移動には、常に新鮮な視野がひらける。社会閉鎖と「あした何が起るかわかっている状況」への挑戦には、こうした休みなしの運動が必要な時代なのではないか、というのが私の考えである。』(本文より)
評論集。途中の詩集は、正直、さっと読んだ。 氏と私の年齢差は24歳。金田ストライクや、ファティング原田などの共通項がかろうじてあるくらい。 素材はもちろん古いが、氏が言いたいことはわかるようになってきた。 その一つが「無菌状態で育った個体は、外界では生きられない」ということ。
1960年代に20代中盤の著者が、当時の世相を踏まえて自身の考えをつらつらと綴った本。 戦前生まれで、戦中、戦後と激動の時代を生きてきた筈だが、感性としては、現代のこじらせた若者そのものである気がして面白かった。ただ、やはり言い回しや情景描写からは昭和の匂いが漂い、それも読んでて味わい深かった。 ...続きを読む 正直、特段、感銘を受けた考え方はなかったが、エンタメとして楽しめる本だと思う。
競馬、ギャンブルがやりたくなる一冊。 わたくしも一点豪華主義を標榜して生きてゆきたいものである。 「家庭は幸福で、経済的にも充足しており、天気も晴朗で、小鳥もさえずっている。何一つ不自由がないのに、突然死ぬ気になるーーという、事物の充足や価値の代替では避けられない不条理な死、というのが、自殺」なので...続きを読むある。 書を捨てよ、町へ出よう!
博識全話題下ネタ直結おじさん。 野球は球が小さい→サッカーは球が大きい→一目見て展開が追いやすい→そして大きいタマは男性的で英雄的→大きいタマは世界を制する条件の一つ という流れは笑った。飛躍が多く到底分からない内容が多かったが失笑しちゃうほど無茶苦茶なくだりもあって逆に良かった。 第2編の若...続きを読む者の詩が好きだな。
中学生のときに買って以来つまみ読みしていたけれど、初めて通読した。第二章の賭博や競馬、パチンコの話が面白い。あと第四章の「歌謡曲人間入門」。 昭和50年刊行かあ。終戦からまだ30年だけど、今よりよっぽど豊かな時代なんじゃないかなと思う。だって、サラリーマンの終身雇用や年功序列の出世、マイホームなんか...続きを読むを”ありきたり”的に言えるんだものな…。 ジャパン・ドリームが潰え、終わりなき日常も幕を閉じた今になって読むと、ルサンチマンに苛まれ少し虚しくなってしまう。
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書を捨てよ、町へ出よう
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寺山修司
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