大山淳子のレビュー一覧

  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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    あずかりやさん2作品目。
    このシリーズを読み終わった後、温かい気持ちになる。1作目で登場したトロイメライのオルゴールの物語を読んでいて、これは…あずかりやさんの本だよな?と思いかえしてしまうぐらい話が長かったのが印象に残った笑。人に歴史ありと同じくらい物にも歴史があって、あずかったものの視点で語られる物語がとてもいとおしい。あずかりやさんで預けられたもの達はとても幸せそうです♪

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    2021年06月08日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    新しいメガネをかけたけどまだ目が慣れず、視界がぼんやりしたまま気がついたらフィットして視界がクリアになっている、どの章もこんな感じ。
    最初からものがたりにすぽっと入れるのではなく、えーと、これはだれ目線?人やらモノやらどっちやら?と探りながら読み進めて、そういうことね、ふむふむとなってから自分の中でスムーズに話が展開して話が終わる。どの章も心温まる。うまく言えへんけど、殺陣が全くない人情ものの時代劇を見ているような。

    面白いとも、良い本とも違う、なんかええわぁこれという一冊でした。

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    2021年01月31日
  • 赤い靴

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    誕生日の夜。
    葵は母親が殺される所を目撃した。
    逃げた先で出会ったのは山深い場所で犬と暮らす男だった。そこで葵は復讐を誓った。


    謎は謎のままなのに何故かホッとするラストでした。

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    2021年01月24日
  • イーヨくんの結婚生活

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    ちょっと不思議感のある物語。おばけが語り手になっていたりね。かるーい気持ちでサクッと読んだ。
    何でも「いいよ」と受け入れてしまうイーヨくんは、亡くなったお兄さんの妊娠した恋人と結婚することになってしまう。それでも「いいよ」と受け入れた。そんなイーヨくんが変わり者に見える薫さんの心を溶かしていく。その裏に過去の出来事があったりするんだけどね。
    何でも受け入れちゃうイーヨくん。自分もこんなふうに何でも「いいよ」と受け入れることができたらなと思う。受け入れることができるって屈託なくできる能力をもっているからでもあるだろうし。一方で、イーヨくんの気持ちが全然描かれないから、何でも受け入れるって人間ばな

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    2020年11月14日
  • 赤い靴

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    「猫弁」や「あずかりやさん」シリーズでお馴染みの作家さん。しかしながら、今作はそれらとは全く毛色が異なるサスペンスミステリ。ほのぼの癒し系とは程遠く、終始不穏な雰囲気が漂う。最後まで先が読めず、結末が気になってしょうがない怒涛の展開であるのは間違いなしだが、章ごとに人物視点が変わる上、その都度ストーリーの舞台もガラッと変わるため、それぞれ全く別のストーリーを読んでいるような感覚で、正直なところ繋がりが全く見えなくて途中まで読むのがしんどかった。人物設定も皆がそれぞれ浮世離れし過ぎているというか、リアリティ感がまるでなく、ファンタジーなのは間違いないのだけれど、もう少しリアリティに近づけてくれて

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    2020年07月14日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    認知症になりかけの老女の話、落ち目の作家の話など今回もじんわりと気持ちのあったかくなる物語の数々。ただ桜原さんは、ちょっと厄介。霧島さんの事が好きなんだと思うけど‥‥続編で決着がついてほしいな。それから、やっぱり石鹸さんとお母さんに再登場してほしい。

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    2020年03月10日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    シリーズもののようですが、本作が初読です。
    憂いがあり、切なく、優しく、いとおしく、穏やかな気持ちになる一冊でした。

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    2019年12月02日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    第3回TBS・講談社ドラマ原作大正受賞作
    猫弁の「幼少時の捨てられ」
    何冊もあるから理由はそのうち語られるハズ
    でも、最初は一冊だけの予定だったのでは?

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    2019年10月25日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    ミステリー、なんだろうか?
    いや、非難しているわけではなくて。

    かつてご近所の困りごと、猫屋敷問題を解決して、一躍有名になった天才弁護士、百瀬太郎。
    ところが本人は全くさえない風貌で、その後も事務所に持ち込まれるのは案件よりも猫ばかり。
    お見合いも目下三十連敗中。
    そこにやっと持ち込まれた霊柩車ジャック事件。
    その謎解きがこの作品のメインなのか――と思っていたら、軽く肩透かし。

    120ページくらい読むと、この事件、だいたい先が読めてしまう。
    百瀬が出会った靴磨きの老婆の素性も、だ。
    そしてその予想は、割といい線を行うっていた。
    そこがメインと思っていると、あっけなさすぎるのだ。

    が、どう

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    2019年09月07日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリー近くにある架空の商店街、明日町こんぺいとう商店街。昭和の香りの商店街のお店を舞台に、それぞれの作家が一話づつ書き下ろす。
    それぞれの話に、他のお店が登場したり…。続編3まで刊行中。

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    2019年03月22日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    還暦後の遊び場‥探さなくては‥いや、自分で作るのか。さて、私はどんな遊び場を作ろうかな!
    商店街7つのお店の物語、「伊藤米店」が好みかな♪

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    2019年03月02日
  • 赤い靴

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    始まりからワクワク感があってチビチビ読んだ。山での暮らしぶりから、少女の成長ぶり、もう!怪しくてたまらん!どんな風に復讐するの?どんな姿で現れるの?って興味津々だった・・・けど、アッサリ復讐が終わってしまって、逆に(笑)ビックリした。最後は大山さんの優しさが詰まった終わり方。始まりのドキドキ感から最後のホッコリ感。温度差があり過ぎた。また、そこが良かったかな。

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    2019年01月20日
  • 赤い靴

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    11月-11。3.5点。
    7歳の時、目の前で母親を殺害された少女。山の中で隠遁生活をしている男性に育てられる。
    男性の死亡後、男性の指示に従いある家へ。
    父親の正体は。成長した少女の目的は。

    面白かった。ラストは救いがあって安心した。

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    2018年12月04日
  • 雪猫

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    猫が好きな作家の愛情を感じる、ということか。猫好きにはあるあるがたくさんだが、小説としてはどこまで猫の気持ちを表すか。その辺りが入り込めなかった理由だろう。我が家の猫とは同性だから、まあ違うかな。

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    2018年11月24日
  • 赤い靴

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    7歳で母親を目の前で惨殺された葵。
    山で櫂というおじいさんに拾われる。
    櫂が少女に与えたものは
    生きるに足るだけの食事と学問。
    櫂は少女を「あなた」と呼ぶ。
    やがて、櫂は亡くなり、少女は山を下りる。
    鬼退治のために。

    この山暮らしのところが一番面白かった。
    誰が悪いって父親が一番悪い!

    ちょっと読んでてむなしい感じさえしたけれど
    映画の「レオン」を思い出させた。
    全然違うんだけどね。
    おじさんと少女の組み合わせだからかなぁ。

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    2018年10月21日
  • 赤い靴

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    目の前で母親を殺された女の子が、人跡未踏の山中で暮らす老人の力を借り、知識・体力・気力を蓄え、母を殺した鬼を退治する。
    話としては悪くないと思うのだが、登場人物があまり好きになれない。
    主人公を筆頭に、どの登場人物も感情が乏しいといえばいいのか、何と言えばいいのか。。。。
    たんたんとしてしまって、盛り上がりに欠ける感じがした。

    大山さんといえば、心あたたまる優しい作品という印象が強い。
    私はそちらの方が好きかな。

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    2018年10月18日
  • 原之内菊子の憂鬱なインタビュー

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    その顔を見た者は皆、”自分語り”が止まらなくなってしまう。その能力ゆえに、強制的に隠されたホンネを聞かされてしまう原之内菊子。
    その時話すのは、その人がその時一番気にしていることだろう。

    ひとりで抱えて悶々とする人には、「原之内菊子」が最高の薬だ。話すうちに、自分で解決策を見出しそう。
    腹の内に溜めていた澱を吐き出し、きっと健康を取り戻すことができるだろう。

    会社に一人、「原之内菊子」がいて欲しい。

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    2018年07月28日
  • 雪猫

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    まるで猫の言葉や気持ちを理解できているかのような内容で、大山さんは本当に猫のことが好きなんだなと感じる作品。

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    2018年05月26日
  • 雪猫

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    本当にすごく切ない終わり方だった。
    同じ作者の猫弁シリーズを読んだあとに手を取った一冊だっただけに、その振り幅に驚いた。
    物語の前半はとてもテンポよく読みやすい。自分を死の淵から救ってくれた理々子を心から愛している猫のタマオ。彼女を大切に思うあまり、タマオは理々子の窮地には人間の姿となって何度も彼女を救う。しかし、人間の姿に変身できるのは夜の間だけ。しかも、それは自分の寿命を縮める行為だった。
    ありがちな設定かもしれないが、ラストが予想以上に切なかった。猫のタマオには理々子のいる世界が全てだけど、理々子にとってはそうじゃなかった。もちろんタマオのことが大事だけど、人間には人間の世界がある。

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    2018年02月09日
  • 光二郎分解日記 西郷さんの犬

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    おじいちゃんの超速口がの通訳ができるという取り柄でのみで世に貢献している浪人生かける。我が道が見つかったら大物になるのかな?家の掃除機も分解してきれいにしてほしい。

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    2017年11月12日