寺山修司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人の紹介で戯曲集(いわゆる劇の台本)に初挑戦。
妖艶かつ淫靡な寺山ワールドが余すところなく詰め込まれた名作。
美しい表現とは対照的に醸し出される淫らな空間。
何かに酔っぱらったような感覚に襲われる表題作「毛皮のマリー」。
一方で、戯曲ならではの音楽じみた文学的表現を用いて、人の心の闇をえぐりだす技術も素晴らしい。
安保闘争を描いた「血は立ったまま眠っている」、愚かな人間家庭の堕落ぶりを神格化して描いた「アダムとイヴ、私の犯罪学」はその最たるもの。
サン・テグジュペリの名作星の王子様を独自の視点で描く「星の王子様」も魅力的だ。
戯曲集は読んだことない人も、一度は読むべき。 -
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Posted by ブクログ
著名作家陣が書いた『優駿』誌上のダービー観戦記と、それに編集部が「蹄跡」としてダービーの解説を付したものを10レース分あつめている。
何より興味深かったのは、かつては日本中央競馬会職員がレース後の記述を執筆していたこと(本書では第1章のシンザンについてがそれ)、そしてその際にハロンタイムを意識しまくった文章になっていたこと。客観的に書かざるをを得ないとしても、シンザン時代にこんなにハロンごとのラップタイムを意識していたとは。
そのあとは、競馬好きな作家(寺山修司、古井由吉)もいれば初観戦(はっきりしないが、影山圭二氏は競馬も初生観戦のよう)の人もいて、目の付け所は人それぞれ。しかし、せっかくの -
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