【感想・ネタバレ】南仏プロヴァンスの12か月のレビュー

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Posted by ブクログ

日々を味わう秘訣が満載。何度でも読みたくなる美しい情景描写。池央耿さんの訳も語彙が豊かでとても読みやすかった。

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2019年01月26日

Posted by ブクログ

旅行記、紀行文ってジャンルに興味を感じたことはなかった。
だって旅それ自体に関心がないんだもん。
でも、今回この本を「とりあえず全然期待せずに」読んだら、非常に面白かった。
プロヴァンスというところに急に詳しくなってしまったような気さえしてくる。
愛着さえ覚えてしまう。
この作家の腕は大したものだ。
ただ、彼がこの作品を世界的な大ベストセラーにしたおかげで、
この地方はきっと旅行客で、(しかも彼が嫌いそうな旅行客)大賑わいになり、地域の色自体も少々変わってしまったのではなかろうか。
また、彼の文章の中に自分の子供のことが一切登場しなかったのはちょっと不自然。
さらに個人的に文句を言うと、食べることに命を掛ける、なんてやっぱりあんまり度が過ぎるとダメだよねぇ。
享楽を追い過ぎるのはねぇ・・・・うらやましいけどさ、糖尿とか高血圧とか、よくないこともかなり多いと思うんだよね。
これを人間らしいというのは、どうなんだろうね。
ちょっと罪っぽいかもww

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2012年10月08日

Posted by ブクログ

この本のお陰でプロヴァンスに移住する人が激増したと言われるほどの、世界的ベストセラー。

読んでいるだけでお腹一杯になる多彩な食事、素朴な人々との交流、厳しいミストラル、観光客に圧倒される夏、葡萄酒作り、季節より短い時間の単位をもたない、ゆるやかな時の流れが、ユーモア溢れる、しかし、それでいて誠実な筆致で描かれる。殿堂入りの傑作。

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2010年11月05日

Posted by ブクログ

田舎暮らしにあこがれるきっかけとなった一冊。
13年前?くらいに読んでから何度も読み返しました。
時間がゆったりと流れ、「幸せとはなにか」を自分の中で理解する事が出来た作品。
読めば読むほど、味が出る(笑)そんな一冊でした。

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2010年06月19日

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キリキリしてちゃ駄目ということを教えてくれる。英国人らしい皮肉っぽい文章がいい意味で面白かった。お腹が空いている時は読まない方が・・・

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2009年12月29日

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ご存知プロヴァンス・ブームを世界中に巻き起こした本。
ピーター・メイルさんって,ものすごく腕の良いイギリスの物書きさんって感じがする。
文章も内容もイギリスっぽいなあ。
翻訳も上手。

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2009年10月04日

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イギリス人の著者が青空と太陽が輝く南仏プロヴァンスに移住してからの奮闘記エッセイ。外国に住むということは、まず生活習慣の違い、言葉の違い、考え方の違い、食生活の違いなどなどありとあらゆる「異文化」に直面するということである。移住してから家の大改装に取りかかるがとにかく難題山積。フランス官僚主義の壁は高く、他にも職人達が約束をすっぽかす常習犯なのだ(笑)最初はとにかくとまどうばかり、プロヴァンスの人々ののんびり具合にやられっぱなしだが、その愛すべき頑固なのんびり気質にも慣れ、諦観とイギリス式ユーモアで地元に馴染んでいく著者のプロヴァンスの12ヶ月がエッセイで楽しめる。プロヴァンス気質に鍛えられた著者が彼らの愛すべき短所を逆手に上手く操るようになっていく成長ぶりも読んでいて面白い。著者が愛してやまないプロヴァンスの風土や気質を私たちも共に味わえる愉快で楽しいエッセイ。

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2011年09月17日

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安易だけど、今年南仏に行くから…。^^; …が、数年前、この本がブームになった時は「けっ」と思って読んでなかったけど、これがすごくおもしろい。見直した。めずらしく知性とユーモア(英国流に言うと、ウィット?フランス流に言うとエスプリ?)のあるエッセイで良かった。翻訳も雰囲気にあっていて良かったし。それこそのんびり南仏で昼寝しながら読むには良いかもね。 (2003 Jun)

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2009年10月04日

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イギリス人の著者は、アメリカとイギリスを往復する忙しい毎日を過ごしていたが、あるとき、旅行で訪れた南仏に魅せられ、移住した。この著者におきた12ヶ月をとてもきれいな文章で書き纏められたエッセイです。

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2015年06月14日

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プロヴァンス美味草子!イギリス人の皮肉とフランス人のエスプリの区別がサパーリなので作者実はフランス人じゃねーのっておもったり、します

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2011年07月29日

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すごく有名な本(らしい)で,プロヴァンスに関する文章に何度も出てきてたのを,やっと読みました.
思っていたよりもずっと地に足がついた,生活感あふれる内容.それがとても面白かった.フランスの,プロヴァンスの文化・習性に苦労しつつも,全体的にはその生活を満喫しているのがすごくよく分かって,いいなーと素直に思えます.これは確かに人気が出るのが分かるな,という本でした.

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2011年05月08日

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どうせ「南仏ってこんなに素晴らしくって、都会の人間の忘れていた心はここにあるんですよ」っていうお洒落エッセイかと思っていたらなかなかにシビアで面白い。
イギリスとフランスの文化の違い、プロヴァンスとパリの文化の違いを筆者が客観的に見つめているのがいい。
プロヴァンスに越したとたんに、長年連絡を絶っていた自称「友人」が増え、筆者の家にヴァカンスで来ようとするくだりは洒脱で愉快。

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2011年01月07日

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昔大好きだった本。
私は絶対フランスでくらすんだ!と
思い大学でも第二外国語はフランス語。
全く物にならなかったけれど、
今でも歩の本を読みながらイメージしていた
南仏の風景が浮かぶ。

おいしいお食事とワインと素敵な時間。
自分の住む場所を愛して上手に暮らしている
そういう人に囲まれて生活してみたい。

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2010年01月08日

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一週間滞在した経験がありますが、本当にProvenceはいいとこです。でも1年を通じるとつらい冬もあるみたい。

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2009年10月04日

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もう何回も読み返しています。南仏。絶対に行けないし、多分行きたくもないのに、不思議とこの世界は大好きです。その素朴で摩訶不思議な生活ぶりを読むたび、世界の広さと豊かさを知る事ができます。うらやましいですね。

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2011年09月18日

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感想
春の空気が鼻腔をくすぐる。そんな小さな喜び。都会では味わうことができない。人が自然の一部であることを思い出す。風の変化に心を踊らす。

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2023年10月02日

Posted by ブクログ

プロヴァンスブームの火付け役となったエッセイ。1990年ごろは映画や雑誌などあちこちでプロヴァンスが取り上げられていてだいぶチャラいイメージがあったのですが、須賀敦子が書評でとりあげていたので、どこにもgo toできない今、気分だけでもと読んでみました。

イギリスで広告の仕事をしていた著者が何度か旅行して憧れていたプロヴァンスに移住し、最初の一年間を綴っている。この観光客でもなく、地元民にもなりきっていないという距離感のある視点がちょうどいい。

期日のまったく守られない工事、予想外に寒い冬など、苦労話もあるものの、基本的にはマイペースかつ堅実なプロヴァンス人たちとの交流が楽しい。これは著者が別荘にやってくる旅行者ではなく、ちゃんとプロヴァンスで暮らしていこうとしているから異国人であっても受け入れられているんだと思う。

自分の土地にある葡萄畑からの収穫を1000リットルのワインで受け取るとか、近所のおいしいビストロ、パン屋など、飲み食いしている話がたくさん出てきて、ワイン好きではない私でもうらやましくなる。

名前しか知らなかったようなイギリスの友人たちが、宿と食事と観光の足を目当てにいきなり電話をかけてきて訪ねてくるとか、いろいろありそうなのもおもしろい。

この本が出版されたのが1989年(日本語訳が1992年)。映画やドラマにもなり、プロヴァンスブームを引き起こしたことで、この土地の良さは失われたりしてないのだろうか。著者はその後何冊かプロヴァンス関連の本を出し、2018年死去。『南仏プロヴァンスの25年』という本も出てるのでこちらも読んでみたい。

以下、引用。

プロヴァンス人にとって、雨は自然が人に加える個人攻撃である。

ウサギを愛玩したり、アヒルに情が移ったりというのは都会人の感覚である。
プロヴァンスの田舎では、禽獣の死と食卓は直接結びついている。

肉屋は肉を売るだけではない。私たちの後ろに客の列が長く伸びるのもお構いなしで、その肉をどう料理して、盛りつけはこう、付け合わせには何、酒はこれこれ、とことこまかに講釈しないと気が済まない。

墓地はたいてい村で一番眺めのいい場所にある。ある老人がそのわけを説明してくれた。「死んだ者は特等席だ。なんたって、この先長いことそこにじっとしているんだから」老人は自分の冗談に大笑いして咳き込んだ。いよいよこの年寄りの番がきたのではないかと私は気が気でなかった。

カリフォルニアの墓地は景色のいい区画の方が平凡な眺めのところよりも値段が高い話をすると、老人は眉ひとつ動かしもせずに言った。「馬鹿は死ななきゃあ治らない。いや、死んでもだ」

「マムシに噛まれたら男は死ぬ。ところがさ、女を噛んだら……」マッソーは眉をひくひくさせて私に顔を寄せた。「マムシの方が死ぬっていうぜ」

食事を終えて仕事に戻る客たちは髭を拭いながらマダムに明日の献立を尋ねた。何かおいしいものを、と彼女は答えた。

彼らの仕事ぶりを見て以来、私の頭の中で鉢に盛られた葡萄の房と、腰痛、肩凝り、日射病の連想は切っても切れないものとなった。

メネルブの村のパン屋は気紛れで、何時に店が開くかわからない。マダムの化粧が済んだ時が開店時間だと聞かされたのがきっかけで、私たちは他所の村までパンを買いに出かけることを覚えた。

ハンターたちが大勢寄ってたかって容赦なくイノシシを撃つとはあんまりではないか、と私はマッソーに言った。
「そうは言っても、イノシシはうまいからな」マッソーは涼しい顔だった。

村では幼時のイエス選びが進められていた。年恰好のちょうどいい子供の自薦を募っているが、選考の基準は何よりも大切な場面を行儀よく勤めおおせる耐久力である。仮装行列は真夜中にはじまるからだ。


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2020年10月03日

Posted by ブクログ

イギリス人であり、イギリス育ちの著者夫妻が、南仏に移り住んでからの12ヶ月を綴った一冊。
新しい本ではないけれど、南仏の雰囲気、人々の温かさが詰まっている。南仏といっても寒い地域があることに驚いたし、バカンスに訪れられる側の立場をとおした夏の様子は興味深かった。豊かな自然がもたらす美味しそうな食事やワイン。仕事は遅れるのが当たり前、呑気な、でも面白い、そして、食事やワインにうるさい人々。
南仏旅行の前知識本として手に取ったのだけれど、結局行かないことになったのが悔しいくらい、明るい太陽に、人々の笑顔に溢れた一冊でした。
いつか、南仏行きたい!!

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2016年08月09日

Posted by ブクログ

プロヴァンスに移り住んでからの日常が12ヶ月にわけて書かれていて読みやすく楽しかったです。この本を読んで南仏に行きたいと思いました。

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2011年09月06日

Posted by ブクログ

友人からもらった想い出の一冊。豊かに生きるってこういうことなのかな。。と思ったり。
東京に居ては味わうことの難しい、太陽の日差しと草木の香りが漂ってくる。

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2011年06月30日

Posted by ブクログ

-イギリス人はなにしろ消化器が弱く、どこへ行っても下水のことばかり気にしている-

「南仏プロヴァンス」といえば、「陽光溢れる自然」「ラテン気質の純朴な人々」を想像するのでは?そこからいくと、初めの一行で、この作者が「異邦人」であることがわかる。だって文体・文章がイギリス人(理屈っぽくて、シニカル)っぽい!観光ガイドブックとして、名物チェックだけでなく、「ヨーロッピアンキブン」の追体験ができるのが良い。

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2009年10月07日

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