坂本龍一のレビュー一覧
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
知っているようで知らなくて読んでみた。
承認欲求が強く、傲慢で我儘な面が垣間見えて苦手な感じの人だった。
でもとてつもない才能があって、それを最後まで高めようとし続けている。
交友関係がむちゃくちゃ広くて、才能のある人たちはこんなふうに輪を広げていくんだというところがなかなかリアル。
そんな坂本龍一さんだけど、プレッシャーで夜にうなされていることも多々あったみたい。
それだけ才能があっても安全な場所にとどまることなく、常に新しいことに挑戦していたり、最後の最後までインプットして自分を高めているからこその坂本龍一さんだったんだと思いました。 -
Posted by ブクログ
20年以上前、ファンクラブに入るほど坂本が好きだった私。
子育てで忙しく音楽を聴く余裕もない日々で近年は坂本の活動も知らないままだった。
2年ほど前に、坂本が癌に侵されていること、『新潮』にこの手記が連載されていることを知る。
本屋で『新潮』を恐る恐る手にしたものの現実逃避するように読めずにいた。
坂本が亡ったことも受け入れられないままだった私に友人がこの本を貸してくれ、ようやく坂本の死に私自身が向き合えた気がする。
戦メリやラストエンペラーなど、坂本が一般受けする映画音楽などの楽曲を手掛けていた時期にファンだった私。その後に書かれた楽曲は難しく思えるものばかりだった。
この自伝で、坂 -
Posted by ブクログ
坂本龍一さんが音楽に何を載せようと奮起したのか、そして人生を通して音楽から何を学んだか。
その断片をこの本から読み取れた気がする。
あくまで断片でしかないが。
自分の死を感じた人が世の中に何か残してやろうと奮起することに強く心を打たれた。
歳を取ると自分が成長できる天井みたいなものが見えてきて、、
自分の場合はそこでこう思うんだと思う。
成長することこそが自分の生きがいだったのに、それができなくなった今、命を繋ぐ理由が見当たらない。
歳をとっていく過程で自分の外側に自分を評価してくれる人がいないと、いつかそういった自殺衝動みたいなものに駆られてしまう気がしてならない。
坂本龍一さんからはそんな -
Posted by ブクログ
教授、と高橋幸宏氏に揶揄されるだけの知識人だ。
読書を愛し、知識人との会話を楽しむ。
そして音に対する飽くなき探究心、思うままに音楽活動をし、社会貢献し、日本、世界の未来を危惧する。世界を旅して各地に友人がいる、素晴らしい人だというのは独特な文章からも、話す内容からも熟考される方なのもよくわかった。
ただ、読みにくい…
坂本龍一を知ろう、と思い手に取った、ど素人には知らないことだらけだった。
亡くなった後、家族が人の3倍生きたよね、と。
享年71歳、210年は生きたそうだ…
世界で活躍された方だが、日本人として誇るべき大切な人を亡くしたんだな、と改めて思う…
バベルの監督、ベルナルド -
Posted by ブクログ
コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。
そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人 -
Posted by ブクログ
ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。
養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をやっている自分、また現在の老人で公職にもない自分の存在は不要不急なのではという根本から生まれている。そこからさらに、人間自体不要不急なのではという話。この辺りは、前回読んだ氏のインタビューで、老人はコロナ禍を乗り切ったところで生き甲斐はあるのかという疑問と相反するようで通じるところがあり、面白いなあと -
-