榎田ユウリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ先生は事故で死んだのか、それとも自殺だったのか。その謎を追いかけるうちに自分自身と向き合わざるをえなくなる。
こういう話によくある謎を暴いていいのか、みたいな葛藤はなく、むしろ逃げてはダメだとか目をそらすなとか「別れた妻」に言われているのが新鮮。でも、結局それも自分との対話というのが切ない。
小日向が「自殺はぜったいダメ!」っていうのと、矢口の「そんなこと言っても誰も止められない」というのと。
「ひとがひとり死ぬと、周りの人間もすこしずつ死ぬ。」って何かの本で誰かが言っていたし、本当にそのとおりだと思う。
それが自殺となると、なんで、どうして、どうすれば、でも追求してもほんとうのことはわからない。だから、「ぜったいダメ!」ってシンプルに言ってしまいたいけど、なかなか言えない。だから、それを言えてしまう小日向が矢口には必要なのだ。こういうひとには、かなわない。ズルいしぜんぜん理にかなってないんだけど、もうそういう存在だから仕方ない。矢口も、それを求めてこの町に戻ってきたのだろう。