あらすじ
「一日百円で、どんなものでもあずかります」 東京の下町にある商店街「明日町こんぺいとう商店街」のはじっこで、物静かな店主がひっそりと営業するお店「あずかりや・さとう」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」をあずけようとするのだが……。大人気「猫弁」シリーズの著者が紡ぐ、ちょっと不思議で、せつなく心あたたまる物語。
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Posted by ブクログ
素敵な装丁に惹かれて購入。
栃木県にある書店「うさぎや」の書店員さんの、「この本を一人でも多くの人に読んでほしい!」という熱い思いによるオリジナルカバーらしいです。
あずかりやさんの、のれんやガラスケースなど、いろんな視点から描かれるおはなし。
読みやすいんだけど、さらっとしてる訳じゃなくって、丁寧に、だいじに読みたい1冊。
いちばん好きな台詞は、「わたしから努力を取り除いたら、鼻毛一本残りません」ᵕ̈*
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とてもほっこりしました。自転車視点、ガラスケース視点、猫視点と様々な視点からあずかりやさんや店主の様子、客の様子を書いていて、色々な角度から物事を見れました。
続編もあるようなので、また読んでみたいと思います。
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なんと優しいお話なんだろう…
と思ってたら割と痛かったりw
語り手が人でない語り手たちでファンタジー調なのに、内容はどんどんヒリヒリ痛いものだったり。
だから語り手によって優しくオブラートされてるみたい。
石鹸さん…。゚(゚´Д`゚)゚。
でも店主や社長に許されたようで、彼女も安心出来たかな?せめてそう思えたら救いかも。
続編もあるということで、ぜひ読んでみようと思う。
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預かり屋を営む盲目の男性が主人公
でも語り手はお店の暖簾だったりガラスケースだったり猫だったり
児童書のような語り口でほっこりする話かと思いきや結構重い人生もあって読み終わった後は想像以上に気持ちがぐらぐらする、次の巻からはもうちょい覚悟決めて読もうと思ったお話笑
Posted by ブクログ
1 日百円で何でもお預かりします。 盲目の青年が営むあずかりやさん。何だか昭和の佇まいを感じる。
物や猫視点の語り口で語りは柔らかだけどシビアな背景もあり。
シリーズ制覇したい作品。
Posted by ブクログ
伏線が素晴らしい。あの場面とあの場面が繋がると、なるほど、っと感心してしまう。
最初の話にあるけど小学生の女の子が、後に成長して大人になって再び訪れて預けたものが分かるだなんて凄すぎます。おあずかりやさんの店主凄すぎます。
Posted by ブクログ
カバーの上にカバー あるかしら文庫のカバー
「少しずつ読めて そのつど前向きになれる。そんな本、あるかしら?」
まさにそんな本だった。そして心が穏やかにやさしくなれる。
電車に乗ってる時に読んでたら、背筋伸ばして行儀良くしてる自分がいた。、
最初は誰が話してるの?と思いながら読み進めていたら、だんだんとあれ?もしかして、のれん。
って気づいてきた。
最終ページに近づいてきたら、寂しさが出てきた。
ずっと読んでいたい気持ちになった。
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温かい話だった。
けどその温かさの中に人々の悩みや葛藤があり、それを受け入れる店主の様子がとてもよかった。
語り手が暖簾や猫なのも面白かった。
石鹸の女性は生きてたってことでいいのかな?
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こんぺいとう商店街の隅で、盲目の店主が営むあずかりやさん。
1日100円でどんな物でも預かってくれる店に、いろいろな事情を抱えたお客さんがやってくる。
児童文学のような優しい文体の作品だが、考えさせられる場面もあった。
猫の「社長」、いや「ポーチドエッグ」ちゃんがかわいくて、また続編や他作品も読んでみたくなった。
う〜ん
面白かったでも無い、感動したというのも違う。読後の感想を聞かれると難しい。小さな町の片隅の、預かりやさんという変わったお店の、盲目の店主と、お客さんや、関わる人達の話を、のれんや、ガラスケースや、猫の視点で、語られていて、重く、暗い話の方が多い。けれど、続きが読みたい。変な感じ。
Posted by ブクログ
目が見えない店主が営む「あずかりやさん」にいるのれんやガラスケース、猫など様々な物?生き物?たちが語る形で進んでいく物語。
人にはそれぞれ事情があって、名前も知らない店主に一日百円で大切なものを預けていく。
期日までにとりにくるのも自由、そのまま置いていってしまうのも自由。店主はただ預かり物を大切に預かり、依頼主を待つ。そんな受動的な関係のはずなのに、それぞれの物語が発展していくのが面白い。
何も事情を知らない第三者にただ預けるだけなのに、店主の不思議な力なのか必然か、それぞれにとって最善の形へ動いていく。洗練されていてどこか幼さを持つ店主の独特な雰囲気が読み取れる本。
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目の見えない青年が営む「あずかりやさん」。1日100円で何でも預かってくれる変わったお店。
そこに訪れる人や猫との心温まる交流が描かれていて和んだ。
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主人公は面白味のない人間。淡々と仕事をこなしているだけ。店ならではのトラブルが、物語を面白くしていると思う。「本を点字に訳す」という発想には目新しいものを感じた。
主人公の相棒ポジの猫、(社長ことポーチドエッグ)を助けて事故にあった石鹸さん。身分を偽り、オルゴールを預けて亡くなった社長。母から唯一譲り受けた鍋を置いて施設に入ったおばちゃん。
全体的にハッピーエンドとは言えない気がする。なるようになってる感じ。主人公は目が見えず、両親とも疎遠になっている30代独身男性。客観的に見たら「同情すべき人間」なんだろうけど、彼は毎日真っ当に生きている。「幸せの形って人それぞれ違うよね」と訴えかけてくるような本。三人称で色々な角度からお店を覗けるのは飽きが来なくて良かった。のれんの出番が最初だけだったのはちょっと残念。
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私としたことが!!またやってしまった
さっき読み終わったの2巻目
積読してたなーと思ってよく見たら、あれ?
でも、2巻目を先に読んでいたので、違った面白さもありました
今回は社長の出番が多いです!
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ネコの猫らしさがすごく猫らしくて感心してしまった。
あずかりやさん、私が預けたいものは今は何も思いつかないけど、世の中いろいろな事情で預けに来る人がいるものだと面白く読んだ。
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1日100円でなんでも預かってくれるお店。
お店の暖簾やショーケースの視点で語られるお話でした。
語り口に男性的、女性的な使い分けがされていた事で親しみを持って読み進められました。
他人から見ると平和で穏やかな人たちですが皆それぞれ事情があって、、、切なさが少しだけでもずっと続いているといった印象を受けました。
相沢さんという女性のお話が私は好きでした。
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誰が話してるの?と
不思議な気持ちになりながら読み進めていた。
一種のファンタジー❤️
優しい気持ちにさせてくれる一冊。
謎のものたちも
ずっと主人を見ていたと思うと優しくなれる^_^
Posted by ブクログ
東京の下町にひっそり存在するあずかり屋さん
に荷物を預けにくるいろいろな事情があるお客さんのお話です。
主人公の周りのいろいろな物や動物が
エピソードごとに、解説してくれる
不思議なお話で、毎回はじめ今回は誰が
お話してくれているんだろうと
わくわくしながら読み進める感じもすごく好きです。
すべてに命を吹き込みながら、主人公や
預けにこられた人を見守る感じが素敵で
どれも温かいストーリーで
ほっこりしました。
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1日百円でものを預かる盲目の店主のもとにいろんな人が来る人情話。
よいが、予想する「そういう設定ならこういう感じなのかな」以上のものはなく、まぁそうですよね、みたいな感想になってしまいました。
猫が出てきたので星一つプラス
Posted by ブクログ
「あずかりやさん」という
何でも1日100円で預かってくれるお店のものがたり。
あずかりやさんの様子は、お店にある(いる)暖簾や棚の目線で描かれておりなんとも不思議な感じ。
途中までは外れかも、、、って思ったけど
読み進めていくうちに色んなところが繋がって、どんどん読むスピードが早くなった。
店主は目が見えないんだけど、見えないからこそ音とか空気とか本当に大切なものとか感じられるんだろうなと。
Posted by ブクログ
あずかりものをなんでも預かる、目の見えない店主のお店にまつわる一冊。
1話ごとに完結し、視点が変わりながらそれぞれの話がゆるっと繋がっていく。
文体が軽くサクサク読め、読後はあたたかい気持ちが残るるだけなので、忙しいけど本が読みたい…本が読みたいけど気力がない…というタイミングで読むのにぴったりだと思います。
私は猫が好きなので、尚更楽しく読めました!
Posted by ブクログ
「一日百円で、どんなものでも預かります」という設定の着眼点の勝利。
モノや動物視点で描かれる、「あずかりや」の日常。
1冊に数話の、それぞれ独立したオムニバス形式で、さっくり読める。
内容的には大きな感動よりも、ホッとするようなエピソードが多い。
まさに「ほっこり」。
読み進めるにつれて、店主の人となりなどがぼんやりとわかるようになっている。
ちなみに表紙の猫が登場するのは後半から。
既刊5巻。
Posted by ブクログ
商店街のはじにあるお店「あずかりやさん」。
物を預かって一日100円貰うという商売だ。
店主は盲目の青年、静かに点字本を読みながらお客さんが来るのを待っている。
その店を訪れる人達と店主とのやり取りを描いた作品。
預かる物は一枚の紙だったりオルゴールだったり、自転車だったり。その様子を見守り語るのはのれんやガラスケースなどの「物」たち。その視点が面白かった。