池央耿のレビュー一覧

  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    日々を味わう秘訣が満載。何度でも読みたくなる美しい情景描写。池央耿さんの訳も語彙が豊かでとても読みやすかった。

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    2019年01月26日
  • タイムマシン

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    80万年後の地球にいた地上人と地下人。
    暗に、今の世の中の問題意識を提示しているかのようだ。

    人間は動物を家畜化し、
    多くの場合(キリスト教など)霊魂は人間以外の下級動物には存在しないとしてきた。人間至上主義だ。

    快適さを求める人間の末路は?
    なさそうでありそうな未来の物語。

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    2018年12月10日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    ジワジワと染み入る小説。第二次大戦、独軍のポーランド侵入を機にヨーロッパに広がる恐怖。迫りくる危険を感じ独占領下の仏から本国英国へ帰ろうとする老人ハワード。しかも自分の子供、孫でもない小さな子供二人を連れて。英国への道のりは迷走しながらも一緒に行く子供の数が増えていく。戦争の恐怖と緊張感、そしてハワードが背負う命の重さと責任を一緒に感じ取りながら息をひそめるようにページをめくる。独兵を悪魔のように書くこともできるが良い面も見せている。国の未来を信じ戦っているのは同じ人間なのだ。戦争終結前の1942年作品。

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    2018年08月14日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    ネタバレ

    息子を失った傷心の老人が戦火のフランスで子供達を託され、イギリスへ向けての逃避行を始める。道中にはびこる死、そして困難。その中で連れ帰ればならない子供の数はどんどん増えて行く…
    主人公の老ハワードは持ち前の正義感と枯淡のウィットを武器に、その旅へ果敢に挑戦するのだ。
    助けてくれる者、助け合う心。
    憎むべきヴィーゼル少佐ですら、戦争の前では親類の少女の身を案ずる一人の叔父でしかない。
    敵味方、国籍の別なく子供達を守り通そうと奮闘するハワードの姿に、読者は強い勇気と人間の気高さを感じるだろう。

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    2017年02月11日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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     世界大戦下のイギリスのとあるクラブ。遠くから空襲の砲弾の音が聞こえる長い夜に、わたしはジョン・ハワードという老人と意気投合する。フランスからイギリスまで、あらかた歩いて帰ったというハワード。わたしはその話に興味を持ち、さらに話をうながす。そしてハワードは、幼い子供たちをつれてフランスからイギリスは渡った話を語り始める。

     戦争の影響で電車やバスの路線は乱れ、さらに侵攻してきたドイツ軍は、イギリス人を捕らえようとしています。

     また子供たちの描写のリアルさも、物語を盛り上げます。道中で熱を出してしまったりぐずったり、あるいは無邪気に戦車を見たがったり、ドイツ兵の前で英語で話そうとしたりと、

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    2017年02月05日
  • タイムマシン

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    短いけど濃厚。実際に未来はこうなりそうで怖くなった。100年前以上の作品なのに想像力が今読んでも古臭くないのに驚かされる。

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    2016年09月08日
  • クリスマス・キャロル

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    「人はみな、隣人、同胞と進んで深くかかわって、心を通わせなくてはいけない。そのためには、遠路をいとわずどこへでも出かけるようでなくてはだめだ。」

    こんなに感情が溢れ、匂いがする物語だったとは。前回読んだ岩波文庫の訳は、感情移入できず、短いお話ながら何度も挫折しかけた。それに比べるとさすが新訳だけあって、人々の交わす表情が伝わってくる。単純明快な話だけど、クリスマスはキリスト教のお祭りであることを再認識させられる。日本にいると「誰と過ごすか」「何をあげるか」しか話題にならないけれど、貧しい人に寄付をし、キリストの誕生を家族みんなでお祝いしようという温かい心が根底にあることを改めて思いだすきっか

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    2015年07月17日
  • ウィンブルドン

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    祝・復刊!とても面白かった。1977年の作品なので、片手バックハンドが主流だったり携帯電話がなかったり、今とは違う状況も多々あるが、前半の青春編も後半のミステリ編も大変読み応えがあった。ラリーの描写もテニスファンにはたまらない内容。ウィンブルドンを舞台にした犯罪がいつ解決するのか、ラストはハラハラドキドキで読み終えた。当時のテレビ中継技術も興味深い。ツァラプキンのように綺麗に負けるかデニスンのように汚く勝つか、誰とは言わないが現役の選手に置き換えて読んだ方も多いのではないだろうか。

    p65
    相手方のサーブでラブ・フォーティに追い込まれると、

    p86
    「まだまだ、食えるところまではいってない

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    2015年02月10日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    ネタバレ

    評判が良かったので、いつか購読しようと思っていたのですがやっと古本屋で見つけ講読。
    本当に一気読みしました。

    激しいアクション、殺伐としたシーンがない。70歳のおじいさんが主人公の異例な冒険小説。
    唯一の武器は、弁護士であった資金力、交渉能力、フランスの土地勘のみ。
    本当にこれでもか!と、難題が降りかかるが、タフなイギリス紳士が切り抜ける。こんな状況でも未来に溢れた子どもとはいえ、他人の子どもを自らの犠牲を厭わずに守れるのか。
    敵であるドイツ軍に捕まりそうなスリリングな状況下に子ども達の無邪気なのが癒される。
    第二次世界大戦のフランスの情景を生かしながら、主題は、未来を担う子ども達に自らの犠

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    2013年11月21日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    第二次世界大戦のさなか、老弁護士は滞在先のスイスに近いフランスの片田舎からイギリスに帰郷する。ドイツ軍の進軍を聞き、滞在先で同郷の家族から子どもの同行を依頼され、老人と子どもたちのイギリスへの旅が始まるのだ・・。
    老郷の身なのに、小さな兄妹の世話は大変・・、しかるにさらにホテルのメイドの子どもを預かり、次には被災して孤児になった男の子も・・・、そんな風にどんどん一緒に逃れる旅の道連れが多くなる。約束したことを守りぬく老人は本当に紳氏なのだ。
    ちょっと翻訳臭が気になるけれど、一気に読めるロードサイドストーリー。

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    2013年02月05日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    旅行記、紀行文ってジャンルに興味を感じたことはなかった。
    だって旅それ自体に関心がないんだもん。
    でも、今回この本を「とりあえず全然期待せずに」読んだら、非常に面白かった。
    プロヴァンスというところに急に詳しくなってしまったような気さえしてくる。
    愛着さえ覚えてしまう。
    この作家の腕は大したものだ。
    ただ、彼がこの作品を世界的な大ベストセラーにしたおかげで、
    この地方はきっと旅行客で、(しかも彼が嫌いそうな旅行客)大賑わいになり、地域の色自体も少々変わってしまったのではなかろうか。
    また、彼の文章の中に自分の子供のことが一切登場しなかったのはちょっと不自然。
    さらに個人的に文句を言うと、食べる

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    2012年10月08日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    第二次大戦中、引退し休養のためフランスを訪れていたイギリス人弁護士。戦局の悪化を憂い急遽帰国を決意した彼は同宿した一家の子供二人を預かることに……。
    派手なアクションも謀略もなく、老人と子供たちの旅を淡々と描くだけ……ながらも手に汗握る極上の冒険小説。様々な苦難に出会いながらも決して折れないハワード老の矜持が素晴らしい。静かで、そして力強さにあふれた物語。

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    2012年08月17日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    何度か読み返してる。
    誠実に生きて行動することが当たり前のように外野で叫ぶことはできるし、
    そうすることがいかに困難か私たちにはとてもよくわかる(と想像する)。

    けれど、1940年代の戦火の中、誠実と謙虚さで
    使命と呼ぶまでも無い人間としての当たり前に生きることが
    いかに何物にも侵されない強さを持つものかに気がつかされると、
    物語とわかっていても主人公の老紳士に泣ける。
    さりげなくも美しい人生だと思う。

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    2012年06月12日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    面白かった。
    書店員のお奨め文を読んで購入しましたが、
    期待を裏切らず、でした。
    イギリスの老紳士が子供達を引き連れてナチ占領下のフランスを脱出しようとする話。
    あっ、それでパイド・パイパー(ハーメルンの笛吹き)ね。
    何しろご老人が主人公なのでテンポはゆっくりなんだけど、
    読者は無事脱出できるのかヒヤヒヤしながら読み進める訳です。
    いや読み応えありました。

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    2017年10月14日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    この本のお陰でプロヴァンスに移住する人が激増したと言われるほどの、世界的ベストセラー。

    読んでいるだけでお腹一杯になる多彩な食事、素朴な人々との交流、厳しいミストラル、観光客に圧倒される夏、葡萄酒作り、季節より短い時間の単位をもたない、ゆるやかな時の流れが、ユーモア溢れる、しかし、それでいて誠実な筆致で描かれる。殿堂入りの傑作。

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    2010年11月05日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    田舎暮らしにあこがれるきっかけとなった一冊。
    13年前?くらいに読んでから何度も読み返しました。
    時間がゆったりと流れ、「幸せとはなにか」を自分の中で理解する事が出来た作品。
    読めば読むほど、味が出る(笑)そんな一冊でした。

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    2010年06月19日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    キリキリしてちゃ駄目ということを教えてくれる。英国人らしい皮肉っぽい文章がいい意味で面白かった。お腹が空いている時は読まない方が・・・

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    2009年12月29日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    ご存知プロヴァンス・ブームを世界中に巻き起こした本。
    ピーター・メイルさんって,ものすごく腕の良いイギリスの物書きさんって感じがする。
    文章も内容もイギリスっぽいなあ。
    翻訳も上手。

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    2009年10月04日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    イギリス人の著者が青空と太陽が輝く南仏プロヴァンスに移住してからの奮闘記エッセイ。外国に住むということは、まず生活習慣の違い、言葉の違い、考え方の違い、食生活の違いなどなどありとあらゆる「異文化」に直面するということである。移住してから家の大改装に取りかかるがとにかく難題山積。フランス官僚主義の壁は高く、他にも職人達が約束をすっぽかす常習犯なのだ(笑)最初はとにかくとまどうばかり、プロヴァンスの人々ののんびり具合にやられっぱなしだが、その愛すべき頑固なのんびり気質にも慣れ、諦観とイギリス式ユーモアで地元に馴染んでいく著者のプロヴァンスの12ヶ月がエッセイで楽しめる。プロヴァンス気質に鍛えられた

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    2011年09月17日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    安易だけど、今年南仏に行くから…。^^; …が、数年前、この本がブームになった時は「けっ」と思って読んでなかったけど、これがすごくおもしろい。見直した。めずらしく知性とユーモア(英国流に言うと、ウィット?フランス流に言うとエスプリ?)のあるエッセイで良かった。翻訳も雰囲気にあっていて良かったし。それこそのんびり南仏で昼寝しながら読むには良いかもね。 (2003 Jun)

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    2009年10月04日