あらすじ
【小説版登場!】杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。 面白い漫画を描くためには手段を選ばず、リアリティを追求し続ける男が、偶然かそれとも必然か……運命に導かれるように遭遇する、奇妙な事象の数々とは!? 大人気『岸辺露伴は動かない』シリーズ初の短編小説集が、圧倒的なクオリティで登場!! 『くしゃがら』『Blackstar.』『血栞塗』『検閲方程式』に、書き下ろし『オカミサマ』を加えた5つのストーリーを収録。
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作家さんがそれぞれ違うのに、全ての短編で岸辺露伴のイカレっぷりがいい塩梅で表現されてて凄いなと思ったし、どんな場面でもヘブンズドアーを駆使して乗り切れる精神力の強さもそれぞれの表現がされてて色んな露伴を知れた。
「くしゃがら」と「オカミサマ」の北國ばらっどさんは、言い回しがとってもジョジョで、臨場感があってよかった。生き生きした岸辺露伴。
短い中に露伴の「好奇心がわくと探求するのを止められない衝動」が詰まってて、「そうだよね〜〜!露伴ならそうだよね〜〜!!」ってなっちゃう。
スタンド能力じゃなくて都市伝説とか超常現象に首を突っ込む話なので、全体的にホラーチック。苦手な人は苦手かもしれない。けど四部自体が「日常に潜む悪、崩れる平穏」って感じの話だったから、この短編のテーマはとても合ってるなぁと思った。
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どれも小説ならではのホラー感があって面白い
北國ばらっどの作品「くしゃがら」「オカミサマ」が特に面白かった
「オカミサマ」は本家ジョジョ感があっていい
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漫画は読んでいたものの小説版は未読だったので。ドラマにもなったくしゃがらを含めた五つの短編が入っていて、そこまで長くないのですぐに読み終えられる。個人的に方程式のお話が面白かった。ただどれも露伴先生らしい、あらゆる手段を使った頭脳プレイが見れてとても楽しかった。会話に関してはばらっど先生が一番それっぽいかもしれない。
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ジョジョのスピンオフ作品は「the book」、「恥知らずのパープルヘイズ」が既読で、岸辺露伴シリーズは読んだことがなかった。
前述した二作品がよかったため「大丈夫かなあ」と読み始めたわけだけど…あ、ありのまま 今回の読書の感想を話すぜ!
「ベネ(よし)」
いやっ!「よし」なんてもんじゃあねぇ!面白い!よく小説の帯なんかに「ページをめくる手が止まらなかった」なんて書いてあるけどよぉ、あれ、俺は一度も信じたことがなかったんだ。でもよお、マジで手が止まらなかったっ!スタンド攻撃を受けたかと思ったぜぇ〜。
冗談はさておき。
とても良かった。まず、ジョジョという世界観は本当によくできているなと思った。
漫画のためなら危険すら厭わない好奇心旺盛の漫画家と、殺人鬼や宇宙人、なんかおかしな人たちがゴロゴロいる杜王町という舞台。この二つだけで無限にお話ができてしまいそうなのがすごい。
なお、今作は短編集でいろんな作家さんが参戦している。作家さんごとに岸辺露伴のテンションが違うのも読んでいて面白い。北國ばらっどさんの岸辺露伴が一番テンション高くていい感じだった。
作品として一番好きだったのが宮本深礼さんの「血栞塗」。呪いの栞に襲われる、というテーマが面白かったし、モブキャラだとおもってたやつがだんだん不気味な存在に豹変していくのが◎。
あともう一捻りほしいなと思ったのが、怪異に遭遇→ヘブンズドアーで「やりすごす」という展開が多かったので、そこがイマイチだった。
あとこれはどうでもいいことだけどタイトルで「岸辺露伴は叫ばない」とうたっているわりには、岸辺露伴めちゃくちゃ叫びがち。
「なんだってぇぇぇぇぇーーーー!!!!」
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叫ばない。戯れない。倒れない。これで露伴短編シリーズ3作やっと制覇しました。本作もまた不気味で不可解でハラハラ続き。「くしゃがら」は高橋一生さんが露伴を演じる実写版も面白かった。独特の言い回しや比喩もジョジョ好きには堪らない。
頭の回転が早くクール、だけど好奇心が抑えきれず自分で足突っ込んでドツボに嵌ったり、すぐムキになったりと人間臭さ剥き出しの露伴は、ジョジョ4部でもかなり面白いキャラで大好きです。
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1話につき1回は叫んでいたけど、面白かった。
Blackstar.、血栞塗、検閲方式は好奇心、次元のようなテーマが被っていた気がする。
くしゃがら、オカミサマは日常の中で急に遭遇した奇妙な事件ぽさが出ていて良かった。
Blackstar.、検閲方式のように少しづつ真相に迫ったいく話は好き。
全体的に読みやすく、面白かった!
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北國ばらっどさんの作品が素晴らしいです。
岸辺露伴だけじゃなく、奇天烈で愛着が湧くキャラ、奇妙で不気味な話作り…
とくに、オカミサマは、傑作だと思います。
『時は金なり』……メインキーワードとなるこの言葉を物語の最初明示する際に、誠子が岸辺露伴に対しての感情を説明する際に使うので、
実際はものすごく重要なんだけど、さりげなく提示されてて無駄がない。
締めも素晴らしいですね……露伴が、これを機に少しは出費を抑えてみるか……とちょび反省する終わり。
ただ、奇妙なものに遭ったで終わるわけでなく、キャラクターの心境に影響を与えているところが、物語が生きている〜っ!て感じがします。
新手のスタンド攻撃っ!
実写ドラマ化と言うので予習に購入。
何人もの作家が岸辺露伴を主人公に短編小説を書く。
凄くJOJOっぽい小説もあるし、そうでないのもある。そうでないのも凄く面白い。
文章を読んでいるのに漫画が頭に浮かぶ。これはも早新手のスタンド攻撃!
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これぞ岸辺露伴、と言える言動の数々。面白い漫画を描けないなら…という岸辺露伴たるを表す決断達。
どの短編も日常のほんの少しの違和感やズレなどを膨らませて大きな恐怖にしてくれる。日々の中での気づきを捉えられる感性を磨きたい。
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岸辺露伴が遭遇する不可思議な事件の数々。
何かがおかしくなっていく狂気の数々。
どれも恐ろしく、どれも引き込まれるものでした。
段々と歯車が狂っていくのは恐怖であるのに、ドキドキしながら読むことが出来ました。
個人的には、血栞塗のエピソードが好きでした。
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JOJOは原作のみ一読しており、小説版は初めて手に取った。
短編5話収録。
露伴のスタンド能力の性質上、本編のようなバチバチのバトルものと言うより全体的にホラーミステリーの要素が強い。
全話一貫して敵スタンド使い本体と対峙し倒す訳ではなく、あくまで露伴自身や近しい相手への攻撃に対処し撃退だけしているのが、露伴は正義の味方ではなくあくまで個人の好奇心と矜持によって動くキャラクターなのだと感じられて魅力的だった。
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ドラマ化された『くしゃがら』をはじめ、岸辺露伴が好奇心故に巻き込まれる怪異が恐ろしかった。大体ヘブンズドアーで乗り切るのだが、その方法が多岐にわたっていて面白い。
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ジョジョの漫画の世界観をここまで小説に落とし込めるものかと感銘を受けた一冊。
短編集ということで、作者によって台詞の言い回し等が異なるが、いづれも原作のサスペンス&ホラーな世界観を忠実に表現している。
シリーズの他の短編集も是非読んでみたい。
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3名の作家が描く岸辺露伴の物語。なかでも『Black star』という話は先が読めない展開であり、読む手が止まらなかった。他シリーズも読みたくなった一冊。
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「くしゃがら」は実写ドラマ化もされて実に良くできていた作品。今回後追いで原作を読む形となったが、設定をちゃんと活かしていてラストを知っている身でも読んで面白かった。ドラマ版はより分かりやすいようにオーバーに描いたんだろうなって工夫も垣間見えたし、文字だからこそドラマ版には無いハッキリ描かれる心情面も見ることができた。
他の作品も面白いが、どれも共通しているテーマは「好奇心」だと思う。時折「好奇心は猫をも殺す」という言葉まで出てくる。作品によっては殺されないためにボカす不完全燃焼感もあったり。逆にトコトン追いかけるプロ意識が見れたり。同じ露伴先生なのに悪く言えばキャラに統一感が無く、良く言えば敵に合わせて機転が効く柔軟さがある。ゆえにどれも先が読めない展開が楽しめた。
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ジョジョの奇妙な冒険の登場人物・岸辺露伴が主人公のスピンオフ作品で短編小説集。
「くしゃがら」:本人も言っているが本当に露伴らしくない。だが、自分よりも熱狂してる人がいると自身は冷めるのは現実でもある。最後に謎の編集者の存在がじわりと恐怖感を演出していて上手い。
「Blackstar.」:スパゲッティ・マンは都市伝説だ。怪談は幽霊の話、だが都市伝説の多くは正体不明の存在が相手だ。謎の存在は人の恐怖心と好奇心を同居させる。自身の写真を見たいとダメが同居する。
「血栞塗」:好奇心は猫をも殺す。ダメと言われるとやりたくなる、だが多くの人は分別を付け妥協してある程度で止める。この2人越えてはいけない境界線を平然と越えているが、憧れていいの?これ?
「検閲方程式」:好奇心は猫をも殺すパート2。露伴の好奇心は超次元レベルに達している。それを方程式にしたら何か起きそうと好奇心一般レベルは思う。
「オカミサマ」:好奇心は猫をも殺すパート3。好奇心は~パート1、2と違って軽い気持ちでやって痛い目を見る。学習してよと思う反面、露伴はこうでなくちゃねと納得してしまう。だが、作品のために妥協しない姿勢はこれまでの経緯がアホみたいだが素敵だなと思った。
岸辺露伴は叫んでる。各話で叫んでる。ほぼほぼ自業自得でそうなっているが、ほぼほぼ死にかけてるから叫びたくもなるだろう。だが、岸辺露伴は妥協しない、自身がそれを許さない。危険を承知でいけるのは無謀か勇敢か、いこうとすら思えない自分は冷静か臆病か…考えてしまう。
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戯れないより、叫ばないの方が個人的には面白いと感じました。中でもオカミサマや、血栞塗が面白かったです。短編なのでちょっとした合間にサクッと読めます。
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相変わらず猫をも殺す好奇心のせいで何度も死にかける露伴先生。
この間読んだ『戯れない』よりもこっちの方が好みかも。ホラー感がより強い気がする。
ドラマ化された「くしゃがら」、メリーさんの電話を彷彿とさせる「Blackstar. 」、対象を本にする〈ヘブンズ・ドアー〉と相性の良すぎるプロップが出てくる「血栞塗」、異色の壮大な世界観を持つ「検閲方程式」、〈債務と責任〉がテーマという、この中では最も大人的なストーリーの「オカミサマ」。
どれもエキセントリックかつビザーレで楽しめた。もっと長編で読んでみたい。
北國ばらっど氏の書く会話文が一番ジョジョっぽかった。
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「戯れない」の方よりさらに好み。北國ばらっど氏の二編が特に面白かった。露伴先生以外の登場人物のキャラクターがしっかりしていることが要因か。読みやすいのでまた新編も出してほしい。
・くしゃがら(北國ばらっど)
・Blackstar.(吉上 亮)
・血栞塗(宮本深礼)
・検閲方程式(維羽祐介)
・オカミサマ(北國ばらっど)
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凄く面白い短編だから読みやすい
伊坂幸太郎さん系統が好きなら好きそうな感じだと思います。岸辺露伴をかっこよく描けてる描写は最高。ただ、セリフがもうこれはしょうがないんだけどなんだか育つに感じてしまう。露伴自体すごくかっこいいヘブンズドア〜私も使えるようになったら最高なのにと感じてしまう
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ああ!「だが断る」って露伴に言ってほしかった!そこだけが不満ッ!漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のヒットコンテンツ、岸辺露伴を主役に据えた短編集。4人の作家が各々の『岸辺露伴』を描く摩訶不思議な物語。私も大人げない大人代表として露伴が好きだしシンパシーを感じる。漫画を小説にするという意味ではよく書けていると思う。特に『くしゃがら』が断トツ。著者、北國ばらっどさんはとても上手い。まるで漫画が浮かび上がるよう。その他の作品もなかなかの出来。漫画を知らない人には1ミクロンも楽しめないと思うのが難点か。
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岸辺露伴を主人公としたJOJOのスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」シリーズの短編小説集。
外伝やスピンオフ作品の存在を、原作を親としたら子供のようなものみたいな表現がありますが、スピンオフ作品(漫画)の小説集というのは、x親等の存在になるのかしら。甥姪?
実写ドラマ化が話題となることが多い「岸辺露伴は動かない」シリーズ。自分も楽しみにしています。オリジナル要素を混ぜ込んでドラマの岸辺露伴として魅力的でいいですね。ドラマだと六壁坂を物語の核に据えたシリーズが好きでした。
ドラマに小説集の方から「くしゃがら」のエピソードが扱われていたので、小説も追いかけないと楽しめないな、と思って読み始めました。小説集「岸辺露伴は叫ばない」です。
「くしゃがら」「Blackstar.」「血栞塗」「検閲方程式」「オカミサマ」の5篇。
毎度のことながら露伴センセーは、好奇心で頭を突っ込み、心身を危険にさらして、漫画のネタを探しています。受動でも能動でも、結果的にネタ探しになっているというか、しているというのが業の深さです。
スタンドであれば原則人間同士なのですが、「動かない」シリーズで相対するのは、ほとんどが人間以外の存在であるので、下手に触れてはいけない分野なんだよな。
己のテリトリーに侵入した。発動条件を満たしてしまった。罠にかかってしまった。
なんにせよ、トリガーが動いてしまったら逃れることはできないというのが基本で、そこをヘブンズドアーというイカサマみたいなもので掻い潜っているのが露伴センセーです。
「血栞塗」が好きです。
あの司書を、荒木飛呂彦が描いたあの司書を見たい、というのが最初にきた感想で、追い詰められてゆく時の迫力が圧倒感が良かった。強者のプレッシャーで動けない、というよりも、逃れられないの絶望と諦観の混じった脱力があったように思います。
強者としてだけの立居振る舞いよりも、得体のしれなさが先に立つのがJOJOの登場人物に感じる迫力で。ディオになくてDIOにあるのはそれ。それがカリスマ性につながっているのではないでしょうか。あの司書にも、同様の得体のしれなさがありました。
文字だけで登場人物の激昂台詞を読むと、なかなか違和感を感じてしまう。「オカミサマ」とか。あのJOJO特有の台詞回しといいますか、漫画の絵と言葉で構成されているから、印象が強く効果的なんだな、と再確認。
Posted by ブクログ
何だか、すごい世界だった。始めは、面食らったが、まあまあ理解できたら、これはこれで、すごいストーリーだし、発想が常人には、思い付かない。さずかジョジョ。
Posted by ブクログ
ジョジョ詳しく知らなくても楽しめる ノベライズとしてはいい 読み物としても面白いけど セリフの言葉の使い方は 粗雑だと思うカタカナばっか 全体的に猟奇的 奇妙楽しくは読めた。しかし、人を選ぶヤンキーが無理な方には無理でしょう。露伴の描写は良い。
Posted by ブクログ
テレビで高橋一生さんが、「原作のファンの方たちに、叱られないように…」と言ってたので、読みました。
マンガを小説に直すのは、場面の奥行きをどこまで説明するか?大変だったと思います。
小説して、面白かったです。