榎田ユウリのレビュー一覧
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高校生の夏
合宿の夏
文化祭の演目は 「毛抜」に決定
小野小町の子孫の名家小野家のお宝紛失お家騒動
詳しくは 歌舞伎HPで
ですが、これ本当にあの毛を抜く毛抜が踊り出す
のです
登場人物が多いので新入生の活躍が期待されます
しかし 新入生にはそれぞれ弱点があり
部長のクロはじめ先輩達は一緒に舞台に立てるよう克服のお手伝い
高校生青春小説の方に重点が移ってきたかな
巻末おまけに歌舞伎観覧マメ知識あり
歌舞伎って、どこが面白いのかわからないって思いますよね
そうなんです わかっている雰囲気で乗り切ればいいんです
イヤホンガイドは 節約しないで借りましょう -
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文化祭の「三人吉三巴白浪」も無事終了
やっぱり誰かが具合悪くなったりの多少のトラブルは、お約束
現代語訳との二本立てとか、とっても良い
阿久津君の母方の祖父が歌舞伎役者だった事がわかり、その才能から歌舞伎界に誘われるも あっさりカブキブ同好会を選択
白銀屋の御曹司、仁君は重圧と自分の歌舞伎の方向性に苦悩する
今回の演目は新入生歓迎会で「白浪五人男」
日本駄右衛門を頭に5人の盗賊の物語
今回は稲瀬川で五人勢揃いの場面
体操部に「からみ」の捕手を協力願う
ここでもトラブル発生でついに白銀屋の御曹司が壇上に登場
こうなっって欲しいって感じに進展するから安心
若手歌舞伎役者が集められる「からみ」
トンボをきって沸かせてくれたり
演舞では、その時の流行も取り入れたりして盛り上がる
さてと新入生勧誘は成功したでしょうか
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1巻ラスト歌舞伎同好会のお披露目会「三人吉三」
の続きから
部長のクロが熱中症
和尚吉三は、幼児期歌舞伎経験者阿久津が代役に
評価は上々
次の目標は文化祭
演劇部とのステージをかけて「外郎売」
外郎売は薬屋が薬の効能を早口言葉で魅せる演目
早口だけでなく伴う演技を評価さた歌舞伎同好会が地下ステージを死守
文化祭演目は、「三人吉三白波」を バージョンアップ
母親との歌舞伎に絡んだ確執を封印した阿久津も復活
これに本物梨園の御曹司も触発されつつある
と2巻も意味深なところで終了
歌舞伎というとほぼ世襲制
そして男子のみ
コミック「ぴんとこな」とか「かげきしょうじょ」
等でも何処かのお宅の隠し子的な存在が話を面白くする
現実の梨園でも多いのかな
まあ男子しか引き継げないし血縁欲しいでしょう
尾上菊五郎の孫、女優の寺島しのぶさんがフランス人と結婚して男子誕生している
たまたま行った公演でこの男の子が可愛く登場して観劇のおばさま達の感激ぶりときたら
ハーフ歌舞伎役者第一号
血縁って重要らしい
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カブキブ!全7巻 開演の第一巻
高校1年男子クロは、歌舞伎が大好
進学した高校で歌舞伎部を創ろう!と友人の男子トンボと活動を始める
とりあえず同好会創設を目指しメンバー5人を勧誘
演劇部のヅカ的スター女子
日本舞踊の名取の女子力高め男子
コスプレ衣装の女神
まずは三人を口説き同好会設立
ここに本物の梨園の子息と梨園の隠し子が加わわるかな
期待していた歌舞伎豆知識もあり
今回の演目は「三人吉三」
お嬢吉三、お坊吉三、和尚吉三の三つ巴
三人とも事情を抱えた盗賊
お嬢吉三は女装男子でお坊吉三との恋もあり
大金と宝刀をめぐって、最後は三人差し違え
書下ろしとのことだけど、いかにも途中な感じで1巻目は終了でした
「ガラスの仮面」で知らない演劇作品が読める事が魅了だったので、こちらもそうなると良いなと思います♪ -
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榎田ユウリさん初読みです。2000年に本作でデビュー、主にライトノベルで活躍、榎田尤利名義でも活動、BL作品多数などと紹介されています。本書を手にしたのは、BLよりタイトルに惹かれてです、連日猛暑だけに‥。
榎田さんには人気シリーズが多くあり、本作は「魚住くん」シリーズ(現在5作品)の第1作です。かつて「耽美」などと呼ばれ、BLの呼称がなかった時代の作品で、伝説的な価値があるとのことです。
物語は、不思議な美貌の魅力により、男女問わず虜にしてしまう魚住と、その周辺人物たちの群像劇です。魚住には重い過去の背景があり、味覚障害や栄養失調などの他、感情表現が上手くできず、何事にも無頓着な態度の描かれ方です。
魚住をなぜか見捨てられず、罵倒しながらも同居を始め、寛大さ、包容力をもって関わる久留米の存在が間違いなく大きいようです。久留米のみならず、周囲の面々の寛容性もあって、魚住の変容・再生を観ていく形となります。
ただ、魚住に魅力を感じるか、共感できるか、優しさを持てるか、と問われれば、私には厳しいものがあります。
むしろ、久留米の方に感心してしまいます。さり気なく、魚住に感情・心の機微を取り戻させようと苦心する姿は、唯一無二でしょう。そして、2人の感情の揺れ動きが読みどころなのでしょう。
日常に隣り合わせとしてある生と死が見え隠れするその先に、悲しみと喜びを表出させている、とも読み取れるかもしれません。
木原音瀬さんの『箱の中』の様な、ヒリヒリする狂おしい作品とまた違う、おかしみを含めた本作の魅力は、読書の幅を広げたい方にもってこいかもしれません。ただし、知られざる新たな性癖が覚醒しても、自己責任ということで‥。 -
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死 ― 誰にでも訪れるが、誰もがその訪れを自覚して迎えるとは限らない。そして自分が死んだことに気づかないでいる者は、肉体が崩れ去るまでルーティンどおりの行動をとるという。
そんな「生ける屍」状態の者を放置しておくと日常社会に支障を来たしてしまう。そこで登場するのが死神だ。
死んだことを説明して納得させ、死を受け入れる契約書にサインさせる。そんな奇妙な営業活動を明るくこなす死神を描くオカルトファンタジー。
◇
うたた寝から目覚めた俺はノロノロと起き上がった。そのまま洗面所に行き顔を洗う。今朝はなぜか水の冷たさをさほど感じない。まだ2月とは言え、どうやら今日はあまり寒くないようだ。
鏡を見る。映っているのは陰気な顔。重そうなひと重瞼にボサボサの眉。笑顔とは無縁の暗い表情。
人を不快にするだけのその顔は、30歳になった今でも「死神」という中学時代の渾名そのものだ。
時計を見る。午前7時35分。昼夜逆転生活をする引きこもりの俺にとり、朝は1日の終わりを意味する。
今日も何もしなかった。クリエイターになりたいと思ってはいるが、そのための努力をしていない。浪費した時間だけがどんどん過ぎていくばかりだ。
父親も愛想が尽きたのか、先月から仕送り額を減らしてきた。ため息をつき、俺は出かける用意をした。
目指すは喫茶ニルヴァーナ。ワンコインでモーニングが食べられるし、何よりマスターが無口なのがいい。
店に入るといつものように奥のテーブルにつきアメリカンモーニングを注文する。
ぼんやり座って待っていると、うしろのテーブルから若い男の声が聞こえた。
「苦しまずに、楽に死ねればいいのに、と思うでしょう? ねっ、斎藤さん」
立て板に水のごとく話し続ける男の明るい口調とは裏腹に、その内容はあまりに物騒だった。
気になった俺はそっと振り返り、観葉植物の陰に隠れて様子を窺うことにした。そうすると……。 ( 第1話 )
※全5話とエピローグからなる。
* * * * *
軽いながら、人生の指針となる内容を盛り込んだファンタジーらしい作品でした。つい読んでしまうのは、設定や構成のうまさがあるからでしょう。
まず死神。なかなか新鮮でした。
大鎌を手に持ち人の生命を奪いに来るような禍々しいイメージの死神ではなく、自分の死を自覚していない人の前に現れて死を認め受け入れるよう説得し、書類にサインをもらうという営業マンのような死神です。
明るくポジティブな性格や、マンガ家志望の梶真琴の蔵書を速読して楽しむところなども親しみが湧きます。
次に主人公の梶真琴。
死神とは対照的な、暗くてネガティブな性格。そして、どんなことでも、先にできない言い訳を探して動かない自分を正当化するという、脳みそにカビでも生えているのかと思うほど鬱陶しい男です。
物語は、喫茶ニルヴァーナで知り合った死神と梶が行動を共にすることで進んでいきます。
死神の仕事を梶が手伝うことになるのですが、すでに死んでいることを告げられた人たちの反応や死に様を目の当たりにするうちに梶が成長していくといった構成になっています。
終盤に死神が淡々と梶に告げるセリフ。
「人間ってのはね、いつか自分が死ぬことを知っている唯一の生物だよ。」のくだりは十分な重みがあり、思わず人生に対する自分のスタンスを見直してしまいました。
また、本編最後にちょっとした仕掛けがあり、ラノベながら印象深い作品に仕上がっています。
そして、エピローグは第2部と言ってもいいような内容で、死神の存在感を際立たせるエンディングでした。
感動巨編ではありませんが、重い作品のあとの箸休めに適しているのではないでしょうか。 -
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現代の東京にて 若き武士×英国ジェントルマン
榎田さん、デビュー20周年記念作品
単行本の装画は、萩尾望都さん
文庫本の装画は、丹地陽子さん
どちらも素敵
萩尾さんが平成ぽくって、丹地さんが令和っぽいかも
現代の武士と言っても、地域社会への貢献といった高度ボランティア活動的納得の設定
ただし、主人公の武士くんは生粋の武士気質
そこへ英国から金髪碧眼美貌のジェントルマンがやてきて同居生活が始まる
設定に捻りがあるけれど、ストーリーは現在の社会問題を柔らかく描いています
時折、武士語と英語を掛け合わせたようなハイソなギャグがひかります
二人の優しさが溢れてます
ラストはユウリさんらしく、ほんのりブロマンス