大山淳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ就活で言われたたった一言が主人公をひきこもりにしてしまう。たった一言なのにと思うようだけど今まで否定されずに生きた環境が彼女の精神面では受け止めれなかったのはなんだかよく分かる。
叱られたことが極端に少ないと叱られることを受け止める力がすごく弱くなる。褒められてるのにたった一つの叱られることによってそれが勝ってしまう。唯一幼い頃に亡くなった祖母だけが彼女を厳しく育てようとしていた。だからって主人公の親が悪いわけじゃなく、彼女を想う気持ちも伝わってきた。
そういう弱ってる時に偶然他人の通夜に行ってしまいそこから通夜に癒しを求めて通うようになる主人公。そこでは亡き祖母を思わす通夜女がいて、この人 -
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二宮光二郎(75)は、元理科教師で趣味は分解。最近少し記憶があやしい。そんな光二郎が、草刈り中の老人を刺したという話家族のもとに飛び込んできた。冤罪を晴らすため、孫であり浪人生のかけるは家族と、周囲のじいさんばあさんも巻き込んで光二郎と奔走する。
大山さんのお話は、どれもキャラクターが魅力的です。
この本の主人公の光二郎とかけるもそうですが、世間ずれしていなくて、皆どこか生き辛そうに見えるのに、不思議とするすると世の中を渡っていて、優しく希望があって。読んでいるほうまで優しい気持ちになれます。
光二郎は自分の興味に正直で奇矯なふるまいをする自由人ですし、かけるはいまいち覇気のないふわふわした -
Posted by ブクログ
順調に人生の駒を進めていると思ったら、就職活動でデカい壁にぶつかってしまった小夜子。
自分を有利にしてくれていた弟も、冴えなかった同級生も、いつの間にか“求めるモノ”や“求められるモノ”になっていた。
自分だけが立ち止まってしまっている。
……彷徨する彼女が呼ばれたのは、見知らぬ故人の通夜だった。
結婚式は、招待された人だけが来る場所であるのに対し、通夜は、その意味で不思議と開いている気さえする。
一緒に悼んでくれること、泣いてくれること。
それは確かに、生きている人にとっての慰めになることのように思う。
最初は、小夜子の、自分だけが置いていかれてしまった寂しさと、時間が止まってしまった -
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