あらすじ
架空戦争に敗れた惑星ジェヴレン。この星を管理・運営する超電子頭脳ジェヴェックスは、一方で人々を架空世界漬けにしていた。敗戦に伴ってジェヴェックスと切断され、混乱する社会では、ある指導者による惑星規模の一大陰謀が密かに進行する。進退きわまったガニメアンたち惑星行政当局の要請を受けたハント博士とダンチェッカー教授たちは急遽、ジェヴレンへ向かう……。月面で発見された宇宙服姿の遺骸は5万年前のものだった、という壮大な謎を端緒とする不朽の名作『星を継ぐもの』に続くシリーズ第4部! 第25回星雲賞海外部門受賞作。/*本電子書籍は『内なる宇宙 上』(創元SF文庫 新装新版 2023年10月20日初版発行)を底本としています。
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Posted by ブクログ
「星を継ぐもの」三部作の続編というか、後日譚。
超電子頭脳ジェヴェックスが運営管理する架空戦争に敗れた惑星ジョヴレンは、非暴力主義のガニメアン(地球人と祖先が一緒の異星人)が監督指導統治することになり、そこで起こる社会問題にガニメアンの旧友であり戦友であった地球人が駆り出されることになった。地球人ハント博士とダンチェッカー教授がまた知の巨人として活躍する。
続編が出ていることに気付いて狂喜乱舞。
敵の全容がなかなか見えてこず、見えて来たところで愕然。
AIが(で?)こんなことになったらどうしよう!
映画「マトリックス」を思い出しながら読む。
おもしろすぎて他のことに手がつかないので、このまま下巻に突っ走ろうと思う。
(ちなみに、私の中でハント博士はケビンコスナーである)
(ダンチェッカー教授はマイケル・ケイン)
Posted by ブクログ
ホーガンは、私たちに一々わかるように説明したりせず、目一杯想像させようとしてくるところが好き。
一冊でうんと長い時間楽しめる。
最終回も楽しみだー!
Posted by ブクログ
前書きに当初は三部作までで完結の予定だったと書いてある通り、よりフィクション感が強いというか前作までとはだいぶ雰囲気が異なる。前書きを先に読んでいたから別世界がどこなのか想定がついた状態で読めたが、まっさらで読んだら意味不明かもしれないと思った。(逆に、前書きが軽くネタバレでは?と思うので嫌な人は飛ばした方がいいと思う。)そのせいもあり展開はゆっくりめな印象だった。
ここからどう話が展開していきどう結ぶのかが気になる前半だった。
Posted by ブクログ
ここに来て、まさかこの様な展開に持っていくのか!?と思いながら上巻を読み終えました。
確かに、AIや仮想空間の技術が進んだら、こういう展開になる人物が現れないとは言い切れない。
下巻を読むのが楽しみ!!!
そして、文に慣れたのか、それとも読みやすい文になっているのか分からないが、とてもスラスラと読める。
ダンチェッカー教授は、相変わらず仕草が可愛い!
Posted by ブクログ
翻訳者がシリーズを通して同じなので統一感があった。
掌を返すとか、あとなんだっけ…
昔風の表現が…
前の巻から間が空いている割には、人物が相変わらずで、そうそうこう言う人だったとなる。
序文が前に掲載されているのは何か意図があるのか?
別の世界がどこにあるか示唆していて、どうやってそれに気づくのかを観察しているような気分。
Posted by ブクログ
人間の人格や精神というものも、すべてデータに還元できるのではないか。そして、コンピータのなかで独自に進化したデータの「人類」。五感をコンピータに接続して究極的にリアルな疑似体験を楽しむ人々の意識を、「人類」が乗っ取っていく。バーチャルリアリティ技術が進み、AIが社会に浸透する今、リアルな怖さがある。
Posted by ブクログ
30年以上前に書かれた話なのに今読んでも十分楽しめる。
あるかもしれないということと、人より遙かに優れた知性が人に助けを求めるかというところがちょっと気になるけれど。
Posted by ブクログ
SF小説の最高峰の一角と信じてやまない、星を継ぐ者のシリーズ4作目。
3作目までで感動的なほどに完結してるのになんやねんと言うのはドラクエとおんなじ。
相当昔に一度読んだんだが、なんだかなあ、と思ってそれから一度も再読していない。
今回久々に手に取ったのは、ミネルヴァ計画という、これが本当の完結編というのが出版されて、ならばと全く記憶のないこの一編が必要になったから。
3作目も実はそうだったんだが、スペオペ的なところはあんまり期待してないというか、その部分は特段秀とするところもない気がするのだが、本編はさらに、プチファンタジー要素を入れ込んであって、そこが、なんともうざいのだ。
大幹にはホーガンらしい骨太なところがあるとはいえ、そこがどうにも違和感あった次第で。
久々読んで、そこはやっぱり面白いが受ける感想はさほど変わらない。
前作までで完全解体したはずのジュヴレン人の社会に、なんぞや不審な動きがあって、そこに宗教とか絡めてくる。
ほぼ、記憶がないので新鮮に読んでいるのだが、答えは下巻で。
Posted by ブクログ
「星を継ぐもの」シリーズ完結となる「ミネルヴァ計画」が発売され、その前に第四弾のこちらを読んどかなきゃということで。30年以上前の作品だが、意外や古さは感じない。というか、VRと脳の認知に対する影響といったものは、現代、未来までも見越した示唆を感じさせるものだった。ストーリーは謎解き要素が多めでSF感薄めな上巻だったけど、下巻はどうなるか。