Posted by ブクログ
2022年06月29日
JOJO初のスピンオフコミック。舞台は杜王町。主人公はホル・ホース!と思わせといて、彼は語り部的な感じかな。主人公はリョンリョンこと花京院涼子。ハイエロファント・グリーンの花京院の従姉妹です。
語り部というには騒動に巻き込まれているのですが、ホル・ホースは主人公じゃないんだよなぁ。あれだ「カリオス...続きを読むトロの城」はルパン作品だけど、クラリスの物語だよね、っていう感覚に近い。リョンリョンはヒロインだけど、ヒーローと同義だと思います。
スタンド使いはスタンド使いと惹かれ合うの方式で、ホル・ホースが出会ったのは東方仗助。時系列でいうと高校入学直前なので、承太郎と出会ってもいないし、おじいちゃんも存命です。康一くんは矢に刺されてないし億泰は引っ越し中だし露伴先生の家は燃えていないししげちーは切手舐めて怒られてるし吉良吉影はランチの誘いを断ってるし鈴美さんはずっと待ち続けています。
そんな杜王町にDIOの残穢を探りにきたホル・ホースと、なぜか懐いてしまった仗助と、花京院の死の真相を探るリョンリョンを中心に物語は展開していきます。
1巻冒頭の再起不能になったスタンド使い再登場は、ファンサービスというところか。ケニーGとマライヤが夫婦になっているのは驚いたけどね。
再起不能=スタンドを使うための精神力がなくなった状態、という設定だったと思うけど、第3部終幕から時間が経ったことで精神も回復したということなんでしょう。
それでも、DIOの影響があるということは彼にどれほどのカリスマがあったかという
証左だと思います。
個人の過去の記憶をパンチングし、他人にトレースさせることのできるスタンド能力を持つオウム「ペット・サウンド」。このオウムの奪還がホル・ホースの目的。そして、花京院の記憶を読み取ることで、リョンリョンの目的も果たされるということか。しかし、データを読み込むのにパンチカード使用するというのに時代を感じます。3部は1989年ぐらいだから、その当時でも時代遅れかパンチカード。もうSFC目前だものな。嘴や爪でパンチングしやすいからかな。
モットーはNo.2のホル・ホースと、単独より誰かの為に力を振るうことが一番能力を発揮する仗助のコンビ。名コンビかそれとも迷コンビか。仗助&億泰の悪友コンビみたいになりそうで楽しみです。
なんだかんだとホル・ホースって愛されてるな。