宰相A(新潮文庫)

宰相A(新潮文庫)

小説・文芸
506円 (税込)

2pt

3.1

揃いの国民服に身を包む金髪碧眼の「日本人」に、武力による平和実現の大義を説く黒髪の首相A。母の墓参に帰郷したはずが、「日本国」の違法侵入者として拘束された小説家Tは、主権を奪われた「旧日本人」の居留地に送られる。そこで自分と瓜二つの伝説の救国者Jの再来とみなされたTは、国家転覆を狙うレジスタンス闘争に巻き込まれていく。もう一つの日本に近未来の悪夢を映す問題作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    宰相A(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    639405
  • 電子版発売日
    :
    2019年08月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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宰相A(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ディストピア小説と言えばディストピア小説とも言えるが、「作家」とか「よみもの」の存在意義を問いかけたんじゃないかなぁと思った。

    いや、存在意義というより、存在根拠と言うべきか。

    風刺と読むより巷間ですでに多くの人に語り尽くされている「芸術で世界を変えれるか」問題へのこの作家なりのアプローチではないやろか。

    その答えはこの作品では一見無力的にも読めるが、書くということは過去と未来をしっかりと結びつける重要な役割を果たしていると、ちゃんと作家をアピールしとります。

    0
    2022年05月08日

    Posted by ブクログ

    戦争主義的世界的平和主義における民主主義的戦争!
    SFの一分野としてのディストピア小説とみるか、政治批判とみるか。

    0
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    読みづらい。「神様のいない日本シリーズ」とかそんなことなかったのに。終盤濡れ場(?)とそれ以降のドタバタは筒井康隆っぽさもあっておもしろかってんけど、そこまでの文章がなかなか入って来なかった。

    0
    2018年09月29日

    Posted by ブクログ

    『図書準備室』以来、田中作品二作目。電車を降りたらもう一つの“日本国”に着いた場面が、川端康成の『雪国』の冒頭に何処か似ていると感じた。のちに、本作中に川端康成について多少言及されていて「嗚呼…」と、予感していたのかなぁと思った次第。星三つ半。

    0
    2018年07月28日

    Posted by ブクログ

    嫌いじゃない。田中慎弥はきっと常々自意識の塊と向き合っているのだろう。そうでないとこんな文章は書けない。命削りながら書いてるのがよくわかる。
    内容に関しては、解釈しながら読もうとしたけれど要素が多すぎて途中で諦めた。即ちよく分からなかったが、恐ろしく勇気のこもった本であることは理解した。著者が裸一貫で国家という巨大なシステムに立ち向かっている。
    将来、日本の国家統制が強まることがあれば早い段階で禁書扱いになりそうなレベルの内容である。

    0
    2018年07月14日

    Posted by ブクログ

    こういうのディストピア小説というらしい。何とか最後まで読んでみたけど結局消化不良、理解不能。やっぱりこういうジャンル無理なんだな。

    0
    2018年06月10日

    Posted by ブクログ

    初の田中慎弥。
    クセの強い人なんだろうと思っていたら、やっぱりすごかった。

    第二次世界大戦後に、アメリカが新たな日本を生み出し、自分たちがそこに居住したとしたら。
    それまでの日本を旧日本と呼び、旧日本人に対して居住区を設け、行動に制限をかけたとしたら。

    解説で触れられているように、「強国」はその意味で善なる統治を施行することに、疑問を抱かないものである。
    恐ろしい小説と思っていながら、身近な所で『宰相A』の世界は存在するように思う。
    小さな世界の我々が決めたことこそが、ルールであり、正義であるのだと。
    その「普遍」に逆らうものを屈服させる悦びを、純粋に引き継ぎの少女は知る。

    母の墓はどこにあるのか。
    あって欲しいのか。あるはずがないのか。
    自分はどこに還ってゆけるのか。
    そして、ここはどこなのか。
    つまり、自分は誰であったのだろう。
    自身に流れるルーツなど、ある日唐突に何の証でもなくなるんだなと知った。

    ディストピア小説って終わりは救いがなくて、いつも滅入る。

    0
    2017年12月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公は、母の墓参りに帰郷したが、到着したのは故郷ではなく、全く見覚えのない景色。周りは軍服のような服装をしており、瞳も髪も日本人離れしている風貌な人ばかりだった・・。
    ここは日本であるが、今現在の日本とは違う世界にスリップしてしまった主人公。右も左も分からず、拘束され”旧日本人”と差別され、隔離される。

    日本の政治とは何か? 現在の政治から窺える日本の未来はどうなのか?・・考えられるであろう道筋が作中に落とし込まれている。

    ただし、あくまでフィクションである。どのように感じ、考えるかは各々の捉え方だろう。今の政治に不満があるのか、無いのかで捉え方も変化するだろう。

    0
    2018年11月29日

宰相A(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    宰相A(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    639405
  • 電子版発売日
    :
    2019年08月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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