大山淳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元理科教師で分解修理の名人、二宮光二郎75歳と、大学受験に2回失敗して美術系予備校に通う孫のかける20歳は、二人で一人前の迷コンビ。
時間だけはたっぷりあります。
暇人は世の中になくてはならない助っ人なのです。
シリーズ第2弾は、軌道に乗ったというか、面白さに加速度が付きました!
タイトルには西郷さんの犬、とありますが、銅像の犬だけでなく、元警察犬で使命感の強い老犬や、輝くばかりのゴールデンレトリバー、そして「猫弁」シリーズに登場した獣医さんも出てきてにぎやか。
振り込め詐欺には哀愁漂い(?)、犯人はちょっとお間抜け、元やくざも何となくハートウォーミングで、大山節炸裂です。
光二郎の台詞は -
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Posted by ブクログ
猫弁シリーズの最終作。
これまでの4冊は、色々なストーリーが重層的に絡み合って最後に纏まって事件解決、あちこちに張り巡らされた伏線が収斂していく過程を楽しむタイプだったが、本作は人の優しさや人生観に焦点を当てており、幾分毛並みが異なっているように感じられた。
猫弁シリーズの軽快な読み口を期待していると、少し重たく、物語の展開としては作り込みが浅いと感じるかも知れない。むしろ、ここまで深化させることの出来る作家さんだということ。元々脚本家が本職だったとのことだが、本編は克明で深みのある内面描写が多く、ドラマ向きではなさそう。
全5作読む間に湧いた登場人物への思い入れとともに読み進めると、一層感無 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです。
前作で少しイラっとさせられた大福さんも可愛くなったし、猫もオウムも可愛いし、透明人間もせつなくて格好良かったです。他の登場人物も好感の持てる人ばかりでした。
この作者さんにかかれば、不倫中の大学教授も、見た目と口ばかりのエセ弁護士も、人間味がある可愛らしい人物に見えるのが不思議です。
私にとって番狂わせだったのが野呂さんです。この人は常識人かと思っていたのに……。60超えて、よくわからない理由で既婚者のふり。そんなに面白い人だったとは。
最後のひまわりのシーンは泣きそうになりました。小説っぽく出来過ぎの気もしますが、でも救いのある、いい終わりだと思います。
続刊も