田中慎弥のレビュー一覧
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テーマが自分にはすごく刺さった。
コスパ、タイパ、結果を求めて加速する現代社会から欠落していっているのは豊かさだった。
堕落とは、その豊かさを取り戻すための行動でもあるという。
それこそテックの最前線を走る印象があった落合陽一が、真逆の印象を持つこのテーマについて深く議論している様も興味深かった。
そして対談相手の田中慎弥の俗世離れした生き様や、そこから得られた独自の視点をもって、落合の立てる問いにこうではないか、ああではないか、と探っていく様もまた興味深い。
AIをはじめとした最新技術によってより多くの成果を得るように加速していく情報化社会の中で、人間が豊かであり続けるためには、適 -
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あまり小説に詳しくないため図書準備室から止まっていたけれど、いつのまにか多作且つ息長い且つ小説以外の需要もある作家さんになっていたのですね。と、リハックもきっかけで再会できた著者さん。の自分語りをアンリミテッドで。
最後の方の章のお母様の話はもちろん、その手前での職業と肩書きは自己形成(自己肯定)に大いにつながるうえ「覚悟」ができるよねとの話、どんな仕事も大きな社会の中のごくささやかな存在にすぎないことの再確認、何らかの職業や肩書きを得るとは自分をたくさんのアングルから捉えるきっかけであるみたいな話、健康じゃないと働けない(徹夜とか働きすぎは論外だけど、元気に働けるなら365日無休もアリ)ー -
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作者の田中慎弥さんは幼い頃に父を亡くし、父の書棚にあった本を読んで過ごしていたと聞きました。実際に父と関わることがなくても、自分の中に受け継がれた父を感じながら大人になった方なのではないかと思います。
共喰い、第三紀層の魚、どちらも母親が責任感のある人ですね。人間としてのどうしようもなさを抱えながら、自分の人生に向き合い、我が子の事も大切にしているように描かれているなと思いました。強く素敵な女性です。
最近読んだ中では、1番私の心の芯の部分に届いた作品でした。情景描写が美しく、心情を表現しています。引き込まれました。さすが芥川賞です。
ただやっぱり共喰いの方は内容が性と暴力なだけあって、読んで -
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地方の高卒で大学受験失敗して、そこから引きこもりになって作家になった人生。YouTubeのガイ録も見ました。
一般的な価値観みたいなものを家族が押し付けずにいた事と、自分の好きな事をやってみようと思い立ち、「徹子の部屋」で山田詠美さんが毎日机に向かうと話したのを見てからは、毎日、机に向かって何か書くようにして今も何か書くようにしているとの事。
好きをやり続けるには、自分に厳しくあり続ける事が肝心だと気づかされました。
第四章 なぜ読書が必要なのか
読んで見たいと思って手に取った本が、理解できなかった時の考え方等、参考になる事が多かったのでメモを取りながら読みました。
ただ浸るだけでも良いから -
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完全な孤独などないこの言葉が私に安心を与えてくれた。
私は今のところ孤独を感じても逃げ場がある。実家や、本や、音楽、、好きなものがたくさんあるし、話をしたい友達もいる。
それは著者曰く奴隷じゃないからなのかと今の私の立ち位置が客観視できた気がする。
本を読まないということはその人が孤独ではないという証拠であるという太宰治の言葉があるがそれが核となっていると感じた。
(太宰治の人柄というものを私は理解してはいないがこの言葉通りというわけではないと思う。ただそれは置いておいてこの本を読んで、、ということだけで考える。)
それはその時代においてであって今は違うだろう。本になり変わるスマホな -
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「共喰い」で芥川賞を受賞した田中慎弥の人生論。「共喰い」の著者とは思えないほど、その筆致は強烈さなどとはほど遠く丁寧である。
一つにある仕事に対して、思考停止状態の奴隷状態であれば、そこから「逃げる」ことを推奨する。単純に逃げろというても、色々と難しくはあろうが、実際に自身が高校卒業から大学受験に失敗して、約15年引きこもりになった実体験から、滲み出た苦心さがあるからこそ自然と説得力がある。
そして逃げた先に、自身を見つめ直し、思考を回復して、本来何を求めていたのかを問うことは、惰性的に生活している者にも警鐘であり、自身を再燃させてくれる意外な優しさを感知させられた。
まるで坂口安吾の