大山淳子のレビュー一覧

  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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    『先生、お元気ですか?初めてお便りします。僕は中学時代、先生に国語を教えてもらいました。』

    あずけたいものがなくて悩む中学生が、あずかり屋の存在がふるさとのかわりのような存在に。
    あくりゅうの文机。織田パトリシアの青い鉛筆。世界中を回ったオルゴール。最後に店主、桐島くんの青春が明かされる物語。

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    2023年02月03日
  • 猫弁と透明人間

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    猫弁シリーズの第二作。

    個性豊かな人物がこれでもかと登場し、にぎやかな話。

    そもそも主人公の猫弁こと百瀬太郎自体も、濃い。
    天才、不器用、お人よし。
    彼女いない歴39年にしてようやく射止めた女性は、結婚相談所の担当者だったというのは、前巻のこと。

    ここでは、やはり天才的な頭脳を持ちながら引きこもっている沢村という人物、法律王子としてタレント的人気を博す二見純など、新たな人物が登場する。
    それから、百瀬の「婚約者」となった大福亜子の後輩、春美などの周辺の人物が魅力的ではある。
    そういえば、男勝りのまこと先生は、この巻ではあまり活躍していない気がするが…。
    ともあれ、沢村の「自立」が本巻の読

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    2023年01月29日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    ミステリというよりもライトノベルという感じ。バタバタと軽過ぎて最初はなかなか読み進めるのが厳しかった。半ばを過ぎると大筋の結末も読めた(もちろん読めない部分もいくつかあったが)。
    うっかり第3作までまとめ買いしてしまったので、次作以降がもう少し読み甲斐がある事を願うばかり。

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    2023年01月12日
  • 通夜女

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    小夜子が就職活動に失敗し、引きこもりになってしまった事情には同情する。
    だが、傲慢でプライドが高く、ひねくれもので小心者、というキャラクターがなんともイラつく。
    両親にとても愛されているのに、それを当たり前に受け止めているのも、お嬢様気質で、キャラクターにブレがない。

    他人の不幸を楽しみたいがために通夜を渡り歩くなんて、なんという悪趣味。
    だが、通夜で出会った老婆(通夜女)、太陽くん、ケーキ屋さんとの関りを通じて、小夜子は少しずつ変化していく。
    厳しかったトキばあと、通夜女が重なる。
    通夜女が小夜子を成長させてくれたのだと思う。
    ちょっと不思議で、ちょっとリアルな成長物語。

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    2023年01月04日
  • 牛姫の嫁入り

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    おもしろかった☆大山さんが書くキャラはほんわかして好き☆
    ストーリー的には多分こうなるだろうな…ってのはミエミエなんだけど、気になって一気読み。牛姫が可愛かったです。
    あとがきには、忍びコウに長澤まさみさん、重姫に上白石萌音とありましたがわたしは、コウには柴咲コウさん、重姫に橋本環奈ちゃんだなあと思いました。
    続編ないのかな、コウの活躍が読みたいです!

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    2022年12月28日
  • 光二郎分解日記 相棒は浪人生

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    大山さん好きの友人が貸してくれた1冊。
    読み易いのでなんとなく読んでいるうちに読み終わった感じ!笑
    頼りなげなかける君はなんとなく「イーヨくんの結婚生活」のイーヨくんを連想させる。
    でも内容は「イーヨくんの結婚生活」の方が好きだったなぁ。

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    2022年12月28日
  • 通夜女

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    ドラマを見ているようだった。
    登場人物の人間味が強すぎた。主人公は人のせいにしすぎ。
    死とは、自分の周囲を形作っている世界から、ひとつのピースが欠けること。それを認識し、世界を再構築するために、人は葬儀をするのかもしれない。
    先に進むには、喪失を受け入れる覚悟が必要で、葬儀はそのための儀式。

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    2022年10月02日
  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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    人間ではないものが語り手になっているのが面白い。
    優しいほんわかした小説でした。お風呂上がりに読んだので、気持ちがゆったりして良かったです。

    シリーズもののようなので、他の作品も読みたくなりました。

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    2022年07月30日
  • あずかりやさん まぼろしチャーハン

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    盲目の主人の代わりに、あずかりやさんの預り物や店の品物が語るエピソード。今回もいろいろな預りものが、人と人を繋ぐ。

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    2022年06月26日
  • あずかりやさん まぼろしチャーハン

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     あずかりやさんも10年続いているのかと感慨深くなった。恋かしら、という微妙なお話もあって時が進んでいることに少し嬉しくなった。

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    2022年06月14日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    扱っているのは社会の闇的な、割とヘヴィーなものなのに、軽い。
    事件の方は良いが、結婚相談所の方のオチが納得いかない。

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    2022年05月28日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    第二章までは文章が独特で読み辛く、時間が掛かった。
    ストーリーは面白い。文章がもう少し読みやすければいいのに。

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    2022年05月10日
  • 猫弁と指輪物語

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    面白かった。
    百瀬の婚約者に対する酷い仕打ちが、複雑な育ちからくる鈍感さに裏打ちされてると思うと切ない。それを包み込む大福も切ない。幸せになって欲しいね。

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    2022年03月03日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    明日街こんぺいとう商店街という架空の商店街を舞台に7人の異なる作家さんからなる短編集。

    人情くさくて、温かい〜。
    行ってみたいと思わせる商店街。
    特に千早茜さんの「チンドン屋」が良かった。短い中に希望と哀しみのドラマがあった。

    こういう人情物は好き。読んでいてあったかい気持ちになれるし、人に優しくなりたいと思う。

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    2022年02月28日
  • 雪猫

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    タイトルの猫の文字で購入。
    命を助けてもらった人間を守ることに自分の命を捧げた猫たちの話。
    黒猫イヴと白猫タマオ。
    自分の命を削りながら人の姿に変わり愛する人を守る猫の気持ちは切なくて悲しい。
    タマオの最後は読みながら情景が目に浮かぶ。

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    2022年01月31日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    好きなシリーズの第三弾。

    どんなものでも1日100円で預かるという商いをするあずかりやさんの店主のもとにやってくる、さまざまなお客さんのエピソードを描く連作集。

    物語は「G線上のアリア」や「展覧会の絵」など、さまざまな音楽が流れる。
    店主の桐島くんは目が見えない。そのこともあり、「音」が印象的に感じられる。前作のオルゴールのように。

    とにかく、落ち着いてて、欲が無くて仕事に誠実な店主の桐島くんがとても素敵な人なんだよね。
    どうか良い人が見つかり、家族が増えますように

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    2021年09月21日
  • 猫弁と星の王子

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    猫弁が帰って来た。事務所には、相変わらず猫を預かっている。 ペーパーレスには、良いかも知れない。テレワークは、出来そうにないけれど。
    今回は、赤ちゃんまで預かることに。人の良さが滲み出た弁護士は貴重だ。

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    2021年08月07日
  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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    シリーズ2作目♬
    今回は1作目と違って、あずかりやさんが出来るまでの事が書かれた、外伝というのかな?、、そんな感じのお話でした。
    おなじみのオルゴールや文机がお店にやって来た経緯などとても興味深く描かれてました。
    オルゴールの話はなかなかスケール大きくて、そんな歴史があったのかと驚き!なんだかいつの間にか違う小説読んでる気分になりましたwww
    そして桐島くん自身の過去のお話も!
    今ではどんな時も穏やかで悟った人みたいになってる桐島くんだけど、こういう青春時代もあったんだね。
    そしてそんな過去があったなんて、、
    本編とは違ったけど、これからシリーズ読み進めて行くには深みの増す外せない1冊かな〜と

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    2021年07月30日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    商店街にある小さな店。なんでも、1日100円でなんでも預かってくれるお店なんだとか。今日も誰かが店を訪れて、人生の一部を預けていく。


     1つ1つの話で目線が変わっており、読んでいて楽しい一冊でした。また、家族もおらず、おまけに目も見えない店主ですが、その誠実さや人の良さに心を惹かれました。
     とても感動!とか、すごく泣ける!というような内容ではないのですが、読んでいて心が洗われていくような感じがしました。ほんわかと、包み込んでくれる本です。

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    2021年07月05日
  • 牛姫の嫁入り

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    間違って買ってしまった本。読み出すと薄い事もあり一気に読み終わった。
    敏腕で美人の女忍者とドジな忍者のコンビが、雇い主の指示で大名の娘を誘拐して駄目息子と見合いさせると言う。絶世の美女と言われるお姫様が実は牛のような太った意思のない姫様。これが女人忍者により変わってゆく。元は脚本で賞も取ったそうで、これを小説にしたとか。ありそうも無いような設定だが、映像でも見たいと思わせるような面白い話しだった。

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    2021年06月20日