坂本龍一のレビュー一覧

  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    関わっていらした活動や
    交友関係 仕事に対する姿勢や
    とんがっていたところなど
    たくさんの坂本さんを知ることができました

    死を間近に意識してからの生活は
    きっととても濃密なものであったに違いない

    人は自分の死を予知できず
    人生を尽きぬ泉だと思う
    だがすべての物事は数回 起こるか起こらないか
    自分の人生を左右したと思えるほど
    大切な子供の頃の思い出も
    あと何回 心に浮かべるか
    4〜5回 思い出すのがせいぜいだ
    あと何回 満月をながめるか
    せいぜい20回
    だが人は 無限の機会があると思う
    (9ページ)

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    2025年06月29日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    坂本龍一の人柄がすごく分かる本だった。とっても素直すぎてびっくりすることもあった。私はasync が好きだから、その制作過程が知りたくて手に取った。坂本龍一の音楽バカな所がすごく分かり、私も音楽の教養をしっかり付けたいと思った。坂本龍一のピアノを弾けるようになりたいな。

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    2025年05月15日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    ◯ でも細野さんは、そういう勉強をしてきたわけでもないのに、ちゃんとその核心をわがものにしている。(146p)

    ◯ もともと現実は虚構で、虚構も現実で、境い目はないんです。(228p)

    ◯ ドビュッシーの、あの人類史上最も洗練されていると言っていい音楽にも、フランスの帝国主義、植民地主義の犯罪性が宿っている。(292p)

    ◯ できるだけ手を加えず、操作したり組み立てたりせずに、ありのままの音をそっと並べて、じっくり眺めてみる。そんなふうにして、ぼくの新しい音楽はできあがりつつあります。(317p)

    ★ご自分の人生について、誠実に語られていて、とても面白かった。お父様が編集者をされていた

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    2025年04月16日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    YMO前後の坂本龍一の様子など、貴重な記録である。
    ポップ・ミュージックに対する彼の見識など、とっても興味深い。
    *フォークの中にさえ、ブルースなどのブラック・ミュージックの痕跡を見るなど。

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    2025年04月06日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    自分がいつ死ぬか知らないから、わたしたちは人生を、尽きせぬ泉であると思ってしまう。しかし、物事は無限回起きるわけではない。ごくわずかな回数しか起きないのが実際だ。子供のころのある午後をあと何回、思い起こすであろうか?それがなければ自分の人生がどうなっていたかわからないほどふかいところで、いまある自分の一部になっているそんな午後であってさえ、たぶん、あと4回か5回だろう。いや、もっと少ないかもしれない。満月がのぼるのを見ることは、あと何回あるだろうか?たぶん、20回か。そして、それなのに、無限回あるかのように思っている。

    …坂本さんが音楽を担当した1990年の映画『シェルタリング・スカイ』(ベ

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    2025年04月06日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    坂本龍一が綴る晩年の行動と思想の記録。
    ミュージシャンが自身について語る言葉からはインスピレーションを受けることが多い。
    本書も、坂本龍一という人物を理解し、そこから学びを求めようとする上で最高のテキスト。
    2010年くらいからの彼のアルバムを順番に聞きながら読む。

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    2025年03月29日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本龍一展に行ったら、平日なのに大行列だった。運よく行せつに並ぶ前に、ミュージアムショップでこの本を調達し、少しだけ予習をして過ごした。

    この本を読んで、坂本龍一展を見て、「私は坂本龍一について何も知らなかった」と思った。もちろん、会ったこともないので当たり前なんだけど。戦場のメリークリスマスやYMOの曲は何度も耳にしていたから、勝手に親しみを感じていて、でもその背景には想像もつかないような経験の積み重ねがある。最近読んだ他の本に影響されている部分もあるけれど、読みながら少し苦しくなった。

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    2025年03月22日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    坂本氏の生きた時代から20年後に後追いで生活をしている私にとって、へ〜そうだったのね!という発見があり楽しかった。
    とても不思議なことが一つありました。ごく普通の話をしているのですが、何故か没入してしまう語り方。羨ましい。

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    2024年11月11日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    めっちゃ面白かった。すごい人って幼少期の環境から全然違うよなあと、凡人の私は羨ましく思った。色んな人との出会いによって仕事が生まれていく過程は勉強になる。音楽を仕事にできるのっていいなー、かっこいいなー、、何かゼロから自分で表現して生み出してみたいなと思わされた。

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    2024年10月27日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    身近に置いて、よく手に取ります。坂本龍一さんのボソボソした声が聞こえてきそうな本。まだまだ生きていただいて、すてきな音楽をききたかったな。若い頃の教授の姿を思い浮かべながら、みんなそう思うはず。まだ悲しいです。合掌。

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    2024年09月20日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    音楽家坂本龍一さんの自伝。著名な人物なのでもちろん存在や功績は知っていたが、この本を読んで初めて人間坂本龍一を知れた気がする。音楽家としての仕事への向き合い方、戦場のメリークリスマスへの葛藤、家族や仲間への想い、政治活動への信念、自身を蝕む癌との向き合い方、様々なことに対して信念や妥協や哲学を持っておられる。
    御本人は亡くなられたが、音楽はもちろんのこと、この本を通して様々な事を後世に残してくださった坂本龍一さんに感謝したい。

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    2024年07月28日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    音楽家 坂本龍一の自伝。2009年の自伝「音楽を自由にする」以降の活動を口述筆記したもの。
    若い頃は、気力体力に自信があって、健康も問題なく活動していた彼が、2014年に最初の癌に犯され、その後寛解して復帰したものの、2021年に転移再発して2023年3月に亡くなってしまう。前回の自伝上梓後の音楽活動とこれまでの節目となった出来事、地震や原発反対活動及び自身のルーツ、癌との闘病生活など、これまで語られてこなかったエピソードや思想を綴る。
    テレビで見る彼の姿は、いつもすごく冷静で頭脳明晰な芸術家のイメージがあったけれど、実際は熱い心の持ち主だったようだ。様々な出来事に対する喜怒哀楽の感情が文章か

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    2024年07月19日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    ハラタツけど教授、かっこよすぎ…!
    スカした野郎だけどそれが問答無用で許されるし、跪かずにはおれない。教祖とはこのことか(?)村上春樹でさえ、「ダンスダンスダンス」に無意味に唐突に坂本龍一という4文字を登場させずにはいられないって…!
    やれやれ!全く憎い男だぜ!

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    2024年07月13日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    幼少期の頃からの自身を振り返る前著「音楽は自由にする」はまさしく自叙伝という感じだったが、前著に引き続き2009年から亡くなる直前までを振りかえる本書は自叙伝というよりはむしろ日記のようだ。読書家でもあった教授が、仕事のこと、友人や仲間のこと、アートのこと、環境問題、反原発、東日本震災、ウクライナ侵攻など社会問題のこと、闘病のこと、生と死のこと、について語る一つ一つに一家言があり、坂本龍一自身が一冊の本であるようだった。死を間近にしているからか、書かれているすべての対象へ去りがたい愛着があるように、その向けられている眼差しの優しさ、慈しみのようなものに溢れていて、読んでいて気持ちよく、いつまで

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    2024年06月20日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    ネタバレ


    p49
    「おまえ、ビートルズ知ってる?」って訊くんです。知ってるやつとは仲良くする。知らないやつは、あまり相手にしないことにする。

    p229
     ファシズムは何か崇高な美に対する強い憧れのようなものがあります。彼らは、ただ野蛮なだけではなく、高貴な教養があって、洗練されている者もいた。

    p233
    ベルトリッチ監督は、放っておくと半年でも編集を続けて全然違う映画にしてしまうような人なんです。

    p287
    戦車を買うわけにはいかないので、レンジローバー。

    p291
    その一方で、音楽的にも文化的にも、ぼくが得てきたものはほとんどアメリカ経由なんです。ロックはもちろん、東洋思想だって、禅だってそ

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    2024年04月07日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    自伝『音楽は自由にする』の続編。
    2009年以降の活動を振り返り、自身の語りからは2023年1月17日の71歳の誕生日にリリースされたアルバム『12』の話を最後に、聞き手の鈴木正文氏によるあとがきでは、坂本龍一氏が亡くなる少し前のエピソードも書かれている。
    亡くなるほんの数日前まで精力的に仕事をこなされていて、頭が下がる思いがした。
    楽曲の制作活動だけでなく、震災復興関連、脱原発や環境問題、明治神宮外苑地区の再開発問題など、活動の幅の広さ。ガンの闘病→療養を余儀なくされながらもなおこんなに活動できるなんて、凄すぎる。
    本当に濃密すぎる71年の生涯だなと思う。
    まだどこかで、いろんな活動を変わら

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    2024年03月31日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    『音楽は自由にする』と『skmt 坂本龍一とは誰か』を読んだあとに本書を読んだ。会って話したことは一度もないが、この本には坂本龍一が宿っている。読者一人ひとりに時間と空間を超えて語りかけるようとする坂本龍一がいた。読み終えると悲しみや感情ではなく、感謝と尊敬の念が溢れた。

    「Ars longa, vita brevis」

    ある日を境に何度も何度も目にしたこの言葉が、あの日と同じように突然目に飛び込んできたとき、胸にぽっかりと穴が空いたような不思議な感覚に陥った。どうして?まだ早すぎる——そんなことをまた思った。残されたものがあまりに多い。そして、追悼は終わることはない。

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    2024年03月31日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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     坂本龍一 死後1年が経とうとしている。坂本の業績、「音楽は自由にする」2009年の以降亡くなる月の3月8日までを口述筆記したエッセイ。優しい語り口で書いているが、反戦、反原発の姿勢で音楽、芸術を縦横に表現し語っている。常に新しい音を模索して僕たちに提示している。発表した作品の制作過程など詳らかに教えてくれている。彼の業績は音楽だけでも多方面にわたり映画音楽でも実際に深く鑑賞して作り上げていることが書かれている。子供の時から多くの映画を見て映画に傾倒している。父の影響でと書いているが読書量も半端でなく博識で、人間に寄り添うダイバーシティ(多様性)を尊重するリベラルな芸術家であることがわかる。

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    2024年03月16日
  • 音楽は自由にする(新潮文庫)

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    制作の背景や時代も感じる事ができ、最高に面白い。
    西洋音楽の時間と、自分が生きている時代が交わる瞬間。の言葉がとくに印象的だった。

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    2024年02月21日
  • ぼくはあと何回、満月を見るだろう

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    音楽は自由にする
    その言葉が集約している感じがした。
    坂本龍一氏の考え方や生き様が知れ素晴らしい本であった。

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    2024年02月12日