寺山修司のレビュー一覧

  • 寺山修司少女詩集

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    寺山修司さんの作品はこれがはじめて。買ってすぐ惹きこまれて、もう2回読んだ。これからも何回も読むと思う。

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    2025年09月05日
  • 幸福論

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    心の代弁者

    寺山修司の自分では言葉に出来ない、心に溜まったモヤモヤ、それを見えるものとして書いてみせたのは本当に素晴らしいです、、
    序盤にもかかわらず泣いてしまいました、、笑
    その中でも「クソくらえ!」など所々の言葉に、孤独を消し去ってくれるような、素晴らしい作品でした!

    #スカッとする #共感する #深い

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    2024年02月11日
  • 寺山修司青春歌集

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    寺山修司の詩集の中では個人的に一番好き。
    好きなところが沢山あるので付箋がいっぱいです。
    詩が好きな方はぜひ読んで、音読すると倍楽しめます。


    以下一部抜粋⤵
    滅びつつ
    秋の地平に照る雲よ
    涙は愛の
    ためのみにあり

    がとても好きです。

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    2024年01月27日
  • 花嫁化鳥

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    風葬、裸祭り、鯨の墓など、日本文化における奇妙な風習を自身を金田一耕助にたとえ旅した紀行文。寺山さんの根底に親子(母親)の血縁による絆のようなものがあるのだな、と感じました。

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    2022年11月12日
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている

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    絢爛豪華なことばが縦横無尽にはねまわっている戯曲集。
    貧困や政治や性を扱っているのに、ことばが喚起するイメージだけで、舞台が天国にも宇宙にも変わる。

    放埒な中にも、シェイクスピアなり聖書なりのモチーフをさりげなく生かしているのがいやらしいほどうまい。
    (テグジュペリがなんていうかは知らない)

    特にどの戯曲が好きというのはなくて、テーマや言い方は違えど、通底するものは同じに思える。それが何かは言葉にできないけど。

    寺山修司はエッセイを1,2冊しか読んだことがないのだけど、その中の言い回しやアイデアがここにも(というか、自分の戯曲をあちらで引用していた)。
    色々なところから気に入ったフレーズ

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    2022年06月04日
  • あゝ、荒野

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    映画鑑賞後の後追いですが、時代を現代に置き換えた映画版とあまり変わらない内容な事に驚いた。
    寺山修司がいかに現代的な(または普遍的な)感性を持っていたかということもあるが、地震などまさに今にリンクする事象も多く興味深く読んだ。
    また映画を観直したい。

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    2021年03月31日
  • 寺山修司少女詩集

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    悲しみというのはどんなシミ?

    ひとりという鳥

    片想いはレコードの裏面の曲のようなものだ。どれだけ必死に歌っても聞こえない。

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    2021年02月05日
  • 寺山修司少女詩集

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    ネタバレ

    「海」 の章が好きすぎる。「海を知らぬ少女の前に……」の1句は中学の教科書に載っていて、当時衝撃だった。その句が入ってるならと思ってこの本を買ったけれど、詩の一つ一つに対し、この句に出会った時みたいにドキドキした。晴れた海岸沿いの草原で海をぼーっと見ていると、変にドキドキしてしまって家に帰っても海のことを考えてたりする、その感覚を彼の言葉で体が思い出した。何度も読み返しています。

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    2020年11月21日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    初読み寺山修司。すっごくおもしろかった!増田セバスチャンさんの影響で手を出した寺山だが、ここまでおもしろいとは。太宰を読んだのもアラサーのときだったが、アラフォーにして寺山にかぶれる。読書人生どんな楽しい落とし穴が待っているかわからないもんだ。

    一読して思ったのは、寺山修司はぽっかり空いた穴を埋めてくれるタイプの作家ではなく、よりその穴をえぐるような扇動を仕掛けてくる挑発的な作家だということ。左翼的に思われがちな彼だが、私が感じたのは左翼も右翼も「体制」「反体制」というなんらかの体制に縛られているのに対して、寺山は「体制(スタイル)には属していない」ということ。そんな言葉があるかわからないが

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    2019年02月26日
  • ポケットに名言を

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    映画やら名著やらから寺山お気に入りの言葉達を集めた名言集。
    まさしく古今東西から集めた名言の中で燦然と輝くブルース・リー。<頭で考えるな。肌で掴め>はやっぱりキャッチーだなぁ。

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    2017年10月15日
  • 寺山修司全歌集

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    これは猟奇歌の系譜の短歌ととらえることができるのではないか、と興奮しながら読みました。
    以下、個人的お気に入りの方々。


    「失いし言葉かえさん青空のつめたき小鳥撃ちおとすごと」
    「悲しみは一つの果実てのひらの上に熟れつつ手渡しもせず」
    「うしろ手に墜ちし雲雀をにぎりしめ君のピアノを窓より覗く」
    「汚れたるちいさき翼われにあらば君の眠りをさぐり翔くべし」
    「愛されていしやと思うまといつく黒蝶ひとつ虐げてきて」
    「ある日わが喉は剃刀をゆめみつつ一羽の鳥に脱出ゆるす」

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    2017年02月17日
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている

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    言葉の連隊が大挙して押し寄せてくるようなすさまじさ…。言葉の錬金術師ってこういうことか!!!5篇の戯曲が一冊に収められていますが編み方も大変よく、見事に一つの無限ループを描いて宇宙を作ってます。みんな誰かの代理人。私は誰の代理人なんだろう?それを放棄し動物的に生きるということは意外と勇気がいる。遠くに行きたいという僕の願いをかなえてくれるのは汽車ではなく僕の中を流れる赤い血。人生とは自然に反して生きること。見せかけの栄光か本物の自由か。見てしまった歴史と処世。舞台等なくても誰もが芝居をしている。D.C.
    で、ここまで言葉責め(なんか違う)しておきながら、“言葉が 死ぬとき めざめる 世界がある

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    2016年10月08日
  • 寺山修司少女詩集

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    数年前、インターネットの海で初めて見た「階段」という詩がとても好きになって、以来ずっと大切にしていたのです。

    初めて見てからほんの数週間ほど前まで、きっとわたしの知らないどなたかが書いた詩なのだろうと思っていましたが、何故だか突然誰が書いたのか?もし手に入るなら手元に置きたいと思いついて、インターネットで調べました。

    寺山修司の本は2冊持っていましたが、詩集は持っていなかったし、作詩をしていたことも知らなかったのですが、手に入るということが嬉しくて早速本屋さんで買いました。

    いま読んでもとってもとっても素敵ですが、何年も前、もっと自分の感性が定まっていない、まだ構成中のふらふらした頃に出

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    2015年11月28日
  • 寺山修司少女詩集

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     初めて読んだ寺山修二の本が「家出のすすめ」だったせいだろうか。
     あれから彼のどの著書を読んでも、寺山修二に対するイメージは「家出少年」のまま変わることがなかった。「身捨つるほどの祖国はありや」と彼が詠んだ歌があまりにもインパクトが強かったせいもある。
     
     だがこの本を読むことにより、また一つ別のイメージも定着することになる。
     どこかテネシーウイリアムズの戯曲「ガラスの動物園」の主人公の少年を思わせるような、センチメンタルで繊細な少年である。
     
     この詩集は、今にも壊れそうな美しい硝子細工のような心を持った少年の、アイロニーに満ちた叙情詩である。

     「ヒスイ」という一編の詩がある。

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    2015年09月29日
  • 寺山修司少女詩集

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    透明で瑞々しいけど残酷な世界観。宝石の名前のついた詩はどれも好き。キラキラしてるけど最後に裏切られる。バイブル。

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    2015年04月21日
  • さかさま文学史 黒髪篇

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    ネタバレ

    21年振りの再読です。
    購入しようとしたら、絶版だったので古本で購入しました。

    有名な文豪や画家の側で生きた女性に焦点を当てている印象です。

    例えば高村光太郎の智恵子抄、常に詩の題材にされる智恵子の気持ちは考えた事がなかった。
    なるほどなあ、別の角度から見たらそうだよなーとしみじみしました。

    幼少時代の傷に苦しむ坂口安吾を愛した三千代さんの人柄に興味を持って、彼女が書いたクラクラ日記も購入しました。

    一人当たりの文章が短いので読みやすいです。

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    2014年11月24日
  • 書を捨てよ、町へ出よう

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    ネタバレ

    初めて手にした寺山さんの著書。
    一読二読してみて、本書のタイトルの意味を理解できたかどうかが、この本(ひいては寺山さん)が自分に向いているかどうか、分かれるでしょう。

    途中途中に詩や歌謡曲の歌詞を織り交ぜてくれる事で、つい感傷に浸ってしまいました。心に残る、ついメモを取りたくなる言葉が多いです。
    売ったり手放したりせずに一冊、いつでも読めるところに置いておきたい本。人生の指南書の一つですね。

    この本の中で一番好きな章は自殺学入門ですね
    自殺とは死への純粋な憧れからの行動であり、何か生きてる上で足りないものがちょっとでもあればそれは他殺や病死になってしまうので自殺ではなくなる・・・とは、とて

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    2014年08月29日
  • 戯曲 毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている

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    読んでいると実際に脳内に舞台が作り上げられていく。どんどんフィードバックされていきページをめくる手が止まらなかった。表面的にとらえてしまえば厭らしい捻じ曲がった作品かもしれないが、その中に見える願望や欲がとても美しく心に響いてくるものだった。

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    2014年08月25日
  • あゝ、荒野

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    60年代の、ネオンの煌く新宿という荒野でたたかう人々の物語。直接的な場面が多かったのに嫌悪感なく読めたのは、彼らの中の闇に共感していたからなのか。「愛するために、愛されたい」主人公のラストにちょっと泣きました。

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    2014年07月10日
  • 寺山修司少女詩集

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    大変、美しい詩集でした。
    この詩集を読むまで、はっきりいって私は詩に興味がなかったのですが、この詩集が持つスケールの大きさ、瑞々しさ、優しさ、美しさに心惹かれて、少しだけ詩を読むようになりました。

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    2014年07月09日