あらすじ
お人好しの天才弁護士・百瀬太郎の事務所は、ペット訴訟で放り出された猫でいっぱい。ある日“透明人間”から「ぼくはタイハクオウムが心配で、昼も眠れません」というメールが届く。婚約者と猫たち、依頼人たちの笑顔を守るため百瀬は今日も走る。絶好調ハートフル・ミステリー、早くも第2弾文庫化! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
猫弁シリーズ第二弾。このシリーズ、好きだと確信。
百瀬先生が淡々としているようで、当然のように正義を貫いてゆく姿が良い。格好良くすらある。
透明さんが外に出てみようとしているところや、すずちゃんのお父さんが目覚める兆しを見せ、そこにひまわりがあることのように、最後にちゃんと希望が用意されているのも良い。
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1作目を読んでから随分と間が空いてしまったけれど百瀬先生はじめ、主要な登場人物のキャラやストーリーはなんとなく覚えていたのでそのまま第2弾へ。
不思議と急に百瀬先生に会いたくなり、手にした本書。会えて良かった。
大変な時も大変な事も苦を表に見せる事なくさらっと飄々と身の回りで起こる全てを受け入れ解決してしまう。
穏やかにスルスルとした身のこなしにいつの間にか虜になっています。
猫弁先生がこれからどんな人と出会いどんな弁護士っぷりを発揮し、亜子さんとはどんな展開を迎え…まだまだ先が楽しみです。
個人的にはまこと先生が好きなんだけどなぁ〜
まこと先生の活躍も読みたい!
Posted by ブクログ
人気弁護士の影に優秀なゴースト弁護士。でも人間味溢れていて良かった。百瀬弁護士が天才なのかは何度読んでも分からないなぁと思う。でも1巻と比べて登場人物の個性がきちんと分かるようになったので読みやすくなった。
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猫弁が愛しくて愛しくて。
キャラがいいだけじゃなくて、ストーリーもおもしろい!
いくつもの出来事が入り組んで、最後はきちんと伏線回収してくれるからスッキリ。
シリーズ追いかけるのが楽しみです。
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ちょっとズレてて、とぼけたところもあって、不器用で、真っ直ぐ。そんな登場人物達が、ユーモアのある文章にのって躍動してます。
止まらなくなって夜更かししちゃった^^;
Posted by ブクログ
面白かったです。
前作で少しイラっとさせられた大福さんも可愛くなったし、猫もオウムも可愛いし、透明人間もせつなくて格好良かったです。他の登場人物も好感の持てる人ばかりでした。
この作者さんにかかれば、不倫中の大学教授も、見た目と口ばかりのエセ弁護士も、人間味がある可愛らしい人物に見えるのが不思議です。
私にとって番狂わせだったのが野呂さんです。この人は常識人かと思っていたのに……。60超えて、よくわからない理由で既婚者のふり。そんなに面白い人だったとは。
最後のひまわりのシーンは泣きそうになりました。小説っぽく出来過ぎの気もしますが、でも救いのある、いい終わりだと思います。
続刊も是非読むつもりです。透明人間、再登場して欲しいな。
Posted by ブクログ
猫弁シリーズ2作目。
個人的には前作よりも面白かった。
相変わらずマイペースで飄々とした百瀬と、個性的な仲間たち。
今回はタイハクオウムがいい味を出してくれている。
そして、亜子ちゃんとの結婚へ向けて準備を進めていくが、そこでも百瀬の一風変わったキャラが炸裂でハラハラしたりヤキモキしたり楽しく読めた。
「最初のひまわり」はラストじ~んとした。
続きが早く読みたい。
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続編。
ミステリーというよりハートフルが強めなな作品。
とにかく幸せな気分になれます。登場人物全員を応援したくなります。
ほっとしたい時に読みたい作品です
Posted by ブクログ
猫弁シリーズの第二弾。
一弾目も予想以上に面白かったが、二弾目はその上をいっていた。
百瀬と亜子の不器用な恋愛模様が非常に微笑ましい。
また、少ない登場人物で構成されていることで、個々人の魅力が遺憾なく発揮されている。
各視点が交差しつつ進んでいき、最終的に繋がる展開もよい。
程よく笑えるし、程よく感動できるし、実によい按配。
Posted by ブクログ
大山淳子さんの猫弁シリーズは、いちおうミステリーではあるが、のほほんふんわかたらたらきゅんな小説。確かに、無理矢理ジャンル分けしようとすれば、ミステリーになるんだろうな。なるんだろうけど、ミステリーを求めて読んだとしたら、ちょっとがっかりかもしれない。少なくとも、猫弁の読者は、それは求めていないんじゃないかな。とにかく癒されますよ、このシリーズ。
亜子の健気さがすごくきゅんです。
Posted by ブクログ
猫弁シリーズ2作目。
主人公百瀬の人柄にどんどん惹かれていきます。
事件そのものの解決に向かう面白さもありますが、まわりの人達も魅力的。
毎回優しさに包まれていて、3作目が早く読みたい。
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百瀬さんと亜子ちゃんに少しずつキャラが出て来た。
どこかアンドロイドみたいだった百瀬さんがちょっと人間に近づいた。
亜子ちゃんは、前回は百瀬を人に渡したくないがために、わざと合わない人を紹介し続けるという、ちょっとアレなコだったが、猫屋敷事件のその後でちょびっと見直した。
それぞれの事象が最後につながって丸く収まるパターンが確立。
Posted by ブクログ
箱庭のようなお話。
登場人物がみんなどこかで誰かと結びついている。都合がよすぎる、と解釈する人もいるでしょうが、この、みんながふわっと手のひらにくるまれているような世界観こそ猫弁。
百瀬さんが少しずつ幸せになり、少しずつ人と繋がってゆく。
今回第二の主人公とも言うべき沢村透明くんが登場します。彼もまたよい。系統の似た沢村くんの行動によって、百瀬さんの器の大きさ、明晰さが際立ちます。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
1作目を読んでとても面白かったので、続きを早く読みたいと思いつつ間が空いてしまった。色々忘れていたから、やはり続きモノはなるべく間を置かずに読み進めたい。
百瀬が弁護士としての仕事をしながら、婚約者の家に挨拶?に行くまで。学生時代どのように過ごしていたのかも少し明らかになる。
百瀬はやはり人間が素晴らしいなぁ。モテない設定だけど、頭が良くて純粋で人にも動物にも優しくて、こんな人物が現実にいたら取り合いだと思う笑
婚約者の父親に怒鳴られて感動しているのが面白かった。
7歳で離れた母親の謎が気になる。
シリーズ二作目です
猫弁シリーズの二作目です
前作と同じく物語が淡々と進んでいきます。
変わった所と言えば百瀬と亜子がプライベートで会うようになっことでしょうか
まだ手もつないだ事のない二人ですがゆっくり距離を縮めているようです。
Posted by ブクログ
前作から更にパワーアップ!!
百瀬を始め、大福さんも、野呂も、アパートの大家さんである梅園などなど登場人物が掘り下げられて、より愛着が湧くようになった。
新しく登場した法律王子や透明人間も魅力的。この作品には悪人が本当に出てこない。
前作よりしっちゃかめっちゃか感が減って、ひとつの話として読みやすくなった。
百瀬と大福さんのゆっくり進んでいく恋の様子にもほっこりする。
指輪を買いに行ったのにエンゲージシューズを買うことに決めてしまったり七重のキャットタワーを巡る騒動があったりと、笑えるシーンもたくさんありつつ、人情味あふれる展開に心が温まった。
Posted by ブクログ
【2016年1冊目】
前作を読んだのが約4年前で、その時はあんまりハマらなかったんですが、本作を読んでハマりました(^-^)
猫弁こと百瀬太郎と大福亜子の恋愛模様とメインストーリーのバランスが絶妙です!
早速、3作目も買いに行こうと思います♪
Posted by ブクログ
前作同様、最初はそれぞれの登場人物たちが個々に描かれるので、名前と状況を頭に入れておくのがちょっと大変。
そのうちに、彼らの運命の糸(?)がどんどんより合わさっていくので、面白くてやめられなくなる。
事務所の七重さんが、世話焼きなお姉さんのようです。
野呂さんはドラマには出ていないようですが…
この事務所が、百瀬の家族みたいなものでしょう。
読み始めから沢井がとても気になりました。
他のキャラもみんな個性が強く、一見埋もれてしまっているようですが、やはり、今回のゲスト主人公なだけあります。
読後感もとても良い。
Posted by ブクログ
ものすごーく狭いところでみーんながつながってて、この本に出てくる人でつながりのない人なんていないんじゃないかと思うほどだけど、それがまた妙に心地よくなる話。
読みやすくて、百瀬が吉岡さんだと思うとなおのこと良くて、まだまだ続きが読みたくなりました。
Posted by ブクログ
猫弁シリーズ初読。
登場人物の設定が面白く、また不器用な生き様もとてもいい。
今回は、独特の生き方をしている二人の弁護人(透明人間なる人は正式な弁護士ではないけれど)の対決、というより心の交流が良かった。
仕事に対する信念やほのぼのとした恋愛話にも心惹かれる。
読み終わって心がホンワリと温かくなる。
他のシリーズ作品も是非読みたい。
Posted by ブクログ
猫弁二作目。
少しずつ、各主人公の背景がわかってくると
よりキャラに深みが出てきて読みやすくなってくる。
今回は透明人間からの依頼から始まる。
場面がパラパラと切り替わるのは
一作目と同じ感じ。
婚約者とも自分たちのスピードで
距離が縮まっていくのが微笑ましい。
Posted by ブクログ
猫弁シリーズの第二作。
個性豊かな人物がこれでもかと登場し、にぎやかな話。
そもそも主人公の猫弁こと百瀬太郎自体も、濃い。
天才、不器用、お人よし。
彼女いない歴39年にしてようやく射止めた女性は、結婚相談所の担当者だったというのは、前巻のこと。
ここでは、やはり天才的な頭脳を持ちながら引きこもっている沢村という人物、法律王子としてタレント的人気を博す二見純など、新たな人物が登場する。
それから、百瀬の「婚約者」となった大福亜子の後輩、春美などの周辺の人物が魅力的ではある。
そういえば、男勝りのまこと先生は、この巻ではあまり活躍していない気がするが…。
ともあれ、沢村の「自立」が本巻の読みどころ。
たくさんの人物たちは、次の巻以降で活躍するのかな。
Posted by ブクログ
百瀬先生は素朴でいい人そうだな。しかも、天才ってすごい。でも、コミュニケーション能力というかそのへんは・・・?さてさて、私は、今後大福さんと百瀬先生の今後が楽しみでしょうがない笑
今回でてきた透明人間さんもいいね。
Posted by ブクログ
お人好しの天才弁護士,百瀬太郎が主人公のシリーズ第二弾。前作からの続きであり,前作を読んでいなくても問題ないが,前作を読んでいる方が楽しめる。
今回は,「法律王子」と呼ばれるテレビでも人気の弁護士の二見純が登場する。同弁護士にはゴーストとして,陰で事件のシナリオを描く沢村透明という男が存在する。この二見と沢村が関わる医療訴訟が話の中心に据えられる。
中心となる話の周囲に,細かなエピソードを重ねるのが「猫弁」シリーズのフォーマット。今回は,前作で百瀬太郎にプロポーズをした大福亜子と百瀬太郎の関係が描かれている。また,「杉山」という名前のタイハクオウムについてのエピソードも存在する。
タイハクオウムの存在は,百瀬と沢村を結び付ける。沢村が,医療訴訟の原告である田部井という家族を知り,被告側である二見のゴーストでありながら,不正な手段を使って田部井を勝たそうとする沢村。百瀬は,沢村の不正を暴きつつ,正当な方法で田部井側を勝たせるシナリオを作り,田部井の代理人である稲葉という弁護士に渡し,田部井を勝たせる。
前作以上にキャラクターが生き生きしており,大福は可愛らしく描かれている。仁科七重,野呂法男という百瀬の事務所の事務員も味があるキャラクターとして描かれているし,完全な脇役的存在である柳まこと,寿春美,梅園光次郎といった存在ですら,魅力的である。
しかし,キャラクターの魅力に比べると話全体の構成は改善の余地がある。春美と光次郎のエピソードは,春美と光二郎のキャラクターの魅力を伝えるという意味では効果的なのだが,話全体の流れを分かりにくくしている。沢村の母が登場するシーンなども唐突であり,「この人はだれ?」という感じで引っかかってしまう。幹となるストーリーが追いにくく,散漫なイメージがあるのだ。
シリーズ途中なので,回収されていない伏線があるのかもしれないが…。話の見せ方がうまい作家が,このキャラクターやプロットで仕上げ,見せ方を工夫すれば話全体の印象がもっと深まり,傑作になりそうな気がする。そういう意味では惜しい作品。決して駄作ではないのだが。
★3で。