大山淳子のレビュー一覧

  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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    あずかりやさん、2作目。
    相も変わらず、言葉が綺麗だな、と思う。

    今作は、文机とあくりゅうの物語や、
    トロイメライを奏でるオルゴールの昔話など、
    あずかりやさんからちょっと離れた、
    けどあずかりやさんにとって大事なお話も。

    最後の章には、桐島くんの昔話。
    いろんな過去が、今に繋がってるのに、
    じんわりあたたかな気持ちになる。

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    2025年10月09日
  • 光二郎分解日記 西郷さんの犬

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    ネタバレ

    物語は、上野にある西郷隆盛の銅像から、愛犬ツンの像が盗まれるという前代未聞の事件から始まる。
    手がかりは、現場に残された犬の尻尾と高級ホテルの石鹸だけ。
    愉快犯の仕業か、それとも政治的な意図があるのか、誰もが首をかしげる奇妙な事件だ。
    一方、主人公の光二郎は、シルバー人材センターの仕事で安佐顔という老人の家の庭木の剪定に励んでいる。
    認知機能に少し問題があるものの、機械や道具を分解して修理することにかけては天才的な光二郎。
    そんな彼が、仕事中にオレオレ詐欺の電話に引っかかり、家から飛び出してしまう。詐欺電話の内容を信じ、慌てて行動する光二郎の姿に、孫のかけるは苛立ちを隠せず、警察署で祖父を怒鳴

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    2025年08月24日
  • 猫は抱くもの

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    ねこすて橋という猫が集まる橋を巡る連作短編集。不穏な名前の橋ですが、猫が捨てられる話ではないです。
    人目線と猫目線のエピソードが混在していますが、どちらもなんか納得感があります。登場人物たちは猫との出会いをきっかけに良くも悪くも人生を変えていく。猫は猫でしたたかに世の中を見つめてる。当然猫の視点はファンタジーですが、なんかこんな感じかなと思えます。猫好きにはたまらない小説です。

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    2025年08月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ずっと読んでいたシリーズの『あずかり屋』さんがアンソロジーに入っている!
    と、読み始めました。
    商店街の店についてのアンソロジーなので、作家さんが違うのに統一感があるように思えました。
    まるで連作短編みたい。
    このシリーズ、積読にあと3冊控えているので楽しみに読みます!

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    2025年07月11日
  • あずかりやさん まぼろしチャーハン

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    「辛いことは道を変えてくれる」って言葉刺さりました。
    あずかり屋さんの世界観がとても優しくて、人ってこんなに温かくて優しい世界に生きているって思えて癒されます。

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    2025年07月10日
  • 雪猫

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    大山さんの小説は『猫は抱くもの』を読んでから好きだ。語り口がとても優しくて猫たちの冒険につい引き込まれる。
    しかし…帯のコメントでネタバレするのはやめてほしい。

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    2025年06月18日
  • あずかりやさん

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    店主を俯瞰で見てる感じで話が進みます。あなたが?みたいな・・・あずけるにはそれぞれ理由があるのね。わたしは好きなお話。続編も気になります。

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    2025年05月28日
  • 猫は抱くもの

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    大山淳子さんの心温まる小説ですね。
    大人のための童話と言ってもいいかもしれません♪

     青目川をご存知ですか?
     東京郊外にある、あまり大きくない川でして、架かっている橋はみな短いものです。
     その中に、すてねこ橋という、ちょっと変わった名前の橋があります。
     すてねこ橋に集まる猫たちと人間の関わりを、せつなく温かく描いた連作短編集です。
     猫目線と人間目線との絡み合いが、やさしく語られています。

           目次

           はじめに
     第一話  良男と佐織
     第二話  キイロとゴッホ
     第三話  哲学者
     第四話  それぞれのクリスマス
     第五話  ルノワール
           あとが

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    2025年05月24日
  • 猫弁と透明人間

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     猫弁シリーズ2作目。
     個人的には前作よりも面白かった。

     相変わらずマイペースで飄々とした百瀬と、個性的な仲間たち。
     今回はタイハクオウムがいい味を出してくれている。
     そして、亜子ちゃんとの結婚へ向けて準備を進めていくが、そこでも百瀬の一風変わったキャラが炸裂でハラハラしたりヤキモキしたり楽しく読めた。
     「最初のひまわり」はラストじ~んとした。
     続きが早く読みたい。

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    2025年04月28日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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    あずかりやさんシリーズからは、いつも
    生きる事を教えられるというか、思い出させてくれる気がします。
    ジャケ買いで出会って、3作目ですが
    ゆったりといい読書時間、ありがとうございます!
    ってね。

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    2025年04月20日
  • 猫弁と鉄の女

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    大好きな「猫弁」シリーズ

    7作目ともなると飽きてくるかしら、と思いましたが、最後のキラキラしたシーンで泣きそうになりました。
    やっぱり大好きです

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    2025年04月08日
  • 猫弁と星の王子

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    安心、安全、信頼のできる猫弁シリーズ

    今回も猫弁はひた走りながら
    みんなのために頑張るのです
    歩く清浄器とはよく言ったものです

    亜子さんとの距離はなかなか縮まりませんが、気長に見守りながら穏やかな世界観を堪能できます

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    2025年03月31日
  • あずかりやさん

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    物や生き物視点から見る日常にあずかりやという少し変わった店。暖かくどこか懐かしい気分にさせてくれる優しい小説でした。

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    2025年03月23日
  • あずかりやさん 彼女の青い鳥

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     あずかりやさん第3作。

     今回は胸がじ~んとなる話が多かった。
     スーパーボールや柱時計、売れない作家の原稿など、物が一人称になって感情が描かれていく。
     「かちかちかっちゃん」「彼女の犯行」はちょっぴり切なかった。
     青い鳥ルリビタキの鳴き声を知らなくてYouTubeで見てみたら、コメントに私と同じようにこの作品を読んで聴きにきたという人がいてなんだか嬉しかった。
     ノミ目線の話はコミカルで面白く読めた。

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    2025年03月18日
  • 赤い靴

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    すごい作品に出合ってしまった!
    ぐいぐい引き込まれて一気読み〜

    七歳の誕生日の夜、葵は母親を目の前で惨殺される
    誰が何のために母を殺したのか?
    逃げ延びた葵は超然とした佇まいの老人・櫂と犬に助けられ、そのまま10年間を隔絶された世界で過ごす…
    葵はその生活のなかで櫂よりあらゆる知識を学び成長するが、ある出来事の後、復讐の念を魂に刻み下山する…

    なんて設定なんだ!すごい!とあまりに期待したからか、後半はアレアレ?と思うところもあり、犯人も何となく分かってしまうんだけど…
    まぁ、そもそも犯人当てより気になることがたくさんあり…(笑)
    でも!
    そんなことを除いても、今まで読んだことのない雰囲気

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    2025年03月16日
  • あずかりやさん 桐島くんの青春

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     あずかりやさんの第2作目。

     店主の使う文机やガラスケースに入れられたオルゴールの生い立ち(?)は温かくてちょっぴり切ない気持ちになった。
     物は大切にしようと改めて考えさせられた。

     そして店主桐島青年の高校生時代の姿には驚いた。
     勉強の良くできる寡黙な少年かと思いきや、勉強だけでなくスポーツも得意でアクティブな学校生活を送っていたんだなぁ。
     「あずかりやさん」ができるまでの、心が温まる作品だった。

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    2025年03月14日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    猫屋敷事件を解決したことをきっかけに、猫弁と呼ばれるようになってしまった弁護士。いくところのない猫たちを事務所で引き取り、相談される案件も何故か猫絡みのことばかり。結婚したくて相談所に登録するも30連敗。そんな主人公百瀬に、先輩から案件の紹介をされる。霊柩車ごと遺体を攫われて身代金を要求されたという。いろんなところで登場人物の繋がりがあって、ネタバラシの前に気付くことも多くて、どんな展開をするのだろうと楽しく読めた。

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    2025年02月27日
  • あずかりやさん

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     こんぺいとう商店街の隅で、盲目の店主が営むあずかりやさん。
     1日100円でどんな物でも預かってくれる店に、いろいろな事情を抱えたお客さんがやってくる。

     児童文学のような優しい文体の作品だが、考えさせられる場面もあった。
     猫の「社長」、いや「ポーチドエッグ」ちゃんがかわいくて、また続編や他作品も読んでみたくなった。

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    2025年02月24日
  • 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち

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    面白いのみつけた!
    話の作りが伊坂さんっぽい。
    主人公の百瀬は、普段はパッとしない弁護士で小さな弁護士事務所を営んでいる。でも、その洞察力や分析力は確かなものがあり、頼もしくて格好いい。ギャップがまず良い。
    あと、話自体もどんどんと点と点が繋がってゆく感じが面白かった。
    後のシリーズたちも読まねば。

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    2025年01月05日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    不思議な商店街での話。

    人気作家さんたちが描くストーリー、どれも印象的でした。

    招きうさぎ、いてくれたらいいなぁー

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    2024年11月04日