松岡心平の作品一覧
「松岡心平」の「commmons schola」「中世芸能講義 「勧進」「天皇」「連歌」「禅」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
松岡心平 中世芸能講義
中世の芸能に影響を与えた 勧進、天皇、連歌、禅 のテーマについて 論じた本。
中世芸能が、仏教や天皇制と強く結びついて成長したことがわかる。連歌や禅の熱狂的な共同原理の中に見られる無縁性(権力や政治から離れて生きる)が 中世思想の特徴なのかもしれない
各テーマのポイント
*仏教の経済活動である勧進が興行化され、芸能化されたことで 能楽に至った流れ
*天皇制の中で穢れを一身に背負う存在として 必要とされた河原者、芸能者など非人の役割
*連歌や禅の熱狂的、無縁的な共同原理
*禅のバサラ文化への影響
勧進興行は 今で言う 大仏再建のためのクラウドファンディン
Posted by ブクログ
著者が20代から40代にかけて、さまざまな雑誌などに発表した論文・エッセイをまとめた本です。
第一部「歴史―能のあゆみ」に収められているのは、能の形成過程にかんする著者の論文で、猿楽や唱導劇など中世芸能にかんする研究を踏まえつつ、観阿弥・世阿弥の二代にかけて大成された能のルーツを明らかにしています。
第二部「作品―能のこころ」は、おそらく本書のメインとなる部分で、「翁」をはじめ25曲の作品についての解説がなされています。ただし、かならずしもそれぞれの作品のメイン・テーマをとりあげているわけではなく、著者の関心にもとづいて作品中のいくつかのモティーフがえらび出され、それについての考証がなされ