月子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙を見て、そのえらい真っ当さに「え!?」と
思ったんですが、まさに「え!?」な結末。
カホリ含め、周囲の人々が何だかんだで
徐々に軌道修正をしていく中、ただひたすらに
クズ街道を転げ落ちていく砂後谷氏が哀れです(^^;。
変化のもとはやはり「新しい命」なのですが、
このあたりは作者さんの実体験も関係があったのですね。
ええとこはコウキくんが抱え、クズ分は砂後谷氏が抱えて
クズだらけの人々が何だかんだ言いつつ
収まりのいいところにたどり着いていく。
手放しで祝福ができるかというと疑問ですけど(笑)、
とてもふんわりした読後感の作品になりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文学者の小林秀雄と中原中也。
実在する二人の関係を軸にした物語。
ストーリーに組み込まれ引用される中也の詩と、作者の美しい絵に引き込まれる。これはすごい。
また中也のカリスマ性や憎めないキャラクターも読む側を引き込む。
2人は泰子という女性を巡ってお互いに対立しながらも、でも文学を極めんとする「同志」として共にあり続ける。互いを意識し、傷つけ合いながら高め合おうとする。なんという業深く、そして楔のように痛ましくも強い関係だろう。それに圧倒された。
作中の中也の言葉が印象的だ。
''僕たちは生きている限り、
お互いをどこまでも傷つけ合って、
とことん地獄まで堕ちて掴む