荒木飛呂彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アクション映画、恋愛映画、アニメ…取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの鉄則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンタテインメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
荒木飛呂彦が理想とする良いサスペンスの条件とは、ストーリーを惹きつける「謎」、主人公に共感出来ること、ストーリーに説得力を与える設定描写の妙、見る者が憧れるファンタジー性、泣けること。
このサスペンスの条 -
Posted by ブクログ
荒木飛呂彦がこよなく愛するホラー作品の数々は、『ジョジョの奇妙な冒険』をはじめ、自身が描いた漫画作品へ大きな影響を与えている。
本書ではそんな著者が、自身の創作との関係も交えながら、時には作家、そして時には絵描きの視点から作品を分析し、独自のホラー映画論を展開する。
巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画 Best20」も収録。
ホラー映画には一家言ある著者の、1970年代以降のモダンホラー映画を題材とした偏愛的映画論!
「ゾンビは、無個性だからこそ、怖い」「孤立して逃げ場がない怖さを実感した「田舎で襲われるホラー」、荒木飛呂彦作品に影響を与えたスティーブン・キング作品の魅力、様々なジャンルの -
Posted by ブクログ
ジョジョの奇妙な冒険の登場人物・岸辺露伴が主人公のスピンオフ作品で短編小説集。
「くしゃがら」:本人も言っているが本当に露伴らしくない。だが、自分よりも熱狂してる人がいると自身は冷めるのは現実でもある。最後に謎の編集者の存在がじわりと恐怖感を演出していて上手い。
「Blackstar.」:スパゲッティ・マンは都市伝説だ。怪談は幽霊の話、だが都市伝説の多くは正体不明の存在が相手だ。謎の存在は人の恐怖心と好奇心を同居させる。自身の写真を見たいとダメが同居する。
「血栞塗」:好奇心は猫をも殺す。ダメと言われるとやりたくなる、だが多くの人は分別を付け妥協してある程度で止める。この2人越えてはいけない境 -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み第二部
英国貴族のジョナサン・ジョースターと彼の家の財産を狙っていた貧民街出身のディオ・ブランドーの命と誇りをかけた死闘から50年が経ったある日、ジョナサンの孫にあたるジョセフ・ジョースターは祖母であるエリナ・ジョースターと二人で住み慣れたロンドンからアメリカのニューヨークにやってきた。
ジョナサンのかつての親友であるスピードワゴンに呼ばれたからだった。
スピードワゴンは油田を掘り当てたことから一代で大富豪となったことからエリナとジョセフをアメリカに呼んだのだがジョセフからしてみればなぜという感情の方が大きい。
しかしスピードワゴンに世話になった男から彼がチベットから来た男によって殺されたという -
匿名
ネタバレ 無料版購入済みジョジョとディオ
19世紀のイギリスにジョースター卿という一人の貴族の男性がいた。
馬車での移動中にがけ崩れにより馬車が事故にあってしまう。
妻は助からなかったが一人の男により彼と息子のジョナサンは一命をとりとめる。
それから12年がたちその男の息子であるディオ・ブランドーは父親が亡くなったことがきっかけでジョースター家に世話になる。
ジョナサンとディオは仲がよくないながらも同じ家で家族同然に暮らしていく。
ジョナサンの想い人であるエリナに対する行為や愛犬のダニーに対するひどい仕打ちなどから少しずつすれ違っていく二人だがディオがジョースター家の財産を狙っていると知ったジョナサンはディオとの全面対決をし -
Posted by ブクログ
ネタバレまっすぐでピュアなおぼっちゃん・ジョナサンvs笑えるほど極悪なカリスマ・DIO。
「人に優しくしすぎて馬鹿を見る」ではなく、「自分のしたことを後悔しない最高の大甘ちゃん」「誇りが受け継がれる」という捉え方が最高に熱い!
ただの素直な少年でしかなかったジョナサンが、覚悟と勇気を備えたら唯一無二の主人公になって、心の強さはこんなにも人を輝かせるのだ!と感動を覚える。
DIOがどう考えてもクズなのに、クズと言うのがはばかられる圧倒的な輝きがあるのも、同じ理由かもしれない。心の強さがある。2人は対になっているのに似ているところもあるのが、またいい。
プライドって現代ではもはや邪魔でかっこわるいものの -
Posted by ブクログ
キャラも歴史もパラレル。
始まりは、今(掲載時)より約215年ほど前のアメリカ大陸を舞台に行われた、大陸横断レース。
ジョジョリオンや6部を途中まで読んで、挫折してこちらに手を出してみたのだけど、構図も絵も最高に上手い…あちらが劣っているというわけではないけど西部劇には興味なかったが圧倒されて読んでしまった。
1巻ではツェペリとサンドマンが特に精彩を放っている。
キャラが互いにバトルしあって話が進むのではなく、ゴールを目指す上で各自の能力をどう活かすかが描かれているのが平和的でいい(当社比)。そのうちバトルしあうことになるのかな?
領収証にカタカナで書いてたり、上様はなしだぞ、っていうし -