【感想・ネタバレ】寺山修司全歌集のレビュー

あらすじ

短歌、俳句、詩、エッセイ、評論、演劇……。芸術のジャンルを軽々と飛び越え、その鬼才ぶりを発揮した寺山修司。言葉の錬金術師は歌う。故郷を、愛を、青春を、父を、そして祖国を! 短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させる圧倒的な言語魔術に酔いしれる。(講談社学術文庫)

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Posted by ブクログ

これは猟奇歌の系譜の短歌ととらえることができるのではないか、と興奮しながら読みました。
以下、個人的お気に入りの方々。


「失いし言葉かえさん青空のつめたき小鳥撃ちおとすごと」
「悲しみは一つの果実てのひらの上に熟れつつ手渡しもせず」
「うしろ手に墜ちし雲雀をにぎりしめ君のピアノを窓より覗く」
汚れたるちいさき翼われにあらば君の眠りをさぐり翔くべし」
「愛されていしやと思うまといつく黒蝶ひとつ虐げてきて」
「ある日わが喉は剃刀をゆめみつつ一羽の鳥に脱出ゆるす」

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2017年02月17日

Posted by ブクログ

寺山は短歌の可能性を大きく拡大し、短歌はこんな表現ができるのだ、と示してみせた。

寺山に衝撃を受けたのは映画「書を捨てよ、町に出よう」だった。
千石の三百人劇場で、ATG特集でこの作品に出会って、映画はこんなことが出来るのだ、こんなことをしても良いのだ、と驚かされた。
その原点は短歌にあったのだ。

上の句と下の句の断絶と飛躍。
立て続けに繰り出される鮮烈なイメージ。
因習と革新。
読む度に心が震え、その革新性に震撼する。

塚本邦雄と寺山が、ほとんど停滞していた短歌を現代に甦らせたのだ。

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2024年07月22日

Posted by ブクログ

短歌、俳句、詩、エッセイ、評論、演劇…。芸術のジャンルを軽々と飛び越え、その鬼才ぶりを発揮した寺山修司。言葉の錬金術師は歌う。故郷を、愛を、青春を、父を、そして祖国を。短歌の黄金律を、泥臭く、汗臭く、血腥い呪文へと変貌させる圧倒的な言語魔術に酔いしれる。

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2018年01月13日

Posted by ブクログ

風土社、沖積社の「寺山修司全歌集」を底本として、講談社学術文庫の一冊となりました。巻末には、塚本邦雄と穂村弘の解説が載せられています。

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2011年09月23日

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