池央耿のレビュー一覧
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購入済み
満足
こちらは文章でも映画でも知っていますがマンガも楽しめました。
今年この作品を見つけてから時期になったら読んでみたいと思ってたので購入してみて満足です。
試し読み部分だと文字と背景画で終わってしまうのですが後はふつうにまんがでストーリーが進みますのでご安心を。坂田さんのコミカルさで描かれますが怖いとこは怖い演出が映画を見てるよう。しっかり取り落としなく原作どおりにエピソードが語られてたように思います。基本スクルージを救おうとする方向のストーリーだし彼周辺の人達の思いもあったかい、この時期になると読みたくなるお話です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻は暗号解読の達人である幾何学教授の手記から始まる。
上巻は、まずヴェネツィア人の医学生であるコーラの手記から始まったのだが、真面目でお人好しの好青年と思われた彼の姿は、ふたり目の法学生プレストコットの手記によって、いささか様相が変わってくる。
重大な事柄の記述漏れ、明らかな噓。
コーラはなぜ、ロンドンではなくオックスフォードにやってきたのか。
しかしプレストコットの手記も変だ。
尊敬する父の汚名を返上するための彼の行動は、どう見ても常軌を逸してきている。
ヒステリックなその行動を、彼は、さらに魔法をかけられたからだと思い、その魔法から逃れるために、サラを無実の罪に陥れ、死刑へと向かわせる。
そして下巻。
暗号解読の達人であるウォリスは国王に仕えたり、革命後はクロムウェルに仕え、王政復古3年後の今は再び王に仕えるという定見のなさ。
信仰も英国国教会から長老派、そしてまた国教会と行ったり来たり。
要はいつも勝ち組に乗る男が、コーラとプレストコットの手記を読み、その嘘を暴き真実を語る…ことになっているのだけど、これが過去最高に信用できない語り手。
とにかく自分の考えに凝り固まっていて、間違いを指摘されても聞く耳を持たない。
そもそも、最初にコーラの噂を聞いたときは、トルコの海賊にフィアンセを殺されて復讐の鬼になったがりがりに痩せた男だったはずなのに、目の前に現れた小太りの陽気な男をすんなり受け入れる感覚がわからん。
普通なら、「誰だ?これは」ってなるんじゃない?
もう偏執狂と言っていいくらい視野が狭い。(実在の人物なのに、いいの?これで)
最後の歴史学者ウッドが3名の手記の噓や矛盾を暴き、真相を解明するという流れなんだけど。
解明というか、彼は最初から真相を知っていましたね。
ただ、その意味を理解していなかった。
なぜならば、彼は人付き合いの苦手な世間知らずのお坊ちゃんだから。
噂が耳に入るのがいつも遅い。
そして、彼すらも、信用できない語り手だと思うのが、サラについて語る部分。
今なら正気ですか?と言えるその描写も、当時は本気で信じてはいるのだろう。
だけど、真実かどうかはちょっと疑問。
上巻はグローヴ教授毒殺事件の謎が物語の中心と思っていたのだけど、下巻に入るとイギリスという国の歴史の中のブラックボックスが中心になっていた。
王制と共和制、国教会とカトリック、そしてゆれるイギリス国内を虎視眈々と狙う周辺諸国。
どの語り手の真実も、事実から少しずつ乖離していて、最後まで読んでも全然スッキリしない。
だけど面白かったんですわ。
実在の人物が多数出てくるし、歴史がさらに負わせた過酷な運命には愕然とするけれど、続きが気になってしょうがない。
衒学的で難しい本なのに、ぐいぐい読んで、寝不足でございます。 -
Posted by ブクログ
すっかり光文社の手先…ってこのくだり何度目?
ってことで数えてみました!
ひまわりめろん出版社別既読数ベスト5!!(ドンドンドンパフー)
既読746冊中(2023年3月20日現在)
第5位 新潮社 61冊
第4位 東京創元社 63冊
第3位 早川書房 78冊
第2位 講談社 80冊
第1位 文藝春秋 85冊
でした!ちなみに光文社は43冊で第6位でしたまあまあ多いですが手先感は今ひとつ
なんかすんませんしたっ
もちろんみんみんも集計(なにがもちろんなのか)
※ちょっとデータ取りが雑だったので多少の誤差あり、あとレビューがあがってる509冊を対象にしてます
第5位 光文社 30冊
第4位 新潮社 33冊
第3位 KADOKAWA 48冊
第2位 文藝春秋 51冊
第1位 講談社 59冊
おおー、なんか色出たかも
(KADOKAWAと角川春樹事務所をまとめて角川グループで集計すると63冊で1位になる)
ちなみにおびーは登録991冊中346冊が新潮社でした(既読に絞るともっと割合あがる)
まさに新潮社の手先w -
Posted by ブクログ
よかった。読んでよかった。
静かに静かに進んでいく上巻。
正直睡魔に襲われて全然進みませんでした。。
そしてフランス革命。
運命に翻弄される人々を描いた激動の下巻。
下巻で散りばめられたあらゆる伏線が回収されていく様子に
ページを捲る手を止められませんでした。
自由、平等、博愛、さもなくば死!
虐げられ貧しさに耐え自由を勝ち取るために立ち上がった
もう誰にも止められない群衆の熱気が怖いほどに、
読んでいる私にも伝わってくるようでした。
今回もまっさらな気持ちで読みたく、
いつも通りあらすじも帯も全く見ないで読みました。
あぁ主役はあなただったのか…と。
それぞれの結末に、後半はずっと胸がいっぱいで泣けました。
重厚で読み応えのある本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<登場人物>
チャールズ・ダーネイ→フランス亡命貴族
シドニー・カートン→弁護士(見た目はダーネイとそっくり)。ストライヴァーとは昔からの友人。
ストライヴァー→弁護士。ダーネイ氏の裁判に出席。カートンの主人のような関係の友人。
マネット医師→18年間生きたままバスティーユ牢獄に入れられていた
ルーシー→マネット医師の娘で美人
ロリー→テンソル銀行員。テンソル銀行はロンドンとパリどちらにも属する銀行
ドファルジュ婦人→反革命派の人間をリストアップし、彼らを順に告発して死に追い込む
このうち、ダーネイ、カートン、ストライヴァー全員がルーシーに恋をすることになる -
Posted by ブクログ
ネタバレ<登場人物>
チャールズ・ダーネイ→フランス亡命貴族
シドニー・カートン→弁護士(見た目はダーネイとそっくり)。ストライヴァーとは昔からの友人。
ストライヴァー→弁護士。ダーネイ氏の裁判に出席。カートンの主人のような関係の友人。
マネット医師→18年間生きたままバスティーユ牢獄に入れられていた
ルーシー→マネット医師の娘で美人
ロリー→テンソル銀行員。テンソル銀行はロンドンとパリどちらにも属する銀行
ドファルジュ婦人→反革命派の人間をリストアップし、彼らを順に告発して死に追い込む
このうち、ダーネイ、カートン、ストライヴァー全員がルーシーに恋をすることになる -
Posted by ブクログ
タイムトラベルSFの始祖、の新訳版。今やエンターテイメントになくてはならないジャンルになったとすらいえる、時間移動もの。その源流はセンス・オブ・ワンダーと人類社会の行く末を見つめる慧眼を感じさせるものだった。
80万年後の世界では、富裕層と貧困層との格差社会が広がったはてに、ヒトとしての種族そのものが分化してしまっていた。そこで語られるのは資本主義への痛烈な批判だ。「持つ者」と「持たざる者」との対立、この小説の発表から100年以上たった今もこの構造は変わらない。
昨今の作品に比べればはるかにシンプルながら、人類の終焉について思わず考えてしまう迫力はさすが。80万年後も読みつがれていてほしい名作。 -
Posted by ブクログ
こんなに面白い本に出会えるとは。。。
だから読書はやめられないと思います。
パイド・パイパーとは「ハーメルンの笛吹き」のこと。
あるきっかけから、子供二人を連れてフランスからイギリスへ第二次世界大戦中に逃げることに。
また様々で出来事から三人・四人と増えていく。
無事、逃れることが出来るのか。
もちろん、悪役はナチスドイツであるけれど、
この小説のもっとも良いところは悪役が一人もいないこと。
一読するべき。
追伸…この本は出版されたその年に映画化されたそうです。
それも戦時中の1942年。戦時中に出版されたのもびっくりだし、映画化されたのもびっくり。 -
Posted by ブクログ
英国冒険小説の雄ネヴィルシュートの代表作は「渚にて」よりこっちだと聞き、表紙の絵を見てうっそーと思ったが読んで納得した。表紙に騙されてはいけない。こんなほのぼのとした話ではない。パイドパイパーはハメルンの笛吹きのことだがそれは何を意味するのか。第二次大戦下の戦火強まるフランスで、70歳の元弁護士イギリス人のハワードはイギリスに帰るにあたり世話になったホテルのメイドに2人の子供を連れて行って欲しいと頼まれる。心よく引き受けたもののドイツの侵攻激しくパリ陥落も間近、行く先々で人に助けられながらも託された子供は6人まで増える。100人の敵と戦うわけではない、未知なる世界を旅するわけでもない。戦時下に一人の老人が大人として男として父として子供たちの保護者として、どう振る舞い、どう生きるか、どう帰り着くのかという老人冒険小説である。それがむしろ現実に生きる我々にはリアル過ぎて多分子供にはわからない面白さなのだ。その生き様はジョンバカンと同じくイギリス紳士の矜持であり、戦争の緊迫感の中で各国の登場人物が交わす友情や信頼が身に沁みる。そしてこの話が1942年パリ解放前、大戦ど真ん中に出版されていることに驚く。つまりネヴィルシュートはこれをー現実の中で書いたのだ。ニコルとジョンの恋はおそらく当時多くの恋人たちを引き裂いた戦争の現実であり、親を失った子供たちも同様である。有難う、戦争が終わったら必ず会おうという別れの挨拶。一期一会で出会い、命を賭けて助け合う人たちの生き方そのものに胸が熱くなる。善意というよりも生きるか死ぬかという時に人は何かに縋る、必死で互いに縋るから互いに助け合う結果になる。人生ってそういうものじゃないかと思う。