榎田ユウリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何となく死神というのは寡黙なイメージがあったが、びっくりするぐらい喋る死神だった。
自分では死んでることに気が付かないってのは、ありそうだなと思った。
いっとき流行った霊能力者とかも地縛霊のことそんなふうに言っていた気がするし。
ただ、なんだか突然「死」を意識した人たちの行動というのがあまり腑に落ちなかったなと言う気持ち。
もう少しセンシティブな話にならないと、どうしても胡散臭いという気持ちにしかならないし、「崩壊」の設定もなんだかあやふやでハテナな部分は多かった。
多分死んだつもりで1歩を踏み出せば、色んなこと前向きに考えられるようになるよというような話なんだと感じたが、全体的にのめり込めない話だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルから予想したのは、レジのおばちゃんが殺し屋だった‥けど、違った。スーパーのレジのおばちゃんは、主人公の冴子。50代前半、身長174㎝、バツイチ子無し。
ある日、ブルース・リーのようなジャージを着たおばあさんが、身のこなしも鮮やかに迷惑客を撃退するのを目撃する。モラ旦那に苦しめられている親友の朝美を助けるために、そのおばあさん-グロリア-に、弟子入りを志願。しかし、グロリアが働く老人ホームには怪しげな人物が何人もいて‥。
前半は、冴子の家族、別れた元ダンナ、理不尽事なかれ主義のスーパーの店長、朝美のモラ旦那と、嫌なヤツがワンサカ出てくる。正直、読んでいてフラストレーションがたまった。え、今何を読んでるんだっけ?と考えてしまうほどに。
金髪ベリーショートにした冴子がグロリアに弟子入りしてからも、雰囲気はあまり変わらない。冴子は処世術として「すみません」が口癖になっていて、グロリアに「元ダンナにちゃんと怒ってこい」と言われてしぶしぶ元ダンナに会いに行くも、先に謝られてしまったりと、なかなか思ったようにはいかない。
それでも、老人ホームの掃除や、グロリアと仲間たちに精神的にも鍛えられた冴子は、皆の協力を得て、ダンナに軟禁状態にされていた朝美を助け出し、ダンナを暴力ではなく精神的にキッチリと追い込む。やーっときたスカッとシーン。
そして、自分を蔑ろにしてきた家族にもキッパリと自分の意見をぶつける。冴子、頑張った!
一段落したと思ったら、実は引退した殺し屋の隠れ里的な役割を担ってきた老人ホームが、組織の標的になってしまう。元情報屋だった入居者の孫(まだ中学生の女子)に助けを求められた冴子は、「子どもを危険な目に合わせられない」という至極真っ当な思いを胸に、命の危険がある現場に踏み込んでいく。ちょっと前まで普通のパートのおばちゃんだった冴子が!
冴子の頑張りやグロリアたちの活躍で、組織の襲撃をしのぎきり、ひとまずは平穏な日々が戻ってくる。
とにかく口が悪いグロリアにはイマイチ共感出来なかったけど、過去をチラ見せしてくれて、そのくだりはまあ、良かった。
いちばん、この人コワイなと思ったのが、老人ホームの責任者。最初は爽やかイケメンとして登場して、冴子にも親切だったけど、元殺し屋を匿うために老人ホームを作ったくらいの変わり者であり‥グロリアが大好きな枯れ専であり‥実は横暴な父親を殺した過去もあり‥。グロリアの殺しの場面を目撃してしまった冴子を、グロリアたちが生かしている事を不思議がり、「僕だったら殺すのに」と、あっけらかんと言えてしまう‥怖っ!
想像していた話とはだいぶ違っていたけど、まあまあ面白かった。冴子や朝美の境遇が、身につまされ過ぎて、私はこの手の話にあまりそういう事は求めていないので‥ちょっとマイナスだったかな。 -
Posted by ブクログ
「殺し屋」と「レジ」というミスマッチな組み合わせに興味を持ち、手に取りました。
お客様は神様だとよくおっしゃいますが、序盤から荒ぶる神様(いわゆるカスハラの方々)が登場し、主人公の冴子さんの存在を全否定してくる母親も現れ、さらにその母親の介護を押しつけようとする父親とお兄さんまでお出ましになるという、厄年でもなかなか見られないほどの不運の連続が押し寄せます(((꒪꒫꒪;)))ガタガタ…
嫌だと思いつつも我慢する。
相手に対して「怒る」ことをしない冴子さん。
そんな彼女でしたが、親友を助けるために強くなろうと決意し、偶然知り合った殺し屋とその仲間たちに教えを請います。
相手に対して怒鳴ったり、「うるせえ」の一言が言えるようになった時は、言われた方もポカーンとしておりましたが、読んでいたわたしもついポカーンとしてしまいました( ゚д゚)
全身筋肉痛になるほどの〇〇と、泣きながら嘔吐するほどの〇〇訓練。
それを行えば、52歳からでも内気な性格を変えられるんだなと驚きました(〇〇の内容は是非読んでみてください)。
わたしも普段から全く怒らないタイプの人間で、理不尽に感じていることもありますが、わたしが怒鳴ったりして職場や家庭の雰囲気が悪い状態になるほうが嫌なので、今まで怒れるようになりたいと思ったことがありませんでした。
そういう意味ではわたしにはあまりハマりませんでしたが、相手に怒れるようになりたい方、言いたいことが言えるようになりたい方がいましたら、ぜひ読んでみてほしい一冊でした(ただしパート先などで、荒ぶる神様に「うるせえ」と言う際は自己責任でお願いしますm(._.)m)。 -
Posted by ブクログ
スーパーでパートで働く榊冴子が、DV夫に軟禁された親友・朝美を救おうと奮闘するリベンジアクション小説。
72歳の殺し屋・山田グロリアに始まり、登場人物のキャラクターが魅力的。
グロリアとささめママの会話の小気味よさ、DV夫へリベンジする痛快感、アクションシーンのハラハラ感、どれも楽しかった。
なんといっても、最初は「すみません」が口癖だった冴子が、最後には見た目も中身もすごくカッコイイ!
自分と大切な相手を守るには、精神的・肉体的な強さどちらも必要。
それがある人はカッコよく見えるんだろう。
エピローグもグッときたし、読後感のスッキリ感がたまらなく良かった。