池央耿のレビュー一覧

  • パイド・パイパー 自由への越境

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    ネビル・シュートはSFの名作「渚にて」の著者でもあります。書店で「買おうか?」悩んでいる時、解説を読んでその事を知り買うことにしました。また、表題の「パイド・パイパー」は、退治した謝礼を支払わない村人の怒って、子供達を笛で釣り出してしまう童話「ハーメルンの笛吹き男」のことです。まあ、子供が次々と集まるところは同じなのですが。
    シチュエーションは何もかも違うのですが、同じように老イギリス紳士が主人公であるせいでしょう、カズオ・イシグロの「日の名残り」を思い出しました。どちらとも「主人公のキャラクター=小説の主題」という気がします。
    「日の名残り」は表題の如く、斜陽のイギリスを背景にしています

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    2017年11月16日
  • タイムマシン

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    タイムマシン関連の原点であるウェルズの”タイムマシン”を
    初めて読みました。
    そういうはなしだったんだとなんとなく感動しました。
    これを100年以上前に書かれてあることに驚きます。
    また、イーロイ人とモーロック人のコンセプトが面白く
    思いました。

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    2017年06月03日
  • 二都物語(上)

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    訳は結構難しい。最初の数十ページはだいぶしんどかった。文章のつくり自体はそれほど問題ないのだが、単語の選び方が古めかしく、普段使いしないような単語が積極的に使われている。私は読みながら何度も意味を検索しなければならなかった。が、下巻まで読み終えたいまとなっては、フランス革命という歴史的事実を背景にしたこの作品において、格調を重視したのは相応に理解できるという思いに至った。下巻は物語が細かく動くので上巻よりだいぶ読みやすいかと。

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    2017年05月02日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    イギリス人であり、イギリス育ちの著者夫妻が、南仏に移り住んでからの12ヶ月を綴った一冊。
    新しい本ではないけれど、南仏の雰囲気、人々の温かさが詰まっている。南仏といっても寒い地域があることに驚いたし、バカンスに訪れられる側の立場をとおした夏の様子は興味深かった。豊かな自然がもたらす美味しそうな食事やワイン。仕事は遅れるのが当たり前、呑気な、でも面白い、そして、食事やワインにうるさい人々。
    南仏旅行の前知識本として手に取ったのだけれど、結局行かないことになったのが悔しいくらい、明るい太陽に、人々の笑顔に溢れた一冊でした。
    いつか、南仏行きたい!!

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    2016年08月09日
  • ウィンブルドン

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    最初から二人がすごい仲良くて、どんな事件が起こるのか…と心配になってしまった(笑)35年ぶりの復刊ということで、時代背景(ソ連とか)が歴史を感じる…内容は今読んでも大丈夫でした。

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    2015年12月26日
  • クリスマス・キャロル

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    これまでに何度も読みかけては読まなかった、ディケンズさんの「クリスマス・キャロル」。
    というか、チャールズ・ディケンズさん自体、初めてです。
    何と言っても19世紀のイギリスの作家さんですからねえ。
    これまで色々読んできて、こういう過去の世界観の、それも翻訳で読むとなると。
    正直言って、「1作、またはシリーズ1つしか、21世紀の日本読者としては楽しめない」ということが多いですね。
    ロビンソン・クルーソー。赤と黒。ホームズ。ルパン。などなど…。

    1843年の出版だそうですね。
    日本では、坂本竜馬さんが7歳の頃ですね。
    当時、世界の文明産業帝国主義侵略ヨーロッパリーグでは、ぶっちぎりのトップランナ

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    2015年08月23日
  • ウィンブルドン

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    ウィンブルドン大会男子シングル決勝戦。
    ライバルでもあり親友でもある人気プレーヤーの両人が雌雄を決する試合の最中、要求を飲まなければ観戦中の女王と試合の勝者を殺害するという脅迫状が届く。

    勝敗が決する前に犯人を取り押さえなければならない警察、お互いを守る為に終わらせられない試合。
    緊迫と情熱の名勝負が熱い!

    デッドリミット型のサスペンスとしては少々物足りなく緊迫感もイマイチ。しかし、その分テニスの試合は白熱します。ラスタスとゲイリーという二人のテニスプレーヤーの友情が描かれる前半が丁寧にあるからこそ、後半の試合がおもしろいというものです。

    大観衆の中、自分を含めた人命とプレーヤーとしての

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    2015年08月21日
  • タイムマシン

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    タイムトラベル系のSFはいまとなっては王道だけれど、この小説はそれらの先駆けとなったらしい。ストーリーは面白いが、話の構成は未熟で尻すぼみ感があった。けれど読みやすく、翻訳文学が苦手な私でもさくさく楽しめた。読書感想文にオススメしているコーナーで紹介されていたので購入したが、確かに中高生にも読みやすい本だと思う。

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    2014年08月09日
  • クリスマス・キャロル

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    チャールズ・ディケンズの作品。最近子供向けに映画化されてたけど内容的には大人向け文学です。

    スクルージは非常に強烈なキャラクターだけに愛されるんだろうなぁ

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    2013年12月14日
  • タイムマシン

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    完成から100年が経ってしまっているので、特質上魅力が減ってしまってはいるが、近未来を想定したものが多く思われるSFの中で(とは言っても、ここ100年の話であるが…)、80万年後というきわめて遠い未来を描く点はおもしろい。

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    2013年10月27日
  • タイムマシン

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    SFものが読んでみたくて買ってみた。
    80万年後という未来に行くタイムトラベルの話であったが、あまりに性急に物語が進んだというか、もう少しページ数があったらもっとしっかりと話を構築して書けたのではないかという気もした。
    けれども100年後や200年後ではなく80万年という想像もつかないような未来の世界やそこに生きる人々がどうのようなものなのかを、主人公のタイムトラベラーと一緒に考察しながら読み進んでいくのはとてもわくわくした。

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    2013年03月27日
  • タイムマシン

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    ネタバレ

    未来に行ったタイム・トラベラーが未来でタイムマシンを失い、現在に戻るために苦闘する、という小説の内容自体は、現在から見ると使い古されやや陳腐かもしれない。
    一方で、著者が示した人類の進化の方向性(企業家階級と労働者階級の分化が進み、前者は労働から離れたために知性と身体能力を失い、地上を荒廃させる。後者は地下に押しとどめられることによって視力を失い、たんぱく質確保の方法として前者を襲う。)は、これも今日では陳腐と思われるものの、当時の社会的風潮を判断すると一定の妥当性のある推測であるように感じられ、その未来予測には見るべき点があると思われる。

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    2012年10月01日
  • パイド・パイパー 自由への越境

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    かわいらしい表紙につられて買ったものの、約1年積読状態。やっと読んだら、これがまた非常によかった。やっぱ本は積んどかないでさっさと読んだほうがいいな。
    読み終わって解説を読むまで気づかなかったけど、作者は『渚にて』のネヴィル・シュート。納得。緊迫した状況を描いているにも関わらず、淡々と品良く綴られるから変にドキドキしないで落ち着いて読めたのも、大切な人と過ごす平和な日常の中のなんでもない出来事がどれだけ価値あるものかを教えてくれたのも『渚にて』とおんなじ。
    解説によるとピーター・オトゥールでテレビ映画化されているとか。うー、観たい。

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    2012年01月18日
  • クリスマス・キャロル

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    オリバーツイストについで読んだ、ディケンズ。Xmas前日、七面鳥が食べたくなりました。あしたの効果測定が受かったら、ご褒美に買いに行こう!

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    2011年12月23日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    プロヴァンスに移り住んでからの日常が12ヶ月にわけて書かれていて読みやすく楽しかったです。この本を読んで南仏に行きたいと思いました。

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    2011年09月06日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    友人からもらった想い出の一冊。豊かに生きるってこういうことなのかな。。と思ったり。
    東京に居ては味わうことの難しい、太陽の日差しと草木の香りが漂ってくる。

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    2011年06月30日
  • 南仏プロヴァンスの12か月

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    -イギリス人はなにしろ消化器が弱く、どこへ行っても下水のことばかり気にしている-

    「南仏プロヴァンス」といえば、「陽光溢れる自然」「ラテン気質の純朴な人々」を想像するのでは?そこからいくと、初めの一行で、この作者が「異邦人」であることがわかる。だって文体・文章がイギリス人(理屈っぽくて、シニカル)っぽい!観光ガイドブックとして、名物チェックだけでなく、「ヨーロッピアンキブン」の追体験ができるのが良い。

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    2009年10月07日
  • ガニメデの優しい巨人

    匿名

    購入済み

    平和すぎる

    頭が良くて理性的で物分かりのイイ人たちしか出てこないので、
    賢い会話を沢山しただけで、事件や波乱が何も起こらないまま終わってしまった。
    前作同様、説明調の文章が延々と続くばかりで、今回も内容を呑み込むのに苦労した。
    苦労して理解したとて、所詮はフィクションだから知識の習得にもならず、
    かといってエンタメ性もドラマ性もないので虚しい。
    続編も購入済みだが、もう読むのはしんどいな。

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    2025年08月16日
  • 星を継ぐもの

    匿名

    購入済み

    しんどい

    文章が堅く、小難しい専門用語がひっきりなしに登場し、読み進めるのに時間がかかった(休憩しつつ、半日もかかった)。
    宇宙の話だから多少は冒険するシーンがあるのかと思いきや、
    専門家たちが延々と机上の空論を交わすばかりで、うんざり、、。
    ずっと説明調が続き、内容を呑み込むのがしんどかった。
    説明が多い割に、月面の起伏や宇宙船あるいは基地のイメージがしづらい不親切な描写。
    なぜこんなにも評価が高いのか疑問です。
    こんなにしんどいとは思わず、続く2作品も購入済みのため、
    頑張って読まねばならず、気が重いです。

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    2025年08月13日
  • 内なる宇宙 上

    再版?

    同じ作家の同じ題名の本を持っていますが、再版ではないのですか?
    新装といっても内容は一緒でしょう。
    購入しません。

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    2023年10月30日