大山淳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
弁護士百瀬太郎は人柄もよく頭脳明晰だが、自己肯定感と恋愛偏差値は絶望的に低く、一年越しの婚約者大福亜子との仲は遅々として進展しない。
本巻でも間の悪さから亜子の誕生日に大失敗し絶望に陥るが、亜子の無限の包容力に救われる。
切羽詰まった百瀬の映画「卒業」のダスティンホフマンを地で行く行動には目を見張る。
百瀬(と亜子との仲)ほこれで一皮むけるのだろうか。(期待薄)
事務所ドアへの貼り紙少年や迷い猫の相談を持ってきた少女、百瀬の中学時代の恩師など、百瀬の周りには新たな面々が加わる。
反対に亜子の同僚の寿春美は寿退社で海外に移住する。
このまま退場すると亜子の周囲が淋しくなりそうだが。
「先生 -
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Posted by ブクログ
雪猫
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美しい
ラストシーンが頭から離れない。
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タマオの気持ち
イヴの気持ち
猫の気持ち
わからないけど、
このお話のような感じなのだと思う。
そう信じたい。
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猫も人間と同じような感情を持っていて、
相手を想い
想われている事を感じ、
大切な人を守る。
タマオの理々子への想い
イヴの城太郎への想い
切なくて涙が止まりません。
その想いちゃんと届いてるよね。
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人の猫への想いも、
ちゃんと届いているよね。
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「吾輩は猫である」
読み返したくなりました。
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favorite sentence
✒︎ニーチェ
「事実は存在しない。存在するのは解釈だけである。」✒︎
✒︎空気が、おい -
Posted by ブクログ
ネタバレ帯は、
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前向きになれる通夜通いのススメ!?
さよならから
はじまる人生がある。
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就職活動に失敗し、
ひきこもりになった小夜子24歳。
ずっと下に見ていた弟の結婚。
中学受験に不合格だった友人のイギリス留学。
周囲と比較し、卑屈になる。
現実逃避したくなる。
思えば幼少期から、祖母に何かと言われ、
良い思い出もない。
そんな小夜子が偶然参加した他人の葬式。
読経とお香。
誰かの死に怒って、悲しんで、憔悴して。
他人とその周りの死を、傍観(同席)することで癒される小夜子。
自分を客観視できず -
Posted by ブクログ
表示の絵を見た時ティーンエイジャーの読む本かと思って一瞬ためらいましたが、読んでみて全然違ったので、もっと早く知れば良かったと思いました。シリーズの4作目。私はこのシリーズから読み始めましたが充分おもしろい!シリーズになるくらいだからその人気の高さに頷けます。
100円で何でも預かるなんて、どういうことだろう?という興味で読み進めました。5つの短編のどのお話もホロッとさせられる所があって涙腺が緩みます。「まぼろしチャーハン」は3ページしかないのに、タイトルの副題になっているし、表紙絵にもなっていますね。これは後に続く何か仕掛けがあるのかな?とも思わせます。
どのお話も“歳月”が流れています