大山淳子のレビュー一覧
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猫弁シリーズの第二作。
個性豊かな人物がこれでもかと登場し、にぎやかな話。
そもそも主人公の猫弁こと百瀬太郎自体も、濃い。
天才、不器用、お人よし。
彼女いない歴39年にしてようやく射止めた女性は、結婚相談所の担当者だったというのは、前巻のこと。
ここでは、やはり天才的な頭脳を持ちながら引きこもっている沢村という人物、法律王子としてタレント的人気を博す二見純など、新たな人物が登場する。
それから、百瀬の「婚約者」となった大福亜子の後輩、春美などの周辺の人物が魅力的ではある。
そういえば、男勝りのまこと先生は、この巻ではあまり活躍していない気がするが…。
ともあれ、沢村の「自立」が本巻の読 -
Posted by ブクログ
小夜子が就職活動に失敗し、引きこもりになってしまった事情には同情する。
だが、傲慢でプライドが高く、ひねくれもので小心者、というキャラクターがなんともイラつく。
両親にとても愛されているのに、それを当たり前に受け止めているのも、お嬢様気質で、キャラクターにブレがない。
他人の不幸を楽しみたいがために通夜を渡り歩くなんて、なんという悪趣味。
だが、通夜で出会った老婆(通夜女)、太陽くん、ケーキ屋さんとの関りを通じて、小夜子は少しずつ変化していく。
厳しかったトキばあと、通夜女が重なる。
通夜女が小夜子を成長させてくれたのだと思う。
ちょっと不思議で、ちょっとリアルな成長物語。 -
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目♬
今回は1作目と違って、あずかりやさんが出来るまでの事が書かれた、外伝というのかな?、、そんな感じのお話でした。
おなじみのオルゴールや文机がお店にやって来た経緯などとても興味深く描かれてました。
オルゴールの話はなかなかスケール大きくて、そんな歴史があったのかと驚き!なんだかいつの間にか違う小説読んでる気分になりましたwww
そして桐島くん自身の過去のお話も!
今ではどんな時も穏やかで悟った人みたいになってる桐島くんだけど、こういう青春時代もあったんだね。
そしてそんな過去があったなんて、、
本編とは違ったけど、これからシリーズ読み進めて行くには深みの増す外せない1冊かな〜と -