池央耿のレビュー一覧

  • ガニメデの優しい巨人

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    ネタバレ

    星を継ぐものがめちゃくちゃ面白かったので続けて読んだ。
    ガニメデで人類と巨人が出会うのだが、その巨人らが優しすぎて、私は捻くれてるからなのか裏があるんじゃないか、どっかで本性出してくるんじゃないかとハラハラして読んでた。でも最後までタイトル通り優しい巨人だった。
    気になったのが、ガニメデにいた時に少数の人間がガニメアンに対して私みたいな猜疑心を持っているような描写があったのだけど、あれは今後の伏線なんだろうか…?
    優しい巨人も最後には人類発祥に関する重大な事を残していったが…続編も楽しみ。

    0
    2025年05月17日
  • 失われた地平線

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    シャングリラ、飛行機が乗っ取られて不時着し桃源郷にすむことになる4人が性格もバラバラでそこでの生活、そしてここに連れて来られた理由などを知る。
    最後はどうなったのか現実に起こったことか、夢想か読者に任せる話は空想好きの自分にはいい終わり方だった。
    そして欧米人が書いたにしてはいい加減なぞんざいではなく崇高さが垣間見れて訳がいいのか日本人が書いた小説のような読みやすく違和感なく再読したい一冊。

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    2025年05月14日
  • 内なる宇宙 下

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    まさかの、本当の電脳世界!
    超電子コンピューターの処理過程において生まれた、まったく物理法則の異なるコンピューターの中の「電脳宇宙」の者たちが、「外」の世界の実体を求め、果ては宇宙の支配者・神になるために画策してくる。

    頭脳戦、デジタル戦、情報戦に終始するかと思いきや、惑星ジョヴレンの闇社会が絡んできたり、ハント博士&ダンチェッカー教授と愉快な仲間たちでコンピューターの内側の世界に乗り込んで行って捕まったりして、いやもうすごいアドベンチャーだ(SFだけど)
    おもしろかったー!!
    わくわくしっぱなしだった。
    読み終わっちゃったよ。あーあ。

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    2025年05月03日
  • 内なる宇宙 上

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    「星を継ぐもの」三部作の続編というか、後日譚。
    超電子頭脳ジェヴェックスが運営管理する架空戦争に敗れた惑星ジョヴレンは、非暴力主義のガニメアン(地球人と祖先が一緒の異星人)が監督指導統治することになり、そこで起こる社会問題にガニメアンの旧友であり戦友であった地球人が駆り出されることになった。地球人ハント博士とダンチェッカー教授がまた知の巨人として活躍する。

    続編が出ていることに気付いて狂喜乱舞。
    敵の全容がなかなか見えてこず、見えて来たところで愕然。
    AIが(で?)こんなことになったらどうしよう!
    映画「マトリックス」を思い出しながら読む。
    おもしろすぎて他のことに手がつかないので、このまま

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    2025年04月25日
  • クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    感動の一作。毎年クリスマスに読み返したい。

    吝嗇家で周囲と馴染まない老スクルージが、3人の精霊と過去・現在・未来の自分の姿を見て、改心する物語。

    商売にのめり込むうちに、暖かい心を失ったと恋人に指摘されるシーンが特に印象に残った。

    未来のスクルージの末路には、現代の孤独死問題を重ねずにはいられなかった。

    利他の素晴らしさを教えてくれる一冊。

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    2025年04月19日
  • ガニメデの優しい巨人

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    知的好奇心を満足させてくれる傑作です。

    本作は発達した科学力を持つ異星人との接触から始まり、人類の起源を追求していく過程をドラマチックに描いています。読み進めていくと、未来の人類が歩むべき理想の道を明確に示してくれていることを夢想させてくれます。

    本作はJ•Pホーガン三部作中の二作目の作品です。
    一作目の「星を継ぐもの」の続きになります。この作品もかなり面白かったですが、本作も同じレベルで興奮し没入することができて大変満足しています。

    いやー本当に読んで良かった。特に異星人と人類の関係を推察し、立証していく過程は脳汁出まくりで読むのが止められなくなります。

    大おすすめです。
    興味を持っ

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    2025年02月14日
  • ガニメデの優しい巨人

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    「星を継ぐもの」に続き、やはり名作だった。
    異星人の地球文明に対するコメントがいちいち面白く、のめり込んでしまった。

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    2025年02月05日
  • ガニメデの優しい巨人

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    前作『星を継ぐもの』で詳細が明らかにされずじまいだったガニメアンが大々的に登場して、第一異星人として人類とファーストコンタクトを交わす
    前作同様文句の付けようがないサイエンス・フィクションで読んでてずっと面白かった
    プロローグの「これから何が始まるんだ!?」ってワクワクとエピローグの「なるほど〜…」と感嘆するのが堪らないね
    三体と同じ「異星人との接触」というテーマにも拘わらず全く違う展開に発展していくのが面白かった
    終盤で張られた伏線が次作でどう回収されるのか気になる

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    2025年01月10日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    1942年の第二次世界大戦中に書かれた冒険フィクション。
    舞台はドイツ軍進軍直前のフランス。

    元弁護士として隠居生活を送っていた英国老紳士であるハワードは祖国イギリスで戦局のニュースを聞きながら何もできない自分に塞ぎこんでいたが、気分転換するためにフランスのアルプス付近へ釣りをするために慰安旅行にでかける。
    無事目的地で身心を休めていた彼だったが、そのフランスの奥地へも戦争の影は忍び寄り、当地で知り合った人から幼い子供を預けられてイギリスまで連れ帰ってほしいという依頼を受ける。

    老いた体で、混乱するフランス国内を、自由気ままに暴れまわる子供たちを連れて、果たして彼は無事にイギリスまで戻るこ

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    2024年11月04日
  • 失われた地平線

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    理想郷を表す言葉”シャングリラ”の初出の作品。1933年に発表後、翌年ホーソンデン賞を受賞 。2度映画化されている冒険小説の名作。

    本書は、現在の視点で描かれるプロローグから、11章からなる過去の視点の本篇、そしてプロローグの続きとなるエピローグで終わる構成になっています。

    その本篇で語られる”シャングリ・ラ”の暮らしぶりは、まるで老荘思想の世界観のようで自分は好きですが、事件に巻き込まれて暮らし始めた4人の登場人物のうち、一人の若者にとっては退屈極まりない場所だったようです。その彼の上司である主人公との後半のやり取りが興味深くて面白かったですね。まるで自分が若い頃に年配の人に対して思って

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    2024年09月14日
  • 二都物語(下)

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    末代まで呪ってやる!ってお話しでした(ほんとか?)

    うーん、どうなの?
    親の罪は果たして子に引き継がれるの?
    ってこと、まぁがっつり法律になってるくらいの時代もありましたよね
    でも実際今でもよく議論になります

    当事者からしたら、そういう気持ちを持ってしまうのも分からなくはない
    分からなくはないけど、やっぱり切り離さないとな〜とも思う
    だって感情論だもん
    でも感情論だけに難しい

    親の罪を子が背負う必要はない!

    これ正論!唯一無二の真理!

    親の恨みを子で晴らす

    こんなのダメ!って思うけど
    自分以外全ての家族がそいつに殺されたとなれば、息子がどんな善人でも日々幸せに暮らしてるだけで許せな

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    2024年09月10日
  • 巨人たちの星

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     『星を継ぐもの』から始まる三部作が終わりました。実はもう1作未翻訳のものがあるそうですが、これで終わりでいいのではと思えるくらい素敵な読後感でした。ザ・SFといった感じで、するすると読めました。

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    2024年05月26日
  • ガニメデの優しい巨人

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     先輩から借りた『星を継ぐもの』の続編。前回がSFに歴史ミステリーが付与された大作であるなら、今度は異星人との交流を描いたハートフルなSF要素が強かったように思います。ただ、前作の伏線をしっかり回収していくあたり、やはり面白い。次の3部目を本日から読みます。

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    2024年05月12日
  • ガニメデの優しい巨人

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    ネタバレ

    「星を継ぐもの」の続編とは言うものの、まあそこまで繋がってはいないんだろうと勝手に思っていた。舞台がサラッと数百年、数千年飛んだりするのかな、と。
    が、めっちゃめちゃ繋がっていた!
    というか、前作でチャーリーが見つかり、ルナリアンの存在が研究され、巨人もいたのでは…という、全てが研究と想像で語られていた、正直なかなか内容が難しくて理解が大変だったのに、今作ではなんとガニメアンそのものがドドンと登場!色んな秘密がガンガンわかってくる!
    ひえ〜!話が全然変わってくるよー!というか全然変わった。前作に比べて、圧倒的に会話シーンが多いため、とても分かりやすい。というか分かりやすすぎて、理解する前に読み

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    2024年04月01日
  • 巨人たちの星

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    星を継ぐもの、優しい巨人、に続く3作目。
    前作、前々作には存在しなかった「敵」キャラが登場することで緊迫感が加わり、これまで以上に読み進める手が止まらなかった。傑作です。

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    2024年03月29日
  • ガニメデの優しい巨人

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    「皆、脳障害を持っているのですか?」

    いやもう、めちゃくちゃ面白いやん!
    これぞSFって感じです
    どうだぁ!SFだぞぉ!って感じです
    公園で肩叩かれて振り向いたらコートをバッて開いてSF見せられた感じです!(絶対その感じじゃない)

    SFって要するに科学的知見に基づいた”デタラメ”のことなんですよね
    この”デタラメ”をいかに大真面目に語るかがSFの面白さを左右すると言っても過言ではないわけです清少過言(いらないやつ)

    で、ホーガンの”デタラメ”と言ったらとんでもないレベルなんですが、もう真顔で言うもんだから近い将来現実に起こりそうな感じもしてきちゃうんです
    ホーガンの真顔知らんけども

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    2024年03月27日
  • 内なる宇宙 下

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    ネタバレ

    天文学的な状態の組み合わせが発生する場には生命のようなものが生じうるという構造から、コンピュータの中に生命が生じたら、という発想がすごい。

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    2024年03月27日
  • 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 決定版

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    ウイットに富んだ表現、魅力あふれる登場人物。最初は幼稚園時代にどうこういう話を持ち出してひねくれた説教をする内容かと疑いながら読んでいたのだが、あっという間に引き込まれて読み切ってしまった。私が好きなのは、隣人のワシントン氏、あたし人魚なのの女の子、神学の大学院時代の先生、あと一人クリスマスキャロルをやってくれたベトナム人のホンドク君かな。でも庭の落ち葉掃除をやってくれた子も捨てがたい。でも登場人物が全て素敵なのは彼らを見ているフルガム氏の温かい眼差しを通してだからということに疑いはない。クリスマスツリーも洗面所も、何気ない日常の風景も面白く人生の教訓に満ちた場面に変えてしまう。

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    2024年03月03日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    パイド パイパー

    第二次大戦中に少しずつ増えていく子供達と共に、フランスからドイツ軍の侵攻を避けながら故郷イギリスを目指す、元弁護士の老人の長い長い道のり。
    前知識無しに読んだので、ハラハラしながら読みました。
    お勧めです。

    #じれったい #切ない #ドキドキハラハラ

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    2024年02月09日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    老紳士と子供たち(他人)の冒険小説。
    第二次世界大戦下、スイス?フランス?からイギリスへの国境を越える旅の様子を、ドキドキハラハラしながら見守りました。
    人生でトップスリーに入る作品です。

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    2024年02月05日