田中慎弥のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デビュー作と二作目/ エッセイの文章が綺麗で読みやすいから読んでみたが、これはものすごく挑戦的だ/ 図書準備室に至っては、延々独白で自分の歪みっぷりを幼女に聴かせているだけの話で、その読点を駆使して文章をつなぎ形容しまくる文体は、たとえば節が十もあるヌンチャクを紙面に並べているようで、また表現されている景色は妙に細かく、期待していたような読みやすさではなかったと言えなくもない/ 冷たい水の羊は高校卒業以来一度たりとも労働についたことのない青年が書いた最初の小説という側面を、どうあぶり出してくれるのかという意味で興味深い/ デビュー作からして途切れることのない長い接続の文章で心情ないし風景を文字
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Posted by ブクログ
初の田中慎弥。
クセの強い人なんだろうと思っていたら、やっぱりすごかった。
第二次世界大戦後に、アメリカが新たな日本を生み出し、自分たちがそこに居住したとしたら。
それまでの日本を旧日本と呼び、旧日本人に対して居住区を設け、行動に制限をかけたとしたら。
解説で触れられているように、「強国」はその意味で善なる統治を施行することに、疑問を抱かないものである。
恐ろしい小説と思っていながら、身近な所で『宰相A』の世界は存在するように思う。
小さな世界の我々が決めたことこそが、ルールであり、正義であるのだと。
その「普遍」に逆らうものを屈服させる悦びを、純粋に引き継ぎの少女は知る。
母の墓はどこ