坂本龍一のレビュー一覧

  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    戦場のメリークリスマスのイメージが強くてYMOというテクノポップの先駆者的なバンドをやっていたり学生運動に参加したりあくが強そうな背景も持ってるんだと驚いた。

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    2024年02月04日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    2023年3月28日に亡くなられた音楽家・坂本龍一さんが口述筆記によって書かれた自伝です。2009年に発刊された『音楽は自由にする』の続きに位置づけられる、最晩年の活動の様子を知ることができる一冊です。

    江戸時代の貴族は月を愛でて酒を嗜んでいたそうなんだ、と本書序盤で坂本さんが述べています。音楽って不愉快な思いを忘れていられる、ともある。本書の題名の『あと何回、満月を見るだろう』とそれらの発言を、僕は重ねてしまいましたね。「ぼくはあと何回、素晴らしい音楽を得ることができるだろう」みたいにだって、ちょっと強引かもしれないけれど、読めてしまうじゃないですか。

    坂本さんは2014年に中咽頭ガンが

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    2024年02月02日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    YMOは好きで良く聴いたりソロも各々聴いたりしてたんだけど、個人としてどういう人なのかはたまに見るネットニュースみたいなのでしか知らず(あと年末のコントぐらい笑)初めて坂本さんを少し知ったな、という気持ち。本当に賢い人は柔らかい頭を持ってる人なのではないかな、と思った。個人的にイニャリトゥの映画が好きなので、エピソードが面白かった。し、大変だっただろうな笑。ユーモアがあってお洒落で未来を見ている人。芸術は生き続ける。

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    2024年01月21日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本龍一さんが雑誌の連載で2年近くに渡って語った自伝をまとめた一冊。

    坂本龍一さんと言えば「戦場のメリークリスマス」と「ラストエンペラー」くらいしか知りませんでしたが、随分と幅広く活動されていたんだなと驚きました。

    先進的で、過去にこだわらずどんどん新しいことをやってみる。何にも執着しない。

    音楽もクラシック、ロック、ポップスと様々にジャンル分けされてはいても、長い歴史の中で必ず潜在的に他のジャンルの影響を受けているわけだから、音楽家でも、そのジャンルの中だけで活動する人もいれば、複数のジャンルを渡り歩くように活動する人もいるんだな、と思いました。

    備忘として、自分の中で一番印象に残っ

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    2024年01月14日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本龍一さんの自伝。というかインタビュー形式の対談でご自身が語られた内容が本になったもの。記憶のある幼少時のことから語られている。坂本さんが自然に語っておられる様に感じてしまいます。しみじみ。

    語られたことがほぼ直接文章になっているので、様々な言葉に対して注釈が付いている。私も時々注釈を見て、そういうことなのか、と頷いていました。

    1950年代からの日本の情景もよく見えてきます。私は年下なので完全に同時代を生きたとは言えないけれど、かなりの部分が重なっている。特に一定期間、同じ地域で暮らしていたことがあり、当時の坂本さんの社会の見方、ご感想・ご意見に共感を覚えるところが数多くありました。

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    2024年01月12日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    「YMO」を初めてテレビで見たときは、衝撃的だった。
    CMソングの「君に、胸キュン。」はむすっとした顔の首振りダンス?

    「戦場のメリークリスマス」「ラストエンペラー」などの、
    映画音楽でしか、知識があまりなかった。

    ニューヨークでの911を体験して、
    東日本大震災で、チャリティーコンサートや、
    被災地の子供達への音楽活動支援。

    吉永小百合さんとの、平和への活動、
    森林保全の「more trees」の設立。

    「自分に有名性があるなら、むしろそれを積極的に利用したほうがいい。」
    海外で活動しているからこそ、日本の閉鎖的な考えから脱して、たくさんの世界的リーダーたちと支援活動が可能になったと

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    2024年01月06日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    教授、、、ずっと敬愛しています。
    最後まで音楽を人間を探求し続けていたんですね。
    もっともっと生きて私の指針になっていて欲しかったです、、、

    でも大貫妙子さんとのことは知りたくなかったなぁ。彼女の曲の歌詞が全部教授の事を歌ってるように思える、、、

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    2023年12月28日
  • commmons: schola vol.14 Ryuichi Sakamoto Selections:Traditional Music in Japan

    hdr

    購入済み

    勉強になる

    坂本龍一によるこのシリーズは 機会があれば何冊か買っているが 本当に勉強になる。今まで縁がなかった音楽への入り口として役立っている。電子版ではCDが付かないが Spotifyのプレイリストやyoutubeで曲を確認しながら内容を理解している。

    #タメになる #深い

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    2022年11月23日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    ネタバレ

    坂本龍一氏が雑誌の連載でインタビューに答えながら来歴を語ったものを集めた本。
    出版のタイミングの関係で、亡くなるまでではなく2000年代の初頭くらいまで。

    小生の父親世代ではないけれど、20年以上歳上なので、なかなか違う時代である。
    ご存知の向きも多いが、坂本氏はかなり学生運動に傾倒していた方で、その周辺の登場人物とか、時代の雰囲気とか、読んでいても、なんとかついていけるかどうか、という感じである。

    それくらい、独特な世界観の時代だったわけだが、娘が読んでも肌感覚としては伝わらないだろうなぁ、という印象。
    個人的に面白かったのは、幼少期に経験した「点」と「点」がつながっていく様だったり、同

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    2025年10月01日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    文章も考えていることも経験も洞察も面白い!
    「名前だけは知ってます」みたいな人も面白く読めると思う〜私も「曲は聴いたことあります」って感じだし。。

    エッセイというジャンルはあまり好きではないのだが、これはエッセイ(日頃思ったこと)ではない、何かの先駆者になる人の眼差しの方向を本人の手でちょっぴり教えてくれる、そんな豊かさのある文庫本。

    何より、先駆者が何に腹立って手を動かしていたのかが分かるのは面白い!先駆者って、何かに腹立ててるから先駆者なんだよね〜と。。

    坂本龍一のさらに先生的な人たちの面白い言葉に沢山触れられるのも良い。

    すごい人ってなにかすごいんだよねえ、何が凄いかとか私と何が

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    2025年09月10日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本龍一の曲も知らずに読み始めた。(常識なさすぎ)
    成り行きのようで、会うべき人に会うようにさだめられたようで。
    人が生きるって出会いの連続なのかなと思う。

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    2025年07月03日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    戦場のメリークリスマスほか、映画『怪物』の映画音楽が記憶に新しいけれど、その他にもたくさんの舞台音楽、作品に携わっていたことをここで知った。
    闘病記みたいなものを想像していたけど、作品に対する思い出とか考え方が沢山書かれていて、
    音楽家の人生の中心にあるのは音楽であって、病はたまに現れる人生の脅威でしかないのだということを考えさせられた。

    雲は音のない音楽のようだ、と言える感性が美しい、、

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    2025年04月25日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    この本を読むと、いかに坂本龍一という人物が多面的でかつ、好奇心に溢れており、世間一般的なイメージより泥臭い1人の人間である事がわかります。


    おそらく、YMO時代の裏話を期待して買った方もいると思います。僕もそうです。
    ただ、この本を読んだあとにYMOについては多く語らず、どちらかというと、三人の関係性や、その後の苦しみについて赤裸々に書かれており、そういった意味では良い意味で裏切られた本でした。

    ちょうど明日で「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展で終わりますが、展示きっかけで気になる方は読んで欲しいです。また違った視点で坂本龍一の一面が見えてくると思います。

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    2025年03月29日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    1月に坂本龍一展に行った
    時間や音の枠を超えようとする展示よりも、若い頃から彼が書いていた日記が印象的だった

    そして、この本には彼が若者だった60-70年代が書かれてあった

    あの時代の若者はたぶんあの時代だけ
    それより前とも後とも、異質なのである

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    2025年03月16日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    亡くなる直前まで創り続ける意識を保っていたのが凄すぎる。
    何かを創造すること、創造されたものを吸収すること、この二つの運動がこの人の中ではとても当たり前な習慣なのかな。
    すごいに尽きる。
    あとビッグネームが出まくる。

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    2025年03月10日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本龍一の自伝。生まれた時、幼少期、中学、高校、大学そしてYMO時代、ニューヨークでの生活、9.11テロ、様々な経験した事、生き様が書かれていました。ドビッシーの生まれ変わりだと思うくらい好きだったんですね。学生運動でヘルメットを被って暴れてたなんて想像できなかったな。昔から難しい本をたくさん読んで、音楽を聴いて曲を作って、たくさんの人との出会いを経て坂本龍一ができたのがよくわかった。

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    2025年01月25日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    YMOとの出会いは衝撃で、何十年経ってもまだ頭の中に曲が流れる事も
    YMO前の意外な人との接点は面白く、一方で凡人にはとてもわからない感受性や思想等は、やっぱりこの人は天才なんだなと思った
    (追記)
    あと、当時はみんな同じ大人にみえたYMOって、坂本さんにとっては「社会人一年生」だったみたいですね笑

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    2024年11月17日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    優れた「聞き手」が居てくれると
    その話者の話者たるところが
    十二分に浮かび上がってくる
    まさに
    そのお手本だと思った

    坂本龍一さんが
    自ら書き下ろすということは
    ほぼ考えられない

    よくぞ 
    この企画をしてくださった
    この対談形式の
    聞き取りがあったからこそ
    坂本龍一さんが生きてこられた
    その時代のムードを
    的確にとらえておられた
    その時代の形を
    音楽だけではなく
    言葉として、文字として
    私たちが
    共有させてもらえたことは
    まことに 嬉しい

    「エンジン」編集長の
    良き聞き手
    鈴木正文さんに感謝である

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    2024年10月17日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    現代日本の音楽家である坂本龍一(1952-2023)による自伝、2009年。

    自分史を振り返りそれを不特定多数へ向けて発するのだから、そこにはなにがしかのポーズがあるのかもしれないが、幼少年期の思い出や音楽との出会い、新宿高校での学生運動、東京藝大でのさまざまなアートやアーティストとの出会い、YMO、『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』、湾岸戦争、9.11、イラク戦争、環境運動など、57歳までの目まぐるしく濃密な半生を、気取らず、率直に語っているように感じられる。

    □ 青年期の経験について

    坂本龍一の半生(とりわけ青年期)を追体験しながら、こういう経験からこういう気づきを得て

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    2024年09月15日