大山淳子のレビュー一覧

  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街。
    大山淳子氏の「あずかりやさん」がとても良かったので、"出身地"である、こんぺいとう商店街のことをもっと知りたくなりました。

    個人商店が立ち並ぶ商店街は、現代では衰退の傾向にあるけれど、こんぺいとう商店街は、たたむ店あり、新しくできる店ありで細々と続いている。
    家業を継いだ若者や、出て行ってまた戻ってきた者、新しい商売の形、幼なじみと小さな恋の話など、懐かしい雰囲気の中で語られる。
    後に行くにしたがって、他の商店の名前が登場するようになって、箱庭世界が充実していくのが面白い。

    一軒目『カフェ スルス』 大島真寿美

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    2018年01月08日
  • イーヨくんの結婚生活

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    究極の純粋さと並外れた能力のおかげで他人から見れば上手く生きられないイーヨ君。
    でも本人は不満を感じることなく、むしろ人より幸せに生きており、それがだんだん周囲の人を変えて行く。
    猫弁の百瀬にも通じる魅力を感じました。

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    2017年12月24日
  • 光二郎分解日記 相棒は浪人生

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    理科や数学の先生で、良い意味で変った人を何人か思い出す。
    頭の中に独特の回路を持っているのだろう。

    二宮光二郎・75歳は、元中学校の理科の先生で、なんでも分解して直してしまう。
    無口だが、たまにしゃべると何言ってるのか解らないし、突然猛ダッシュしたりする。
    行動は奇矯だが、一本筋の通った人間で、そしてとても優しい。
    いいなあ、好きだなあ、大山さんの描く、こういう“変わり者”キャラ。

    いろいろ秘密を抱えている、シルバー人材センターの老人たちも個性的。
    “老人の勝ち組”って、あまり考えたことがなかったが、自分は負け組みだと思う人からは、勝ち組はまぶしく見えるのだろう。
    当たり前に受け取っている

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    2017年11月20日
  • 光二郎分解日記 西郷さんの犬

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    コミカルでハートウォーミングなミステリ第二弾。相変わらず楽しいなあ。「猫弁」シリーズとのリンクも若干あって、それもまたファンには嬉しいところ。たしかに事件はささっと解決しませんが、イライラはしなかったなあ。のんびりと物語を楽しみたい一冊です。
    西郷さんの犬の銅像盗難事件、振り込め詐欺、ドッグショーを巡る疑惑、などなど、個々の事件はさほど大きくないけれど盛りだくさんな内容。それがラストに向けてすべてきれいにつながっていく過程も圧巻だし、なんといっても光二郎をはじめとするキャラクターの魅力がとても良いのです。セリフの数々にも笑わされたり、はっとさせられたり、ほんわかさせられたり。あたたかい気持ちに

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    2017年10月22日
  • 光二郎分解日記 西郷さんの犬

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    光二郎分解日記シリーズ、2作目。

    光二郎さんの奥様、元子さんのおっしゃる通り、なかなか展開がササッと進まないけど、そこが全然イヤじゃなくて、微笑ましくて可愛くて、楽しかった。皆、いい人たちばかり。更に、猫弁のまこと先生が出てきた時は嬉しくて飛び跳ねそうになっちゃった。大山先生のワールドはホントに大好き。このシリーズも続いて欲しいな。

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    2017年10月08日
  • 光二郎分解日記 西郷さんの犬

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    「相棒は浪人生」に続く、「光二郎分解日記」シリーズの2作目。

    大山淳子さんは、解決まで時間がかかりイライラするミステリーを「イラミス」と呼んでいる。

    イライラするのは光二郎さんの言動ではない。前作を読んで、光二郎さんはブレない人だとわかったから。今回は、むしろ、孫のかける。

    あれ、前作のかけるは、こんなにポンコツだったっけ。
    ポンコツなのだが憎み切れない。やっぱり、「いい子だ」と思わされる、そこがイライラするのだ。

    さて、今作では、「おぼっちゃま」刑事の頭野の素性が明かされる。このシリーズのゆるやかな雰囲気に、どこか剣呑な空気が入り込む。

    上野の西郷さんの銅像から、愛犬の姿が消えた

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    2017年09月03日
  • 光二郎分解日記 相棒は浪人生

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    七十五歳で、元理科教師の二宮光二郎。趣味は分解。
    近頃、短期記憶があやしくなってきており、本人もそれを自覚している。
    そんな光二郎が、傷害事件の容疑者に…。

    人の優しい目線があふれている。
    年のせいか、やさしさに触れると、すぐにウルウルしてしまう。

    人、生きものは究極の孤独な存在だ。
    「ワタシ」は「アナタ」に、「アナタ」は「ワタシ」になれない。
    「ワタシ」の中に誰かが入り込んで、「ワタシ」の思考を読み取ってくれたとしても、
    「アナタ」の思考にはならない。

    そんな、限界のない孤独の中にいる生き物たち。

    昔、「ウサギは寂しいと死ぬ」という話があった。
    これは、間違いなのだそうだ。でも、人は

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    2017年09月03日
  • 猫弁と魔女裁判

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    猫弁が担当する大きな事件。国際スパイの強制起訴。まさか猫弁シリーズでこんな大きな事件を取り扱うとは。どういう心境の変化?亜子との結婚はどうなる?不在の事務所にあふれる猫、猫、猫。そこで主人を待つテヌー。代役の弁護士、思わぬ展開の女獣医、判決を見守るライバル弁護士たち。最後はハッピーエンド。周りのみんなを幸せにする空気を読めない天才弁護士の物語はこれにて終わり。楽しかった。感謝。

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    2026年01月12日
  • 猫弁と少女探偵

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    どこまでも優しく鋭い猫弁。でも特殊な環境で育ったせいか、家庭をわからず、なかなか結婚に踏み切れない。いい人同士なので早くゴールインしてほしいところ。今回のお話はまたまた猫がらみ。三毛猫の誘拐事件?飼い主の少女探偵とともに探したところ意外なところで見つかった。次巻は最終巻。やっぱり最後はあの場面で終わりそう。やっとやっとです。

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    2026年01月12日
  • イーヨくんの結婚生活

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    ふらりと寄った書店で猫弁を探したところ見つからず、代わりに置いてあった本。
    「頼まれごとを断らない」主人公の本と帯に書いてあり、先日上司からなにげなく放たれた、『人がいい』という私の性格とだぶってしまい、購入。

    結論。
    なんだよ、イーヨくん人がいいわけじゃないじゃん。ぜんぶこなせるんじゃん。
    私とちがうんじゃん。

    学んだ。
    できることにしか、いいよって言っちゃダメなんだ。
    もっと自由に、好きなことだけに、いいよって言わなきゃいけないんだ。
    自分の気持ちに正直にならなきゃいけないんだ。

    あてはまらないときは、いやだよって、言わなきゃいけないんだ。

    いやだよ、を言うことが
    幸せにつながると

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    2017年01月29日
  • イーヨくんの結婚生活

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    ネタバレ

    2016/11/29
    前半イーヨくんにイライラするけどすべては結末のため。
    最後の「いやだよ」のため。
    こんな幸福な「いやだよ」があるだろうか。

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    2016年12月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    7名の作家さんの、商店街をめぐる連作
    たぶんモデルはあそこの商店街だと思うんだけど、閉まるの早いから違うかな
    こういう商店街は通り抜けるだけでも楽しいと思う

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    2016年11月17日
  • イーヨくんの結婚生活

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    猫弁の主人公と似ているが、猫弁にはない憂いを纏っている。最後は大山さんらしいホロリとする結末。おススメ。
    あらすじ(背表紙より)
    五人兄弟の長男をとつぜん亡くした夏目家の通夜に、長男の婚約者を名乗るおばさん妊婦が現れた。親代わりに五人を育てた伯父夫婦の苦肉の策は、どんな頼まれごとでも「いいよ」と引き受ける末っ子・伊代太との無茶ぶりすぎる結婚!圧倒的人気「猫弁」シリーズ著者真骨頂、涙と感動のラストがあなたを待つ。

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    2016年10月10日
  • イーヨくんの結婚生活

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    心が開いている時、この世は美しい。
    薫が追い求めていた幸せのかたち。
    「いいよ」しか言わないイーヨくんの伊代太が、一度だけ「いやだよ」という場面。
    第五章がすごくいい。幸せな気持ちになれる。

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    2016年09月06日
  • イーヨくんの結婚生活

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    何でも「いいよ」と受け合ってしまうイーヨくん。周りのキャラも含め、現実離れした設定ばかりであるし、イーヨくんを良いように利用しようとする人間のあざとさも見え、途中ヒヤヒヤしながら読み進める展開が続いたけれども、最後は上手く収まって、何とも心温まるイイお話になっていた。「猫弁」といい、何かもう本当に皆、幸せになって、と願わざるを得ないキャラを毎回作ってくる著者に感嘆。

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    2016年07月05日
  • イーヨくんの結婚生活

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    おもしろかった!

    登場人物の紹介ページ、名字が文豪だらけ(一人は名前の呼び名までそのまま)でいきなり笑ってしまった。

    伊代太と母・小春の「寝てもいい?」「いいよ」の会話の心情が、それぞれの側から語られていて心に響く。

    最後まで読者を引っ張る要は薫の存在が大きいが、小春さんの語るラストの六行の文章がとても素晴らしい。なんだか自分の心がきれいになった気がする。

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    2016年06月06日
  • 猫弁と少女探偵

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    今回はいろんな意味で成長が多く見られたなあ。
    こういうところがシリーズモノの良さだと思う。
    猫弁ファンなら満足間違いナシです。

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    2016年06月02日
  • イーヨくんの結婚生活

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    面白かったー。
    続きが気になって一気に読んでしまった。
    なんというか、亡くなった長男の婚約者を、五男に押し付けるって今時どうなの?っていう感じだし、その婚約者の厚顏ときたら!と思いつつ上手いこと、事柄が絡み合い、なるほどねーというとこに収まり面白かった。

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    2016年05月20日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    7人の作家が、「こんぺいとう商店街」を舞台に、主人公を変えながら送るリレー式の短編集。じつは、もっとファンタジー色の強いものかと思っていたのだけれど、まったくそんなことはなく。まるで同じ人が書いたかのように、すんなり読めました。

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    2016年03月25日
  • 猫弁と少女探偵

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    やはり安定した面白さ。
    読みやすく、個性のあるキャラクターが多いため、面白い。
    ただこれまでの作品と比べると、星を一つ減らした。

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    2016年03月14日