松岡心平の作品一覧
「松岡心平」の「commmons schola」「中世芸能講義 「勧進」「天皇」「連歌」「禅」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「松岡心平」の「commmons schola」「中世芸能講義 「勧進」「天皇」「連歌」「禅」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
松岡心平 中世芸能講義
中世の芸能に影響を与えた 勧進、天皇、連歌、禅 のテーマについて 論じた本。
中世芸能が、仏教や天皇制と強く結びついて成長したことがわかる。連歌や禅の熱狂的な共同原理の中に見られる無縁性(権力や政治から離れて生きる)が 中世思想の特徴なのかもしれない
各テーマのポイント
*仏教の経済活動である勧進が興行化され、芸能化されたことで 能楽に至った流れ
*天皇制の中で穢れを一身に背負う存在として 必要とされた河原者、芸能者など非人の役割
*連歌や禅の熱狂的、無縁的な共同原理
*禅のバサラ文化への影響
勧進興行は 今で言う 大仏再建のためのクラウドファンディング。人集め、資金集めのために勧進を行う聖が 芸能化していることがわかる。その先に猿楽があり、それらを様式化、昇華させたのが世阿弥とする論調
能「鵺(ぬえ)」「蝉丸」は 形象化された穢れであり、穢れを 天皇制の内部から排除することを意図しているとのこと
連歌や禅に見られる無縁の人たちの熱狂的な共同意識
*あの人がこう詠んだから自分はこう詠むといった個人個人が別個の世界ではなく、集団である一つの世界を追いかけていく
*一切の社会的関係を絶ち、何らかのシンボルのもとに平等に支配する自律的な無縁の共同体という感じ
Posted by ブクログ
著者が20代から40代にかけて、さまざまな雑誌などに発表した論文・エッセイをまとめた本です。
第一部「歴史―能のあゆみ」に収められているのは、能の形成過程にかんする著者の論文で、猿楽や唱導劇など中世芸能にかんする研究を踏まえつつ、観阿弥・世阿弥の二代にかけて大成された能のルーツを明らかにしています。
第二部「作品―能のこころ」は、おそらく本書のメインとなる部分で、「翁」をはじめ25曲の作品についての解説がなされています。ただし、かならずしもそれぞれの作品のメイン・テーマをとりあげているわけではなく、著者の関心にもとづいて作品中のいくつかのモティーフがえらび出され、それについての考証がなされています。
「能の見方」というタイトルから、入門書のような内容を予想していたのですが、著者自身の研究・批評を展開している文章が多かったように思います。第一部の歴史にかんする議論は興味深く読みましたが、第二部以降はわたくしの知識が十分でないために未消化なところも多くのこっています。