池央耿のレビュー一覧
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月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体はなんと死後5万年を経過していることが判明する。果たして現生人類とのつながりは、いかなるものなのか? いっぽう木星の衛星ガニメデでは、地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの巨星が一世を風靡したデビュー作。第12回星雲賞海外長編部門受賞作。
気にはなりつつ、今まで読み逃して(?)いたSFミステリの古典名作。
謎の始まりにおお〜!っと盛り上がるも、続く専門用語満載の議論、議論、議論。
読み進めるのがややキツイかも。
でもそこを頑張って乗り越えた後のラストは秀逸。
感受性高めな若い時に読んでいたら、もっと楽しめたかな。 -
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ネタバレキャラクターの性格も話の構成・展開も単純明快で、本書が短編なことも相まってとても読みやすい本だった。
しかし感情の表現も等しく単純であり、せっかくのスクルージの信条の移ろいが妙に小ざっぱりとしているのが本筋の面白さを半減させているように感じられる。
「頑固で情け知らずの冷たい人」→「誰よりも熱心にクリスマスを祝う優しい人」と変わっていく過程の感情に複雑さがない(元来の性格からの感情と反省の感情が共存しているようには見受けられない)ため、彼に共感しながら読むことが難しかった。
またこの展開からすると、スクルージの心情の変化は、あくまで「自分が将来不幸な目にあいたくないから」生まれた変化であり、本書で強調したいであろうキリスト教精神にあまり基づいていない。キリスト教精神の考えに基づけば、彼はそのような動機がなくとも弱くされたものたちのために動かねばならない。
最後の彼の態度のみを見るならば、合致しているとも考えられるかもしれないが、幽霊と出会っている間の彼を考慮すれば合致していないと考えるのが正しいと感じた。 -
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血も涙もない守銭奴と呼ばれる金貸しのスクルージは、数年前に仕事のパートナー、マーリーを看取っている。そのマーリーが亡霊となり、あるクリスマスに現れた。彼の導きで3人の精霊とともに自らの現在過去未来を見聞する中でスクルージは、自己を見つめ直す。結果、長年の過酷な日々にすっかりねじ曲がってしまった心根を入れ替え、本来の自分を取り戻すことになる。
「そんなに簡単に改心できるの?」と穿った見方をしがちだけれど、この辺りは巻末の訳者あとがき(2つある!)を読まないと本筋が見えづらい。作者の意図や当時の社会や受け入れられ方を知ると、理解が深まる。単に不幸な未来を見て改心したのではないことは、過去をまずは見せたことでも感じられるのだけれど。
あと、昔の作品はどうしても単純に感じられるのだけれど、このフォーマットを作り上げた、ほぼ元祖と考えると、また見方も変わってくる。
この作品が2世紀にわたり読まれ続けてきた不朽の名作である意味は、やっと知ることができた。この古典文学文庫がある意義がこの作品に象徴されているように思えた。 -
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多分ホーガン氏は、最良の書き手ではない。
ような気がする。
ファンタジー系の描写、これは、日本語訳者が悪いのか。
全く興醒め。
社会科学的なところとかも、もう仕掛けがわかった後ではどうってこともなく。
うーん。
要はバーチャル社会からの人の意識を通じた「侵略」で、面白いんだがなんか、いまいち乗らない感じが否めない。もうちょっと突っ込んだ設定が出来たのではないかな。
そも、基本の設定のところの説明が数式のないブルーバックスみたいで、二、三度読んだがよく分からん。
ゾラックは相変わらず可愛いが、ハントとダンチェッカーの掛け合いはほとんどないし、そう、全体に消化しきれない不満が残った。
ストーリー書くと弱いよなあ、と思った。
一番ショックを受けたのは、カバー後書きで、ホーガンが2010年に故人となっていたのを初めて知ったことかも。 -
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SF小説の最高峰の一角と信じてやまない、星を継ぐ者のシリーズ4作目。
3作目までで感動的なほどに完結してるのになんやねんと言うのはドラクエとおんなじ。
相当昔に一度読んだんだが、なんだかなあ、と思ってそれから一度も再読していない。
今回久々に手に取ったのは、ミネルヴァ計画という、これが本当の完結編というのが出版されて、ならばと全く記憶のないこの一編が必要になったから。
3作目も実はそうだったんだが、スペオペ的なところはあんまり期待してないというか、その部分は特段秀とするところもない気がするのだが、本編はさらに、プチファンタジー要素を入れ込んであって、そこが、なんともうざいのだ。
大幹にはホーガンらしい骨太なところがあるとはいえ、そこがどうにも違和感あった次第で。
久々読んで、そこはやっぱり面白いが受ける感想はさほど変わらない。
前作までで完全解体したはずのジュヴレン人の社会に、なんぞや不審な動きがあって、そこに宗教とか絡めてくる。
ほぼ、記憶がないので新鮮に読んでいるのだが、答えは下巻で。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日々の何気ないエピソードから大切な気付きをもらえるエッセイ集だった。
以下は印象的だった考え方。
・雑草かどうかは見る人しだい。タンポポは雑草じゃなくて立派な花。
・人はみな、どこかで誰かの役に立っている。ー自分で思っている以上になくてはならない存在なのだ。
・人魚なんてどこにもいないというのは間違いである。
・クリスマスに本当は何が、ほしいかーわたしは子供に戻りたい。
この本を読みたいと思ったきっかけをすっかり忘れてしまい、本当は読みたいと思った時に読むのが読書のベストだったなと思いかけたが、今は今なりに感じられるものがあった。