あらすじ
一日百円で何でも預かります。東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。「半年後に引き取りにこなかったらポストに投函して」と店主に託された手紙の行方は? 突然店にかかってきた電話の相手は、意外な女性で…。高倉健、緒形拳、石原裕次郎の三人が預けた「ある物」とは? 日本屈指の盆栽の名人が遺した名木を、不肖の孫が受け継いだことから巻き起こる大騒動…… ほっこり切ない人気シリーズ第4弾。
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Posted by ブクログ
あずかりやさん第4作目。
作が重なるごとに内容が濃くなっていき、今回は預けられた物の生命力さえ感じられるような作品だった。
ラブレター、黒電話、ブランドのトランク、盆栽。
そして店主の桐島の、預けられた物たちを心から大切に扱う姿が印象的だった。
「文人木」の力強さ。
ばあちゃんが教えてくれた「辛いことは、新しい道を教えてくれる」の言葉には勇気をもらった。
「高倉健の夢」のヴィトンのトランクのラストの短歌(?)には吹き出してしまった。
ここで私から返歌
「あずかりや
回を重ねて4作目
出会ったトランク
くそ面白い」
個性豊かな物たちの、個性豊かな生き様をたっぷり楽しめた。
まぼろしのチャーハン食べてみたい!
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やはり読むと心が洗われます。
以前出てきた人物と繋がる話もあって、より気持ちが温かくなりました。
砕けた話し方をする店主が出てくるのも良いですね。
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視力にハンディキャップを持つ主人公。
主人公は、どんな物でも1日100円で預かるという
「あずかりやさん」を営む。
そのあずかりやさんに物を預けにくるお客さんとの
やり取りを紡いだ心温まるストーリー。
あずかりやさんの黒電話が一人称で描かれている
点が秀逸です。
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「辛いことは道を変えてくれる」って言葉刺さりました。
あずかり屋さんの世界観がとても優しくて、人ってこんなに温かくて優しい世界に生きているって思えて癒されます。
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シリーズ4作目。
今回もどの話もとても良かった。
「人生に事故はつきもの、辛いことは新しい道を教えてくれる」という言葉にすごく安心感を覚えた。
桐島は相変わらず人が良すぎて、商売としてきちんと成り立っているか、生計は立てられているのか心配になる。
ほぉ~
あずかりやと、そこに関わる人達の人生模様。色々有って、それぞれ味が有って。この中では、文人木の話が好きだな。文人木じゃなくても良いじゃないか、どっしり土に根を張って、長生きしてほしい。子孫(息子って、本人?本木?は、言ってるけど)あずかりやで、元気にしてそうだし。
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あずかりやさんシリーズ4作目。今回のシリーズは今までで1番好きだったなぁ。あずかりやさん内で起こる色々な話ではなくて、預かり屋さんの外で起こる話だけど、みんなあずかりやさんに助けられて。どの話もすごく好きだけど、高倉健の夢の終わり方が特に好きだったな。
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シリーズ第4弾とあったが、実はこのシリーズは初読。
読後は温かい気持ちになれるだけでなく、毎章人として大切な何かを教わった気がする。
このシリーズの他の本も読んでみたくなった。
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表示の絵を見た時ティーンエイジャーの読む本かと思って一瞬ためらいましたが、読んでみて全然違ったので、もっと早く知れば良かったと思いました。シリーズの4作目。私はこのシリーズから読み始めましたが充分おもしろい!シリーズになるくらいだからその人気の高さに頷けます。
100円で何でも預かるなんて、どういうことだろう?という興味で読み進めました。5つの短編のどのお話もホロッとさせられる所があって涙腺が緩みます。「まぼろしチャーハン」は3ページしかないのに、タイトルの副題になっているし、表紙絵にもなっていますね。これは後に続く何か仕掛けがあるのかな?とも思わせます。
どのお話も“歳月”が流れています。“歳月が短所を長所に変える”というフレーズがとても胸に沁みました。シリーズ全部読んでみたいです。
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あずかりやさんという着想がすてきですね。正直言って、1話目の「ラブレター」は今ひとつだったのですが、だんだん展開にはまってきて、「高倉健の夢」は楽しかったです。シリーズになっているようなので、ほかのも読んでみよう。
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このシリーズは三作品、これまでに読んでいる。
「桐島君の青春」を読んだとき、とても楽しんだのだけれど、自分の中である程度この物語に対する思いが一段落した感覚があった。
だから、続編が出たと知っても、読むのをやめようかとも思ったりした。
が、この巻も、しっかり面白い。
桐島君は相変わらず物静かで思慮深い。
語り手も相変わらず意表を突いた設定だし。
特に、「ツキノワグマ」がよかった。
アルツハイマーで妻との記憶をなくしていく夫。
ヘルパーの「ふみこさん」を慕い続ける年老いた男性。
そうした人たちとのかかわりの中で、桐島君自身の淡い恋がすれ違ってしまう物語だ。
ちょっとほろ苦い味わいがいい。
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☆4
第4弾
今作もほっこり切なくて、やさしい物語に癒されました(*´˘`*)♡
表題作の「まぼろしチャーハン」と「高倉健の夢」がとても良かったです❁⃘*.゚
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あずかりやさんシリーズの4冊目。
今回は今までよりもあずかりやさんの登場時間が少なかったように感じました。その分、あずけに行く人ことを手厚く描いているなと思いました。
あいも変わらずあずかりやさんのまっすぐなところにじーんときてしまいました。なんだか読んでいて心が洗われます。
まだまだ続いてほしいシリーズです。
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一日百円でなんでも預かる「あずかりやさん」。
当初20歳そこそこだった店主の霧島も、もう30歳。
本書の中で、あれよあれよと時が経って少々戸惑ってしまったが、大人になっても芯の部分は変わらない。
全盲でも、「清く、正しく、美しく」に、更に磨きがかかっているように思う。
特に今回はホロリとさせられたお話が多く、「モノ」が主観となって語る場面に泣かされた。
『高倉健の夢』のトランク、『文人木』の皐月が語る言葉が切ない。
「社長」も長生きしてしてほしい。
Posted by ブクログ
特別カバー版で読む。
黒電話の話がいい。
前の暖簾の話もだけど、やさしい視線でずっと見守るものの愛しさがあふれてて。
相変わらず店主は出来が良すぎるが。
Posted by ブクログ
あずかりやさんの店主は、相変わらず穏やかで優しさいっぱいでした。黒電話の主張もなかなかのものでした。
今回のあずかりものは、ラブレター、声、
100円をもっていた女の子、トランク、文人木など。