大山淳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリー、なんだろうか?
いや、非難しているわけではなくて。
かつてご近所の困りごと、猫屋敷問題を解決して、一躍有名になった天才弁護士、百瀬太郎。
ところが本人は全くさえない風貌で、その後も事務所に持ち込まれるのは案件よりも猫ばかり。
お見合いも目下三十連敗中。
そこにやっと持ち込まれた霊柩車ジャック事件。
その謎解きがこの作品のメインなのか――と思っていたら、軽く肩透かし。
120ページくらい読むと、この事件、だいたい先が読めてしまう。
百瀬が出会った靴磨きの老婆の素性も、だ。
そしてその予想は、割といい線を行うっていた。
そこがメインと思っていると、あっけなさすぎるのだ。
が、どう -
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Posted by ブクログ
本当にすごく切ない終わり方だった。
同じ作者の猫弁シリーズを読んだあとに手を取った一冊だっただけに、その振り幅に驚いた。
物語の前半はとてもテンポよく読みやすい。自分を死の淵から救ってくれた理々子を心から愛している猫のタマオ。彼女を大切に思うあまり、タマオは理々子の窮地には人間の姿となって何度も彼女を救う。しかし、人間の姿に変身できるのは夜の間だけ。しかも、それは自分の寿命を縮める行為だった。
ありがちな設定かもしれないが、ラストが予想以上に切なかった。猫のタマオには理々子のいる世界が全てだけど、理々子にとってはそうじゃなかった。もちろんタマオのことが大事だけど、人間には人間の世界がある。
物 -
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