田中慎弥のレビュー一覧

  • 孤独に生きよ 逃げるが勝ちの思考 増補改訂版・孤独論

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    良かった。

    文体が好きだなぁ〜と思う。
    行間に優しさというか良心というか...
    そんなことも感じた。

    沁みるなぁ〜という印象

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    2025年11月01日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    地方の高卒で大学受験失敗して、そこから引きこもりになって作家になった人生。YouTubeのガイ録も見ました。
    一般的な価値観みたいなものを家族が押し付けずにいた事と、自分の好きな事をやってみようと思い立ち、「徹子の部屋」で山田詠美さんが毎日机に向かうと話したのを見てからは、毎日、机に向かって何か書くようにして今も何か書くようにしているとの事。
    好きをやり続けるには、自分に厳しくあり続ける事が肝心だと気づかされました。

    第四章 なぜ読書が必要なのか
    読んで見たいと思って手に取った本が、理解できなかった時の考え方等、参考になる事が多かったのでメモを取りながら読みました。
    ただ浸るだけでも良いから

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    2025年10月11日
  • 孤独に生きよ 逃げるが勝ちの思考 増補改訂版・孤独論

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    作者と同い年で、同じくおひとり様の自分にはすごく刺さったし、背中を押された。励みになった。まずは自炊をしっかりやろう

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    2025年07月22日
  • 孤独に生きよ 逃げるが勝ちの思考 増補改訂版・孤独論

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    あっという間に読めました。
    不思議な文体だなと思ったら
    紙に鉛筆ではなかったんですね☺️それも良かったです。

    今ワタシに必要な本でした。

    逃げなくてもいいよ。
    いろいろやってみても。
    …とも書いてあって救われました。

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    2025年07月17日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    文章が読みやすく一気読みしました。
    人間は所詮一人で産まれて一人で死んでゆく。
    無理して人との関係を維持する必要もない。
    15年間引きこもりだった筆者の実体験が説得力ある。
    今まで無理して人に合わせることもなかったが、これで良かったんだと再確認できた。

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    2025年06月30日
  • 共喰い

    購入済み

    取り残され、時に一気に流される

    取り残され、時に一気に流される。
    細かい様々なものが、
    忘れも見逃されもせずに
    入れ替わり短いセンテンスで
    点描される。
    嫌なこともあるが強く求めてもいる、
    制御できない闇に慄き、
    未熟で頭が悪いとも言えるが、
    明日に繋がる愛と命は応援されてもいる。

    #切ない #共感する #ドロドロ

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    2025年06月15日
  • 死神

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    生きていて、
    一度も死にたいと
    思ったことがないなんて、
    有り得るのだろうか?

    という一文に惹き込まれる

    文体がとても好みで、思春期から成長する鬱屈とした心情が読み取れる。
    私小説とファンタジーの融合のような不思議な話。

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    2025年04月03日
  • 死神

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    田中慎弥さんの本は共感というよりもこんな見方あるんやの連続でそれがアンチテーゼのようになっていて読んでいて面白かった。特にこの中の息子から見た母親という存在が移り変わっていく様がとても良かった。

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    2025年01月23日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    完全な孤独などないこの言葉が私に安心を与えてくれた。

    私は今のところ孤独を感じても逃げ場がある。実家や、本や、音楽、、好きなものがたくさんあるし、話をしたい友達もいる。

    それは著者曰く奴隷じゃないからなのかと今の私の立ち位置が客観視できた気がする。

    本を読まないということはその人が孤独ではないという証拠であるという太宰治の言葉があるがそれが核となっていると感じた。

    (太宰治の人柄というものを私は理解してはいないがこの言葉通りというわけではないと思う。ただそれは置いておいてこの本を読んで、、ということだけで考える。)

    それはその時代においてであって今は違うだろう。本になり変わるスマホな

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    2025年01月15日
  • 共喰い

    購入済み

    性暴力「ダメ。ゼッタイ」の話

    三本立て。芥川賞受賞の表題作「共喰い」は、冗談混じりで言うと性暴力「ダメ。ゼッタイ」の話。読後、性暴力の衝動を抑え切れない人はどうすれば良いのか思案してみたが、金持ちになって風俗で発散するか、偶然の神秘的強烈体験を経て性暴力衝動が消えるか、それともいっぺん死ぬしかなさそう😱「第三期層の魚」は小学生心裡の妙を描く。同趣の作品としては、道尾秀介の直木賞受賞作「月と蟹」の方があるあるを感じた🤔「作者と瀬戸内寂聴の対談」は面白い。二人の源氏物語評や石原慎太郎評が見所。瀬戸内がナイスキャラだ🤣

    #深い

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    2024年07月24日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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    あなたは孤独であり孤独ではない。
    現役であるかぎり、能力に磨きを書い続けなければ、たちまち錆びつく
    本の奴隷になってはいけない
    主体的に生きろ
    1日1回机の前に座る
    最初に応募したのは29歳のとき
    持ち上げられてもそういう状態に慣れるのはよくない
    人生は棚からぼたもち


    すごく面白かった。

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    2023年10月12日
  • 共喰い

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    間違いなく出会った作品の中で一番記憶に残っている。短編ながら深い。文字の形をした登場人物が紙の上で繰り広げるドラマ。方言や、土地柄、主人公。入り込みずらい設定だと思うがスッと身体の中に入ってくる。
    刃物のような作品だ。我が生涯の問題作。
    進んで薦める事はないが、間違いなく手に取って欲しい作品。

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    2023年08月01日
  • 孤独論 逃げよ、生きよ

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     「共喰い」で芥川賞を受賞した田中慎弥の人生論。「共喰い」の著者とは思えないほど、その筆致は強烈さなどとはほど遠く丁寧である。
     一つにある仕事に対して、思考停止状態の奴隷状態であれば、そこから「逃げる」ことを推奨する。単純に逃げろというても、色々と難しくはあろうが、実際に自身が高校卒業から大学受験に失敗して、約15年引きこもりになった実体験から、滲み出た苦心さがあるからこそ自然と説得力がある。
     そして逃げた先に、自身を見つめ直し、思考を回復して、本来何を求めていたのかを問うことは、惰性的に生活している者にも警鐘であり、自身を再燃させてくれる意外な優しさを感知させられた。
     まるで坂口安吾の

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    2023年07月15日
  • 共喰い

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    頂き本。共喰いの意味がハッとさせられる。父親のようにはなるまいと遠馬がやはり同じような感覚を覚えた瞬間。恋人の千種に首をしめたり、やらないとは自信がなくなっていく様子。実母の仁子さんが最後にとった行動は、やはり母そのものに思えた。

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    2022年01月16日
  • 地に這うものの記録

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    ねずみが言葉を喋ると言うことを通して、言葉とは何かを炙り出す。

    言葉とエゴ(さなぎ)、言葉の起源(パパ)、言葉の恣意性(ドンの議員)、言葉の限界(恋愛)、言語の暴力(さなぎ)。

    言葉を使うには弱くなければならないというフレーズが印象的だった。

    最後の市議会でのやりとりは熱かった。

    その後の闘争は難しい。
    青い目、赤い目、パパが何のメタファーなのか。

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    2021年01月12日
  • ひよこ太陽

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    ネタバレ

    売れない作家の日常、書くことに関する不安と葛藤が目まぐるしく現れてます。
    白い帽子の男の子もGも夢なのか現実なのかわからないけれど、わからないからいい事もあるかも。

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    2020年09月10日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    「扉の向こう側の革命」は秀逸。こうなってほしくはないけれど、それで腐りきった政府が一層されるのなら、それもいいと思わせてしまうところが怖い作家だよねぇ。

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    2017年03月08日
  • 切れた鎖

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    大好きな小説集。何度も折り入って読み返しているんだけれど、なかなかレビューを書けなかった。書いてみます。
    この小説集には『不意の償い』『蛹』『切れた鎖』の3篇が収録されている。三島賞と川端賞をダブル受賞したそうな。賞の裏付けもある通り、初期の傑作と言えるだろう。中でも衝撃的なのは社会化されていく自己をカブトムシに投影した『蛹』だろうがみなさん言及されていると思うのでここではそれ以外の2編について重点的にレビューを書いてみようと思う。
    まず『不意の償い』。収録されている作品の中で個人的に一番好きだ。大まかな筋としては同じ団地で同じ年に生まれて育った男女(夫婦になる)が初めてのセックスをしている時

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    2014年07月01日
  • 田中慎弥の掌劇場

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    不思議な触り心地のする、黒と黄が印象的なカバー。装釘もどことなく妖しく美しい本文を想像させる。

    本書は田中慎弥氏が毎日新聞西部本社版に2008年から2012年の1月まで連載していた掌編小説を編んだ物である。
    新聞連載のため、時事を取り込んだ作品も多い。
    例えば《扉の向こうの革命》《感謝》などは震災を取り扱い、《男たち》では作者曰く『当時の政治状況を拝借』して氏が芥川賞のスピーチで言及した都知事や、乱読した作家たちが時代を超えて雑談に勤しむ姿が描かれる。《客の男》には当時プロ入り後間もなかったであろう、例の「王子」と思しき人物も登場する。

    『共喰い』に見られる地方色の強い濁ったストーリーが特

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    2013年02月28日
  • 図書準備室(新潮文庫)

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    「図書準備室」「冷たい水の羊」の2編入り。「冷たい水の羊」、すごすぎた。いじめられっこの主人公は「いじめられたと感じたらそれをいじめ」といういじめの定義を採用し、「自分はいじめられていない」とし、ひたすらいじめを受け続ける。いじめの内容もかなり陰惨な部類に入る。主人公はただただ自分の中の論理でいじめっこを観察し、自分の論理に逃避する。ただ一人、先生にいじめがあることを報告した水原里子という女子と心中することを計画しながら。重い。でもあの結末、主人公がいつか「死ねなかった」ではなく「死ななかった」と思える日が来るのだろうか。
    「図書準備室」は芥川賞第一作の「夜蜘蛛」にも通じるものがある、現代に第

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    2012年08月16日